貴方なんか興味ありませんわ

curosu

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*アクセラント殿下の話

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「私、アクセラント殿下とは赤の他人宣言致しますわ!」


テレシアからの赤の他人宣言後...しばらく俺の記憶がない。

しかも俺の婚約者の座を別の人物に渡す?

あり得ない。

許せるわけ無い。

テレシアは俺の婚約者で、俺の唯一だ。

相手にされてないし、他にもライバルがいるけど...。


茫然自失状態だった俺の所に手紙が届いた。

内容的にテレシアのファンクラブからか。

いま、テレシアは妃教育で休んでるらしいが...この前の休みのときに王宮に戻っても見当たらなかった。

ファンクラブを見張ってたらテレシアが何しているかわかるだろうと思い、ファンクラブの情報を密かに漁らせた。

テレシアの踊り鑑賞会開催?テレシアは何をやっているんだ?

なんかクソ王子とかテレシアの衣装が過激だというので思わず反応したが、テレシアの踊りはそれ以上の衝撃があった。


そんな露出度高い衣装で酒場みたいなところで踊ってる?

なぜ肌を他の男どもに見せる?

なぜ他の男どもを誘惑するかのような表情をする?

テレシアは俺のテレシアなのに...。

嫉妬が、怒りが、よく分からない衝動がごちゃ混ぜになって身体の中を激しく渦巻く。


いますぐテレシアのもとにいかなくっては...


その想いだけで頭がいっぱいになった。

公務だとか全てがどうでも良い。

俺がテレシアのもとに向かうことを邪魔するなら許さない。

全てをなぎ倒し、テレシアの元に行ってやる。

横で従者が騒いでいるが、簡単に支度し馬を連れ出して駆け抜ける。

後ろから護衛達が付いてきているのは気がついたが、速度を緩めることはなかった。

早く、早く。

ただそれだけだった。
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