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本編
第120話 生徒会に丸投げしようとしたら生徒会入り?
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その後、セドリック様のところに行き、説明し協力を仰いだ。なぜ、セドリック様のところへ行ったかは、生徒会にこれから行く、生徒会に入れと言われるかもしれない、セドリック様を推そう、ふふふ。セドリック様は将来の生徒会長に推せる。計画的犯行よ。
生徒会ドアを叩く。おっ、書記で、チェルシーのお兄さまのグレアムさんがドアを開けてくれた。
「これは1年A組のみなさん、どうしましたか」
「すみません、ロックスさん。生徒会の皆さんに話がありお伺いいたしました」
代表でセドリック様が受け答えをしてくれている。ありがたい。
「どうした、アイリ?また何か考えたのか?」
ひどいわね、お兄さま。胡散臭そうな目で見ないでくれるかしら。もう。
ここで今度はバイロンが説明をしてくれた。
「お時間をいただきありがとうございます。先日の試乗会と試食会はありがとうございました。そこでカフェの話が出たと思うのですが、その件で、この学園の食堂を使って模擬カフェバイキングを行いたいと思い、生徒会の皆様にもご助力いただきたく、こうしてお願いに参りました」
「カフェバイキング?バイキングとはなんだ?アイリ」
お兄さま、私に聞いたきますか!
「はい、お兄さま。料理やスイーツを一定のところに置いておき、そこに各人が好きな物を好きなだけとりわけ自分のテーブルで食べる形式です。そしておかわり自由なので、また、好きなものを取りに行き、時間制限付きの食べ放題ということです。その料理やスイーツの温度を保つために、魔道具を作って欲しいですが?」
「アーイーリー、また我々を忙しくさせる気なのか?はぁ、全く。王都で店を構えるために、模擬で学園内でやってみるということか?」
お兄さまには保温冷する魔道具を作ってもらわないといけないので頑張って欲しい。エアコンの要領とお風呂の保温の要領だから大丈夫だろう。お任せだ。
「さすがアイリ嬢。いつも面白いこと考えるね。これにはうちのルルーシェも関与しているのか?ルルーシェ?」
「カイ、カフェバイキングは面白いのよ。自分の好きなものを好きなだけ取り放題なのよ。楽しいじゃないの。ただ、貴族は並んで自分で取り分けができるかという問題があるのよ。面倒よね、貴族って」
カイデール殿下とお兄さまもルーが転生者だということは知っているから、イタイ子を見るような目で見ているわね。今度はイタイ姉妹か?
「なるほど、学園で期間限定のカフェバイキングか。色々ルールを決めないとごった返すな。でも楽しそうだな」
「そうですね、会長。そうだ、アイリ嬢。試しに少人数で模擬をやって欲しいなぁ。どういうものがバイキングというのか知りたいです。今まで聞いても漠然としたものでイメージがつきません。ぜひ、生徒会並びに1Aの方々でいいので少人数バイキングをしていただけませんか?」
それは単にグレアムさんが食べたいだけではないのか?
「わかりました。生徒会長、ロックスさん。そうしますと学園長などにも説明しないといけないですよね?学園側も一緒に模擬カフェをした方がイメージがつきやすいですか?いかがいたしましょうか?」
「ああ、そうだな。学園長など学園側も招待しよう。どんな感じか体験してもらい、了承を得られるように色々決めていこう。ところで、生徒会に入るということでいいのかな?」
「セドリック様は将来の生徒会長候補ですからぜひ入った方がいいと思いますわ。ぜひぜひセドリック様を推します」
セドリック様を盾にした。
「アイリ嬢、私を推すことはいいが君も入るよね?」
「いやー、何を言っているのですかね、セドリック様。私は持病があり難しいかと思います」
「アレクセイ様、アイリ嬢に持病があるなんて聞いた方がないのですが?いつも元気いっぱい走り回っているイメージしかないのですが、おかしいですね」
セドリック様あまり突っ込まないでくださいよ。
「セドリック殿、同感だよ。私も全く聞いたことがないのだよ。あれ作って、これ作って、今度これをするなど忙しく動き回っている姿しか見たことがないなぁ。アイリ、どんな持病があるのだ?」
「うーん、ちょっとうっかりポロリと言ってしまう病?かしら。重篤なので生徒会に被害が及ぶ危険性があるので私は静かに生活していこうかと思っています」
「そうだな、アイリ。重病だな。しかし作為的にすでに生徒会を巻き込もうと考えている時点で無理がある。観念して、セドリック殿、ルル、マリアナ嬢、バイロンは生徒会確定だな。あとは1年でお前たちに付いて来れそうな気骨のある者を探した方がいいな。振り回されること必須だろうからな」
バイロンも入ってしまったよ。
「わ、私もですか?」
いきなり生徒会入りを打診されたバイロンがあたふたしている。
「アイリの企画を実行できるのはバイロンしかいない。まぁ、がんばれ、バイロン。振り回されるのは確定だ」
お兄さまもひどいわね。私は振り回したりはしないわよ。
こうして生徒会入りも決まってしまい、学園側に承認を得るために、頑張りますか。
とりあえず、お兄さまに保温冷装置を作ってもらいましょう。
生徒会ドアを叩く。おっ、書記で、チェルシーのお兄さまのグレアムさんがドアを開けてくれた。
「これは1年A組のみなさん、どうしましたか」
「すみません、ロックスさん。生徒会の皆さんに話がありお伺いいたしました」
代表でセドリック様が受け答えをしてくれている。ありがたい。
「どうした、アイリ?また何か考えたのか?」
ひどいわね、お兄さま。胡散臭そうな目で見ないでくれるかしら。もう。
ここで今度はバイロンが説明をしてくれた。
「お時間をいただきありがとうございます。先日の試乗会と試食会はありがとうございました。そこでカフェの話が出たと思うのですが、その件で、この学園の食堂を使って模擬カフェバイキングを行いたいと思い、生徒会の皆様にもご助力いただきたく、こうしてお願いに参りました」
「カフェバイキング?バイキングとはなんだ?アイリ」
お兄さま、私に聞いたきますか!
「はい、お兄さま。料理やスイーツを一定のところに置いておき、そこに各人が好きな物を好きなだけとりわけ自分のテーブルで食べる形式です。そしておかわり自由なので、また、好きなものを取りに行き、時間制限付きの食べ放題ということです。その料理やスイーツの温度を保つために、魔道具を作って欲しいですが?」
「アーイーリー、また我々を忙しくさせる気なのか?はぁ、全く。王都で店を構えるために、模擬で学園内でやってみるということか?」
お兄さまには保温冷する魔道具を作ってもらわないといけないので頑張って欲しい。エアコンの要領とお風呂の保温の要領だから大丈夫だろう。お任せだ。
「さすがアイリ嬢。いつも面白いこと考えるね。これにはうちのルルーシェも関与しているのか?ルルーシェ?」
「カイ、カフェバイキングは面白いのよ。自分の好きなものを好きなだけ取り放題なのよ。楽しいじゃないの。ただ、貴族は並んで自分で取り分けができるかという問題があるのよ。面倒よね、貴族って」
カイデール殿下とお兄さまもルーが転生者だということは知っているから、イタイ子を見るような目で見ているわね。今度はイタイ姉妹か?
「なるほど、学園で期間限定のカフェバイキングか。色々ルールを決めないとごった返すな。でも楽しそうだな」
「そうですね、会長。そうだ、アイリ嬢。試しに少人数で模擬をやって欲しいなぁ。どういうものがバイキングというのか知りたいです。今まで聞いても漠然としたものでイメージがつきません。ぜひ、生徒会並びに1Aの方々でいいので少人数バイキングをしていただけませんか?」
それは単にグレアムさんが食べたいだけではないのか?
「わかりました。生徒会長、ロックスさん。そうしますと学園長などにも説明しないといけないですよね?学園側も一緒に模擬カフェをした方がイメージがつきやすいですか?いかがいたしましょうか?」
「ああ、そうだな。学園長など学園側も招待しよう。どんな感じか体験してもらい、了承を得られるように色々決めていこう。ところで、生徒会に入るということでいいのかな?」
「セドリック様は将来の生徒会長候補ですからぜひ入った方がいいと思いますわ。ぜひぜひセドリック様を推します」
セドリック様を盾にした。
「アイリ嬢、私を推すことはいいが君も入るよね?」
「いやー、何を言っているのですかね、セドリック様。私は持病があり難しいかと思います」
「アレクセイ様、アイリ嬢に持病があるなんて聞いた方がないのですが?いつも元気いっぱい走り回っているイメージしかないのですが、おかしいですね」
セドリック様あまり突っ込まないでくださいよ。
「セドリック殿、同感だよ。私も全く聞いたことがないのだよ。あれ作って、これ作って、今度これをするなど忙しく動き回っている姿しか見たことがないなぁ。アイリ、どんな持病があるのだ?」
「うーん、ちょっとうっかりポロリと言ってしまう病?かしら。重篤なので生徒会に被害が及ぶ危険性があるので私は静かに生活していこうかと思っています」
「そうだな、アイリ。重病だな。しかし作為的にすでに生徒会を巻き込もうと考えている時点で無理がある。観念して、セドリック殿、ルル、マリアナ嬢、バイロンは生徒会確定だな。あとは1年でお前たちに付いて来れそうな気骨のある者を探した方がいいな。振り回されること必須だろうからな」
バイロンも入ってしまったよ。
「わ、私もですか?」
いきなり生徒会入りを打診されたバイロンがあたふたしている。
「アイリの企画を実行できるのはバイロンしかいない。まぁ、がんばれ、バイロン。振り回されるのは確定だ」
お兄さまもひどいわね。私は振り回したりはしないわよ。
こうして生徒会入りも決まってしまい、学園側に承認を得るために、頑張りますか。
とりあえず、お兄さまに保温冷装置を作ってもらいましょう。
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