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三人の関係
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「そ...そうですか。では両親にお手紙で話しておきますね!」
シーナリアは嬉しそうな顔になった。
そういえば、このヒロインはベールスードの側でしか見なかったな。
他にも攻略対象者は隠れキャラ入れて4人いるのに...。
ベールスードを入れて計5人ね。
推しがベールスードで、一途に攻略したのかな?
私は逆に助かったと言うわけかな?
いや、攻略対象者の一人が私に迫ってきてる。
助かってない。
誰か助けて。
なんでここまで執着されるかわからない。
正直、好みじゃないし推しでもないから、他所に行っていただきたい。
ベールスードとユーグアルトのどっちが好みかって二択を迫られたら、即答でベールスードを選ぶ。
隠れキャラ入れてのランキングを作るなら、最下位にユーグアルトがくるぐらい。
攻略情報も霞のようにほとんど覚えていない。
なにがヤツの興味を惹いたかって聞かれたら、私の珍しい魔法ぐらいしか思い付かない。
いくら魔法好きでもここまで執着はしなかった。
ただ単に魔法を使っているところを観察され、たまに実験に協力してほしいと頼まれるぐらいだ。
他にも珍しい魔法を使う人達がいるから、私だけ執着する意味がわからない。
いままでもろくに話してないのに、なにがあった。
訳がわからないよ!
考えてたらまた魔の手が迫ってきていて、すぐに捕まってしまった。
「あー...お前の髪はふわっふわしていて、犬や猫にも負けてないよなー...。」
グリグリと頭を撫でられる。
私は不機嫌になりながら、
「ベールスード、恋人の前で私を撫でるとかどうかしていると思う。嫉妬されても仕方ないと思う。」
と言い募ったが、ベールスードは心外だと言うような表情を浮かべる。
「え?だって、レイラはペットみたいなものだし。」
思わず、私とシーナリアは硬直する。
そして、シーナリアからは同情するような憐れみのこもった目で見られた。
そんな憐れみはいらん!
「ベールスード、しばらく甘いものあげないから。」
「なんでだよっ!」
ぶっすーとする私に、なんとか機嫌を直そうと必死なベールスード、そして必死すぎるベールスードを見てクスクス笑っているシーナリア。
な ん だ こ れ
不毛だと思った私は気持ちを入れ換えて、
「婚約解消とそっちの婚約成立に協力するから...何かあったら助けてほしい...。私に言い寄ってくる人とか...。」
切実な顔をしてお願いすると、二人は頷いてくれた。
「わかった。出来る限り協力しよう。」
「わ...私も出来る限りやります!あ、良ければ私達と一緒に行動しませんか?ずっとだと無理だろうけど、ある程度一緒に居れば助けることが出来るかもしれませんわ!」
「お、いいな。そうしようぜ。昼食を一緒にとか出来そうだしな。」
二人が協力的になってくれた...嬉しい。
カップルのお邪魔をするのは気が引けるが、有難いのでそのまま甘えてしまおう。
あと、シーナリアとベールスードをくっつける為にしたイベントも今後...時間経ったら...いや、全て終わったら謝ろう...。
とりあえず、今後は二人に出来る限り一緒にいてくれるらしいから良いとして。
あとは友人達と一緒にいよう。
そうしよう...。
------
ここで一旦連続更新は終わります。
他作品と同じようにゆっくり更新でいきますので、次回更新をお待ち下さい。
シーナリアは嬉しそうな顔になった。
そういえば、このヒロインはベールスードの側でしか見なかったな。
他にも攻略対象者は隠れキャラ入れて4人いるのに...。
ベールスードを入れて計5人ね。
推しがベールスードで、一途に攻略したのかな?
私は逆に助かったと言うわけかな?
いや、攻略対象者の一人が私に迫ってきてる。
助かってない。
誰か助けて。
なんでここまで執着されるかわからない。
正直、好みじゃないし推しでもないから、他所に行っていただきたい。
ベールスードとユーグアルトのどっちが好みかって二択を迫られたら、即答でベールスードを選ぶ。
隠れキャラ入れてのランキングを作るなら、最下位にユーグアルトがくるぐらい。
攻略情報も霞のようにほとんど覚えていない。
なにがヤツの興味を惹いたかって聞かれたら、私の珍しい魔法ぐらいしか思い付かない。
いくら魔法好きでもここまで執着はしなかった。
ただ単に魔法を使っているところを観察され、たまに実験に協力してほしいと頼まれるぐらいだ。
他にも珍しい魔法を使う人達がいるから、私だけ執着する意味がわからない。
いままでもろくに話してないのに、なにがあった。
訳がわからないよ!
考えてたらまた魔の手が迫ってきていて、すぐに捕まってしまった。
「あー...お前の髪はふわっふわしていて、犬や猫にも負けてないよなー...。」
グリグリと頭を撫でられる。
私は不機嫌になりながら、
「ベールスード、恋人の前で私を撫でるとかどうかしていると思う。嫉妬されても仕方ないと思う。」
と言い募ったが、ベールスードは心外だと言うような表情を浮かべる。
「え?だって、レイラはペットみたいなものだし。」
思わず、私とシーナリアは硬直する。
そして、シーナリアからは同情するような憐れみのこもった目で見られた。
そんな憐れみはいらん!
「ベールスード、しばらく甘いものあげないから。」
「なんでだよっ!」
ぶっすーとする私に、なんとか機嫌を直そうと必死なベールスード、そして必死すぎるベールスードを見てクスクス笑っているシーナリア。
な ん だ こ れ
不毛だと思った私は気持ちを入れ換えて、
「婚約解消とそっちの婚約成立に協力するから...何かあったら助けてほしい...。私に言い寄ってくる人とか...。」
切実な顔をしてお願いすると、二人は頷いてくれた。
「わかった。出来る限り協力しよう。」
「わ...私も出来る限りやります!あ、良ければ私達と一緒に行動しませんか?ずっとだと無理だろうけど、ある程度一緒に居れば助けることが出来るかもしれませんわ!」
「お、いいな。そうしようぜ。昼食を一緒にとか出来そうだしな。」
二人が協力的になってくれた...嬉しい。
カップルのお邪魔をするのは気が引けるが、有難いのでそのまま甘えてしまおう。
あと、シーナリアとベールスードをくっつける為にしたイベントも今後...時間経ったら...いや、全て終わったら謝ろう...。
とりあえず、今後は二人に出来る限り一緒にいてくれるらしいから良いとして。
あとは友人達と一緒にいよう。
そうしよう...。
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ここで一旦連続更新は終わります。
他作品と同じようにゆっくり更新でいきますので、次回更新をお待ち下さい。
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