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本編
第89話 みんなでお泊まり
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さて、お兄さまであるカイデール殿下がフェルナンド様に遅いのでもうすぐアグリ様がお迎えに来ることを伝えた。
そうなりますよね。ギャン泣きです。
「おにいしゃ、ま、グスッ。お、おにいしゃまやおねえしゃまがおとまりするのに、グスッ、なぜぼくだけがかえらないと、グスッ、いけないのですしゅか。うわーん」
「ほら、フェル、母上が待っているぞ。フェル早く帰ってこないかなぁと思っているぞ。な、アグリと母上のところに帰ろう。なっ、フェル」
「ヤダヤダ、みんなといっしょにいるぅ。カイルとレオンといっしょにいるのぉ」
今回は、テントでの寝泊まりだから王妃様に来てもらうのは無理でしょうね。うーんどうしょう。
ちょっと女性陣と話し合いしょう。
「すみません、先輩方皆さん、ちびっ子たちを私たちのテントで寝かせてもいいですか?私とルーが面倒を見ますので一緒でもよろしいでしょうか?」
みんな弟たちがかわいいということで、一緒に遊びましょうと言っていただき、私はみんなで快適に過ごそうと、便利グッズを次々に出した。
「あの、モンテスキュー侯爵令嬢様、私、3年のトレーシー キャノンと申します。先ほど言っていた魔道テントなど貸出していただけるとおっしゃっていたのは本当ですか?このような便利なものを貸出していただけるのですか?」
3年生のトレーシー キャノン伯爵令嬢様だ。
「そうです。あの、私のことはアイリと呼んでください。学園なのであまりかしこまらずに話していただくとありがたいです」
「では、アイリ様と呼ばせていただきますわ。こんなに便利な道具を貸し出していただけるなんて、ありがたいですわ。いつも野営の時は大変だったのよ。こんな快適に過ごせるなんて、願ったりだわ。あとあのフェルナンド様と私たち一緒に遊んでよろしいのですか?」
「できれば普通に弟たちと遊んでいるいただきたいのです。お願いします。みんなで楽しく過ごしたいので、お願いします」
「カイル、レオン、フェルナンド様、みなさんに挨拶できる?」
また、みんなの前で挨拶させて、みんな身悶えするほどかわいい子たちよ。
この後、お風呂に入れないといけないので、屋敷の方へ連れて行った。こっちで寝てもいいと提案したが、みんなと一緒にテントで寝ると言ったので、結局テントの方で寝ることとなった。
ルーと他のみんなに3人を任せて、お兄さまたちのテントに不便がないか聞きに行った。
「お兄さま、不便なことはないですか?大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ、野営実習より快適だよ。フェルナンド様は大丈夫か?」
「女性たちと遊んでいるよ」
そこへカイデール殿下がやってきた。
「アイリ嬢、フェルのことすまなかった。いつもすまない。あいつも楽しくてしょうがないみたいだ。だからみんなと離れたくない、一緒にいたいとワガママ言って、本当に困ったものだ。申し訳ないが、頼む」
「かしこまりました。楽しんでいるので大丈夫です。中はかなり盛り上がっていますね?」
「そうなんだ、フフッ、ボードゲームやオセロなどを用意してくれているからみんなで楽しくしているよ。今度の長期休みの時にモンテスキュー領に行くのでその時はまた頼む」
はい?やっぱり来るの?お兄さまの方を見たら苦笑いしていた。
「は、はい。よろしくお願いします」
もうお兄さま。ご学友まで来るんじゃないでしょうね!お兄さまに睨みを効かせた。また忙しくなるじゃないよ。私は薬師コースで野営実習とか忙しいのよ。
「では、フェルナンド様のことはお任せ下さい。みなさま、くれぐれも夜更かししないようにしてください。お兄さまもほどほどにして下さいね」
「わかったよ、アイリ。すまないな、アイリ」
また女性用テントに戻り、簡易シャワーの使い方やコンロの使い方の実習なども行った。女性陣はお風呂に入るか聞いたところ、入ってみたいとなり、屋敷の方へ案内した。その間、ちびっ子3人は男性陣テントで遊んでもらうことにした。お風呂から出たらまた迎えに行くことを伝えた。
女性はお風呂が好きだよね。平民の皆さんは恐縮しすぎていた。本当に気にせず入ってほしいことを伝えたが、ずっと恐縮しっぱなしだった。最後の方にやっと緊張を解いてくれた。よかった。くつろいでほしいからね。
お風呂から上がり、3人を迎えに行った。だいぶ楽しく過ごしていたようで眠そうだ。女性用テントに3人用のベッドを用意した。今回フェルナンド様は泣かずに3人仲良く寝ていた。よかった。一安心。
この後女子会と称したおしゃべり会開催しました。このコースのこと、野営実習のこと、テストのことをいろいろ聞いた。
「薬師ギルドにみんな登録した方がいいわよ。ポーションを作ったら売れるから。私なんて、練習で作ったけど、少しの効果しか出ないポーションでも少額で売れたわよ。いいお小遣いになるわよ」
ポーションを売って小遣い稼ぎしましょう。ルー以外はポーションの売り方やお金を貯めるために、ギルド登録して、個人口座を作ることを勧められてた。先輩たちから聞くことは、本当にためになる。みんなで聞き入ってしまい、おしゃべりをして寝た。
さぁ、明日は朝早く起きして、3人と虫取りです。寝ましょう、寝ましょう。
そうなりますよね。ギャン泣きです。
「おにいしゃ、ま、グスッ。お、おにいしゃまやおねえしゃまがおとまりするのに、グスッ、なぜぼくだけがかえらないと、グスッ、いけないのですしゅか。うわーん」
「ほら、フェル、母上が待っているぞ。フェル早く帰ってこないかなぁと思っているぞ。な、アグリと母上のところに帰ろう。なっ、フェル」
「ヤダヤダ、みんなといっしょにいるぅ。カイルとレオンといっしょにいるのぉ」
今回は、テントでの寝泊まりだから王妃様に来てもらうのは無理でしょうね。うーんどうしょう。
ちょっと女性陣と話し合いしょう。
「すみません、先輩方皆さん、ちびっ子たちを私たちのテントで寝かせてもいいですか?私とルーが面倒を見ますので一緒でもよろしいでしょうか?」
みんな弟たちがかわいいということで、一緒に遊びましょうと言っていただき、私はみんなで快適に過ごそうと、便利グッズを次々に出した。
「あの、モンテスキュー侯爵令嬢様、私、3年のトレーシー キャノンと申します。先ほど言っていた魔道テントなど貸出していただけるとおっしゃっていたのは本当ですか?このような便利なものを貸出していただけるのですか?」
3年生のトレーシー キャノン伯爵令嬢様だ。
「そうです。あの、私のことはアイリと呼んでください。学園なのであまりかしこまらずに話していただくとありがたいです」
「では、アイリ様と呼ばせていただきますわ。こんなに便利な道具を貸し出していただけるなんて、ありがたいですわ。いつも野営の時は大変だったのよ。こんな快適に過ごせるなんて、願ったりだわ。あとあのフェルナンド様と私たち一緒に遊んでよろしいのですか?」
「できれば普通に弟たちと遊んでいるいただきたいのです。お願いします。みんなで楽しく過ごしたいので、お願いします」
「カイル、レオン、フェルナンド様、みなさんに挨拶できる?」
また、みんなの前で挨拶させて、みんな身悶えするほどかわいい子たちよ。
この後、お風呂に入れないといけないので、屋敷の方へ連れて行った。こっちで寝てもいいと提案したが、みんなと一緒にテントで寝ると言ったので、結局テントの方で寝ることとなった。
ルーと他のみんなに3人を任せて、お兄さまたちのテントに不便がないか聞きに行った。
「お兄さま、不便なことはないですか?大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ、野営実習より快適だよ。フェルナンド様は大丈夫か?」
「女性たちと遊んでいるよ」
そこへカイデール殿下がやってきた。
「アイリ嬢、フェルのことすまなかった。いつもすまない。あいつも楽しくてしょうがないみたいだ。だからみんなと離れたくない、一緒にいたいとワガママ言って、本当に困ったものだ。申し訳ないが、頼む」
「かしこまりました。楽しんでいるので大丈夫です。中はかなり盛り上がっていますね?」
「そうなんだ、フフッ、ボードゲームやオセロなどを用意してくれているからみんなで楽しくしているよ。今度の長期休みの時にモンテスキュー領に行くのでその時はまた頼む」
はい?やっぱり来るの?お兄さまの方を見たら苦笑いしていた。
「は、はい。よろしくお願いします」
もうお兄さま。ご学友まで来るんじゃないでしょうね!お兄さまに睨みを効かせた。また忙しくなるじゃないよ。私は薬師コースで野営実習とか忙しいのよ。
「では、フェルナンド様のことはお任せ下さい。みなさま、くれぐれも夜更かししないようにしてください。お兄さまもほどほどにして下さいね」
「わかったよ、アイリ。すまないな、アイリ」
また女性用テントに戻り、簡易シャワーの使い方やコンロの使い方の実習なども行った。女性陣はお風呂に入るか聞いたところ、入ってみたいとなり、屋敷の方へ案内した。その間、ちびっ子3人は男性陣テントで遊んでもらうことにした。お風呂から出たらまた迎えに行くことを伝えた。
女性はお風呂が好きだよね。平民の皆さんは恐縮しすぎていた。本当に気にせず入ってほしいことを伝えたが、ずっと恐縮しっぱなしだった。最後の方にやっと緊張を解いてくれた。よかった。くつろいでほしいからね。
お風呂から上がり、3人を迎えに行った。だいぶ楽しく過ごしていたようで眠そうだ。女性用テントに3人用のベッドを用意した。今回フェルナンド様は泣かずに3人仲良く寝ていた。よかった。一安心。
この後女子会と称したおしゃべり会開催しました。このコースのこと、野営実習のこと、テストのことをいろいろ聞いた。
「薬師ギルドにみんな登録した方がいいわよ。ポーションを作ったら売れるから。私なんて、練習で作ったけど、少しの効果しか出ないポーションでも少額で売れたわよ。いいお小遣いになるわよ」
ポーションを売って小遣い稼ぎしましょう。ルー以外はポーションの売り方やお金を貯めるために、ギルド登録して、個人口座を作ることを勧められてた。先輩たちから聞くことは、本当にためになる。みんなで聞き入ってしまい、おしゃべりをして寝た。
さぁ、明日は朝早く起きして、3人と虫取りです。寝ましょう、寝ましょう。
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