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旅
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旅は順調に進んでます。
馬車にするか、馬だけにするか悩みましたけど...馬車の方がなにかと都合が良いんですよね。
幌馬車にしてしまえば、雨にも濡れないしなにより寝られますしね。
従者役は交代にしてしまえばゆっくり休めますし。
だからといって、荷物は少なめです。
現地調達、もしくは外食することを目的に動いてます。やっぱり、その土地でしか食べられないものとか食べたいじゃないですか。
それに、下手に荷物があると襲われる可能性ありますしね。
撃退しちゃいますけど。
「フェーリナー、次の町まであとどれぐらい?」
「そうですねー...あと一時間と言ったところでしょうか?」
「そっかー。」
「シアン、町についたら飯食おうぜ。腹減った。」
「携帯非常食あるから、ちょっと食べておきなよー。どうせお金あるし。」
「そうだなー。」
レイがガサゴソと携帯非常食を取り出して食べ始めます。
ちなみに旅費は国から貰った経費、ギルドで依頼を受けて貰った報酬、私のいらなくなったドレスを売ったお金等なので、一切お金には困りません。
ギルドで依頼を受けるのはお仕事の一環です。
依頼によってその町がどんな感じか一部わかりますし、ギルドの人達に美味しいお店とか教えてもらってますしね。
ただ、緊急時以外毎日報告書を書かないといけないのはめんどくさいですけどね。
たまにレイやフェリナに頼んでます。疲れはてて起きなかったとかありますしね。
「どーんな町かなー。情報収集しなきゃねー。どっか良い景色のある場所で星空見ながら寝るのもいいなー。」
「くつろいでますねぇ...シアンさ...シアン。これは王宮に戻ったとき大変ですよ?」
フェリナはどうしても名前に様がつきそうになるので、呼び慣れてもらわないとね。
「旅にその話はダメだよー。禁止禁止ー。楽しまなきゃー。」
「そうだぞー。普段の仕事よりこっちの方が楽しいしなー。なぁなぁ、シオン、ずっと旅し続けるのもよくね?」
「それはダメだと思うわー。ってか、全部捨てて来ないと無理よー。」
「そうかー...。確かに家族には会いたいしなー...。」
レイはこれでも妻と子供がいます。
二人とも立派だそうで心配事はないそうですが、穏やかなおしどり夫婦なので、会えなくなるのはきついじゃないでしょうか?
「お土産何にしよっかなー?俺の奥さんはなんでも良いって言うけど、流石に壺とかは無理だろうしー。」
「髪飾りとかの装飾品の方がいいんじゃないかしら?それともご当地のお酒かしらー?」
「なるほどー。」
幌馬車の中にいる私はレイのノロケ話を聞きながら、リアジュウバクハツと心の中で呟いておきました。
「なぜお二人の語尾が伸びるんでしょうか?まったりなのは良いけど、まったりすぎるのもダメなのかしら?」
ぶつぶつ従者席で呟いてるフェリナを見なかったことにした。
馬車にするか、馬だけにするか悩みましたけど...馬車の方がなにかと都合が良いんですよね。
幌馬車にしてしまえば、雨にも濡れないしなにより寝られますしね。
従者役は交代にしてしまえばゆっくり休めますし。
だからといって、荷物は少なめです。
現地調達、もしくは外食することを目的に動いてます。やっぱり、その土地でしか食べられないものとか食べたいじゃないですか。
それに、下手に荷物があると襲われる可能性ありますしね。
撃退しちゃいますけど。
「フェーリナー、次の町まであとどれぐらい?」
「そうですねー...あと一時間と言ったところでしょうか?」
「そっかー。」
「シアン、町についたら飯食おうぜ。腹減った。」
「携帯非常食あるから、ちょっと食べておきなよー。どうせお金あるし。」
「そうだなー。」
レイがガサゴソと携帯非常食を取り出して食べ始めます。
ちなみに旅費は国から貰った経費、ギルドで依頼を受けて貰った報酬、私のいらなくなったドレスを売ったお金等なので、一切お金には困りません。
ギルドで依頼を受けるのはお仕事の一環です。
依頼によってその町がどんな感じか一部わかりますし、ギルドの人達に美味しいお店とか教えてもらってますしね。
ただ、緊急時以外毎日報告書を書かないといけないのはめんどくさいですけどね。
たまにレイやフェリナに頼んでます。疲れはてて起きなかったとかありますしね。
「どーんな町かなー。情報収集しなきゃねー。どっか良い景色のある場所で星空見ながら寝るのもいいなー。」
「くつろいでますねぇ...シアンさ...シアン。これは王宮に戻ったとき大変ですよ?」
フェリナはどうしても名前に様がつきそうになるので、呼び慣れてもらわないとね。
「旅にその話はダメだよー。禁止禁止ー。楽しまなきゃー。」
「そうだぞー。普段の仕事よりこっちの方が楽しいしなー。なぁなぁ、シオン、ずっと旅し続けるのもよくね?」
「それはダメだと思うわー。ってか、全部捨てて来ないと無理よー。」
「そうかー...。確かに家族には会いたいしなー...。」
レイはこれでも妻と子供がいます。
二人とも立派だそうで心配事はないそうですが、穏やかなおしどり夫婦なので、会えなくなるのはきついじゃないでしょうか?
「お土産何にしよっかなー?俺の奥さんはなんでも良いって言うけど、流石に壺とかは無理だろうしー。」
「髪飾りとかの装飾品の方がいいんじゃないかしら?それともご当地のお酒かしらー?」
「なるほどー。」
幌馬車の中にいる私はレイのノロケ話を聞きながら、リアジュウバクハツと心の中で呟いておきました。
「なぜお二人の語尾が伸びるんでしょうか?まったりなのは良いけど、まったりすぎるのもダメなのかしら?」
ぶつぶつ従者席で呟いてるフェリナを見なかったことにした。
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