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精霊界

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精霊界は色々な精霊がいるとあって、様々な環境があります。

雨がずっと降っている場所もあれば、植物が沢山育っている場所に、動物達が走り回ってる場所もある。

精霊は食事や睡眠をとる必要もないから自由なのよね。

食事や睡眠も娯楽扱いだし。


ただ精霊に気に入られて心を通わせて精霊界に来た人間の愛し子は、ちゃんと精霊に世話してもらってるから特に問題はない。

愛し子は魂が同じだから、転生しても結局精霊界に連れられて来ちゃうのよね。

その人間界に留まりたいなら、逆に精霊が人間界に留まるし。

一心同体な所はあるわね。

精霊が気に入ったからと無理矢理連れてくることは禁忌になっているから、大丈夫。


精霊界もそうだけど、世界それぞれの時間の流れがあるからもし戻るつもりがあるなら精霊が気を付けなければならない。

1時間だけ精霊界で過ごしたのに、もとの世界では10年経ってるとかあるしね。

私は基本精霊界に1年間過ごせば、もとの世界では5年経ってる時間軸の世界が多いから、ゆっくりまったり出来るわ。

まぁ、いくら精霊界で過ごしてても戻りたい時間軸に帰れるから、長い期間ずっと過ごしても良いのだけどね。


そして、いま私が住んでいる場所は...。

とても過ごしやすい気温で晴れても日向ぼっこに最適なふんわりとした日射しだし、雨が降っても慈雨と呼ばれるくらいほどよく降ってくれる環境。

住んでいる所は木で出来た一軒家で、周りには自家栽培用の畑と花壇、近くには水車が回っている川もあるし、自然豊かな田舎生活って感じね。

食材は自家栽培出来るけど、日常生活に足りない物は精霊界に来ている他の人達から交換したりルディークに買ってきてもらったりしている。

流石に精霊界だけだと賄えない物はあるからね。

まぁ、なにかを交換するのもお互いに精霊を通してだからどんな人が来ているかわからないのよね。

お互いに干渉しないさせないってことみたい。

昔、理由を聞いてみたら「嫉妬するから」なんですって。

愛し子の外見は転生しても基本変わらないから、愛し子同士で恋人になったら困るとかそういう感じかしらね?

愛し子同士で苦労とか愚痴とか語らいあいたいのだけど、無理みたい。

まぁ、私の夫は嫉妬深いからなおさらね...。


なんせ精霊界に連れられて来た直後、第一王子様と口論したせいか...感情的になったルディークにベッドに連れていかされて滅茶苦茶にされてしまったぐらい。

おかげで久々の精霊界だと言うのに、数日間はゆっくり見回ることすら出来なかったわ。

人間と精霊との間に子供を作るなら別の契約しないといけないから、契約していないもしくは契約が切れている状態では子供は出来ないんだけど...。

もうちょっと身体を気遣ってほしかったわ...。

私が動けない間は色々とやってもらったけれど。
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