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五年ぶりのパーティー
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五年ぶりのパーティーと言っても、特に変わりはなさそう。
私は五年ぶりって感じではなく、もはや懐かしすぎるって感じね。
時間の流れが違うと認識の違いが出てきたりするから不便...。
そう思いながら隣の愛しい人を見る。
私のエスコート相手は、過去現在未来全てルディークのみ。
流石の王子様も王家主催だから、大人しかったみたいだけど、これが王家主催じゃなかったらエスコートをしたいって連絡が来たんだろうなー...はぁ...。
しかも、両手に花状態でエスコートしたいとか言い始めるんじゃないかしら?
そんな王子様も敵わないほど、ルディークはかっこいいのよね。
黒のジャケットに少し赤が入ってる金糸を使った刺繍、薄いエメラルド色のハンカチを胸ポケットにいれているルディークの姿は私色に染まっていて素敵。
私は金糸と銀糸を混ぜて、まるで夜空を閉じ込めたような黒いドレスを身につけて、ルディーク色に染まっている。
ルディークはあまりピシッとした格好は好きじゃないらしく、滅多に見せてくれないから貴重。
ああ、こんな素敵なルディークはしっかりと心に刻み付けておかなくっちゃ。
「...そんなにガン見されると恥ずかしいんだが。」
顔を赤くして、顔を背けたルディークが可愛い。
うふふ、照れてる。
「あら、かっこいいのだから大人しく見せておきなさいよ。」
「...それはいつもかっこよくないということか?」
「普段もかっこいいけれど、そういう格好はなかなかしてくれないじゃない。」
「ああ...まぁ、かたっくるしいのはなー...。」
困ったように頭を掻いてしまうルディーク。
「あらあら、髪が乱れちゃうでしょう?」
元通りには出来ないけど、私が手を伸ばしてササッと簡単に手櫛で直す。
うふふ、私がやり易いように少し頭を下げてくれたルディークの優しさ。
好き。
手櫛で髪を整えたお礼にほっぺちゅーしてくれた。
好き。
「おーい、俺の存在は...うん、忘れているね。まぁ...いっか...。」
副団長っぽい人の声が聞こえたけど、ルディークに夢中だから後で。
私達に無視された副団長はため息をついて、遠い所にいる王子様と目を合わせてバチバチ戦っている。
第一王子へのお仕置きを陛下と共にしているから、お互いに相手を嫌っている。
そんな副団長は今回、第一王子から私達を守ってくれる為だけに出席してくれた。
副団長、苦労人でお節介焼きなのにいまだに独身とか...。
そりゃ、結婚が幸せの全てじゃないけれど...職業柄しょうがないのかもしれないけど...イケメンなのにもったいない。
良いオカンになりそうなのに...いや、男性だけどオカンだわ。
団長の子守り(笑)しているし。
私は五年ぶりって感じではなく、もはや懐かしすぎるって感じね。
時間の流れが違うと認識の違いが出てきたりするから不便...。
そう思いながら隣の愛しい人を見る。
私のエスコート相手は、過去現在未来全てルディークのみ。
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しかも、両手に花状態でエスコートしたいとか言い始めるんじゃないかしら?
そんな王子様も敵わないほど、ルディークはかっこいいのよね。
黒のジャケットに少し赤が入ってる金糸を使った刺繍、薄いエメラルド色のハンカチを胸ポケットにいれているルディークの姿は私色に染まっていて素敵。
私は金糸と銀糸を混ぜて、まるで夜空を閉じ込めたような黒いドレスを身につけて、ルディーク色に染まっている。
ルディークはあまりピシッとした格好は好きじゃないらしく、滅多に見せてくれないから貴重。
ああ、こんな素敵なルディークはしっかりと心に刻み付けておかなくっちゃ。
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顔を赤くして、顔を背けたルディークが可愛い。
うふふ、照れてる。
「あら、かっこいいのだから大人しく見せておきなさいよ。」
「...それはいつもかっこよくないということか?」
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「ああ...まぁ、かたっくるしいのはなー...。」
困ったように頭を掻いてしまうルディーク。
「あらあら、髪が乱れちゃうでしょう?」
元通りには出来ないけど、私が手を伸ばしてササッと簡単に手櫛で直す。
うふふ、私がやり易いように少し頭を下げてくれたルディークの優しさ。
好き。
手櫛で髪を整えたお礼にほっぺちゅーしてくれた。
好き。
「おーい、俺の存在は...うん、忘れているね。まぁ...いっか...。」
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そりゃ、結婚が幸せの全てじゃないけれど...職業柄しょうがないのかもしれないけど...イケメンなのにもったいない。
良いオカンになりそうなのに...いや、男性だけどオカンだわ。
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