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お菓子はフィナンシェとクッキーでした。
うーん、美味しい!
フィナンシェもクッキーも、プレーン味、柑橘系、ベリー系、紅茶味等種類があって...
幸せですねぇ...ほぅ...。
しかし、幸せ時間は長くはなかった...。
バタバタと外で音がしたと思ったら、バーンと扉が開け放たれました。
どっかで見た光景ですねー...。
現実逃避したいのだけど...。
あ、だめ?
そう...。
「ローゼリアお姉様ー、現実に帰って来てー。」
「ローゼ、休憩時間かい?私と一緒にいようね。」
ルナディーク殿下とアラン殿下が来ました。
ルナディーク殿下は私をお膝だっこしようとして近付いてきてますが、メイとルーカスに邪魔されてなかなか近づけないみたいですね。
その間にアラン殿下は、私が座っているソファーの隣に陣取りました。
「アラン!ずるいぞ!そこは私が座るのだ!いや、ローゼの近くにいるのは私だけで充分なのだ!」
「兄上うるさーい。ローゼリアお姉様の護衛がさらに増えるのは、兄上のせいなんだからね。ローゼリアお姉様の信頼もなにもないくせに、口出ししないでくださーい。」
「なんだと!」
「あ、ローゼリアお姉様、僕もお菓子もらって良い?」
「良いわよ、はい、あーん。」
「あーん。」
一つ取ってアラン殿下のお口に入れます。
いやん、可愛い。
なでなでもしちゃう!
「ローゼリアお姉様、もっとなでなでしてー。」
「良いわよー。よしよし。アラン様は可愛いわー。」
そんな光景をみたルナディーク殿下は、ショックを受けたみたいで固まってしまいました。
「ローゼ...なぜ...。」
「ルナディーク殿下、私は私のことをちゃんと見て、私の意見を聞いて、私が嫌がることをしない人が良いですわ。
しばらくルナディーク殿下のお誘いはお断りします。
独り善がりの貴方は反省して行動を省みて下さらないと...本当に候補から外しますので。」
「ローゼ...。」
途方にくれたルナディーク殿下は放置しましょ。
「あ、アラン様、なにか用があったのではないですか?」
「ああ、そうだね。父上から夕食にローゼリアも出てほしいってさー。ちょっと話したいことがあるみたい。僕の予想ではアーダルベルト兄上のことかなーって。」
「そうでしたか、わざわざお伝えしていただきありがとうございます。」
「いえいえー。」
「そういえば、アラン様。アザリナ様はいらっしゃいましたか?」
「あと30分後ぐらいで来るみたいだよ。夕食まで時間まだまだあるし、さっさと公務終わらせておいたからのんびり出来るんだー。」
伸びをしながら言う姿は、まるで猫のようで愛らしいですわね。
「ローゼリアお姉様はまだ公務残ってるの?」
「私は...あと残ってるのは、自分が持ち出した案件がいくつかと...新たに持ち出す案件の見直しと提案書の作成ですわねー...。」
「ローゼリアお姉様の案件は発想がすごいよねー。ちゃんと最終的にこうしたいってハッキリしてるし、メリットとデメリットも書いてくれてるから分かりやすいんだよねー。」
「もっと国民が幸せに暮らせるようにしたいですわ...まだまだ出来ないことが多くってもどかしいですもの。」
「ローゼリアお姉様のおかげで一歩一歩着実に実現してるんだから、誇っていいんだよ?」
「まだまだですわ。こんな状態では誇れません。」
「謙虚だなー...。そこがまた良いんだけど。」
私が変えようとしてるのは国単位ですからね...。
もどかしいけど、仕方ない。
一気に変えれたら楽なんだけどなー。
ああ、仕事めんどいー。
うーん、美味しい!
フィナンシェもクッキーも、プレーン味、柑橘系、ベリー系、紅茶味等種類があって...
幸せですねぇ...ほぅ...。
しかし、幸せ時間は長くはなかった...。
バタバタと外で音がしたと思ったら、バーンと扉が開け放たれました。
どっかで見た光景ですねー...。
現実逃避したいのだけど...。
あ、だめ?
そう...。
「ローゼリアお姉様ー、現実に帰って来てー。」
「ローゼ、休憩時間かい?私と一緒にいようね。」
ルナディーク殿下とアラン殿下が来ました。
ルナディーク殿下は私をお膝だっこしようとして近付いてきてますが、メイとルーカスに邪魔されてなかなか近づけないみたいですね。
その間にアラン殿下は、私が座っているソファーの隣に陣取りました。
「アラン!ずるいぞ!そこは私が座るのだ!いや、ローゼの近くにいるのは私だけで充分なのだ!」
「兄上うるさーい。ローゼリアお姉様の護衛がさらに増えるのは、兄上のせいなんだからね。ローゼリアお姉様の信頼もなにもないくせに、口出ししないでくださーい。」
「なんだと!」
「あ、ローゼリアお姉様、僕もお菓子もらって良い?」
「良いわよ、はい、あーん。」
「あーん。」
一つ取ってアラン殿下のお口に入れます。
いやん、可愛い。
なでなでもしちゃう!
「ローゼリアお姉様、もっとなでなでしてー。」
「良いわよー。よしよし。アラン様は可愛いわー。」
そんな光景をみたルナディーク殿下は、ショックを受けたみたいで固まってしまいました。
「ローゼ...なぜ...。」
「ルナディーク殿下、私は私のことをちゃんと見て、私の意見を聞いて、私が嫌がることをしない人が良いですわ。
しばらくルナディーク殿下のお誘いはお断りします。
独り善がりの貴方は反省して行動を省みて下さらないと...本当に候補から外しますので。」
「ローゼ...。」
途方にくれたルナディーク殿下は放置しましょ。
「あ、アラン様、なにか用があったのではないですか?」
「ああ、そうだね。父上から夕食にローゼリアも出てほしいってさー。ちょっと話したいことがあるみたい。僕の予想ではアーダルベルト兄上のことかなーって。」
「そうでしたか、わざわざお伝えしていただきありがとうございます。」
「いえいえー。」
「そういえば、アラン様。アザリナ様はいらっしゃいましたか?」
「あと30分後ぐらいで来るみたいだよ。夕食まで時間まだまだあるし、さっさと公務終わらせておいたからのんびり出来るんだー。」
伸びをしながら言う姿は、まるで猫のようで愛らしいですわね。
「ローゼリアお姉様はまだ公務残ってるの?」
「私は...あと残ってるのは、自分が持ち出した案件がいくつかと...新たに持ち出す案件の見直しと提案書の作成ですわねー...。」
「ローゼリアお姉様の案件は発想がすごいよねー。ちゃんと最終的にこうしたいってハッキリしてるし、メリットとデメリットも書いてくれてるから分かりやすいんだよねー。」
「もっと国民が幸せに暮らせるようにしたいですわ...まだまだ出来ないことが多くってもどかしいですもの。」
「ローゼリアお姉様のおかげで一歩一歩着実に実現してるんだから、誇っていいんだよ?」
「まだまだですわ。こんな状態では誇れません。」
「謙虚だなー...。そこがまた良いんだけど。」
私が変えようとしてるのは国単位ですからね...。
もどかしいけど、仕方ない。
一気に変えれたら楽なんだけどなー。
ああ、仕事めんどいー。
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