11 / 22
宮廷魔法師
しおりを挟む
その後は何事もなく毎日が続いたわ。
しつこく求婚を送ってくる人はルディークがなにかしてたみたいだし、無事に第一王子様の婚約者も決まったみたい。
もともと私だったとしても、お兄様やお姉様の婚約者の立場や身分を考えると、王子様の婚約者になれる可能性は低かったんだけどね。
権力の集中とかそういう感じで。
ただ単に時間がなくって色々学んでしまったから、天才という事で選ばれてたものだったし。
ほんのたまーに見掛けると、あれだけ散々言ったのにまだまだ初恋は終わってないみたいでこっちを熱のある目で凝視してくるのはやめてほしいわ。
ルディークも王子様が相手だから、下手になにも出来ないし。私の姿が王子に見えないように隠してしまうぐらいかしらね?
いくら見られても私の気持ちが変わることはないから、諦めて貰いたいわね。
そして、変わったことといったら宮廷魔法師になれたことかしら?
陛下・宮廷魔法師団長推薦の最年少で就職したから、宮廷魔法師の中でも立場的に偉いほうね。
研究員なので、好き勝手に魔法を使えるのは助かるわ。この世界でも他の世界で使ってた魔法や無詠唱魔法が使えるか試したかったし、誰か別の人に出来るかどうか確認してもらいたかったしね。
そして、私は既に色々学び終えてるのと魔法師として勤めている為...というのもあるけど第一王子様がまだ諦めてないみたいなので、学園に通わなくってよくなった。
陛下も散々婚約者の方を大事にしろって言ってるみたいだし、私と接触禁止にしたらしいんだけど。
私の場合、交流も大事なんだけど何かあった際に居なくなってしまうのでそこは考慮されたみたい。
実力ある私に居なくなってほしくないっていうのもあるし、何かあったときに怖いからなのよね。
身内に爆弾抱えているようなものだし。
------
「団長、今回の研究がこれなのですが...誰か試していただける方をお願いできませんか?」
まとめた研究レポートと手引き書を出しながらお願いする。
「よし、きた!私がいこう!」
「いや、団長はお仕事が別にあるでしょ?別の方に...。」
「ずるいぞ!いつも素晴らしい発想で、魔法を発展させまくってる癖に!私もやりたい!試させろ!」
「だーんちょー。おーちつーいてー。どうどう。」
「それは馬を落ち着かせる掛け声だ!」
副団長が団長を宥めてくださるのは助かりますわね。
「仕方ない、クロスティアナ嬢。今回は団長にやらせよう。団長、クロスティアナ嬢の魔法をやってみたいなら...この仕事の山を片付けること。じゃないと参加させません。」
「よしわかった!!!」
団長はやればさっさと終わる方なのですが、普段は全くやる気がないからなかなか終わらないんですよね。
魔法が大好きだから魔法師になったのに、書類仕事ばっかやだ!って感じなので、副団長が苦労しているようですわ。
ちなみに魔法師団の中では名前呼びが基本です。後は団長や副団長みたいに役職呼びかしら?
あ、密かに仕事の山を増やしていますわね。それに気がつかない団長...良いコンビです。
「では、また後で。」
「おう、またなー。」
と言いながらまた山を増やしてます。
これは後日になりそうですわね。
では、私は別の研究を進めましょ。
しつこく求婚を送ってくる人はルディークがなにかしてたみたいだし、無事に第一王子様の婚約者も決まったみたい。
もともと私だったとしても、お兄様やお姉様の婚約者の立場や身分を考えると、王子様の婚約者になれる可能性は低かったんだけどね。
権力の集中とかそういう感じで。
ただ単に時間がなくって色々学んでしまったから、天才という事で選ばれてたものだったし。
ほんのたまーに見掛けると、あれだけ散々言ったのにまだまだ初恋は終わってないみたいでこっちを熱のある目で凝視してくるのはやめてほしいわ。
ルディークも王子様が相手だから、下手になにも出来ないし。私の姿が王子に見えないように隠してしまうぐらいかしらね?
いくら見られても私の気持ちが変わることはないから、諦めて貰いたいわね。
そして、変わったことといったら宮廷魔法師になれたことかしら?
陛下・宮廷魔法師団長推薦の最年少で就職したから、宮廷魔法師の中でも立場的に偉いほうね。
研究員なので、好き勝手に魔法を使えるのは助かるわ。この世界でも他の世界で使ってた魔法や無詠唱魔法が使えるか試したかったし、誰か別の人に出来るかどうか確認してもらいたかったしね。
そして、私は既に色々学び終えてるのと魔法師として勤めている為...というのもあるけど第一王子様がまだ諦めてないみたいなので、学園に通わなくってよくなった。
陛下も散々婚約者の方を大事にしろって言ってるみたいだし、私と接触禁止にしたらしいんだけど。
私の場合、交流も大事なんだけど何かあった際に居なくなってしまうのでそこは考慮されたみたい。
実力ある私に居なくなってほしくないっていうのもあるし、何かあったときに怖いからなのよね。
身内に爆弾抱えているようなものだし。
------
「団長、今回の研究がこれなのですが...誰か試していただける方をお願いできませんか?」
まとめた研究レポートと手引き書を出しながらお願いする。
「よし、きた!私がいこう!」
「いや、団長はお仕事が別にあるでしょ?別の方に...。」
「ずるいぞ!いつも素晴らしい発想で、魔法を発展させまくってる癖に!私もやりたい!試させろ!」
「だーんちょー。おーちつーいてー。どうどう。」
「それは馬を落ち着かせる掛け声だ!」
副団長が団長を宥めてくださるのは助かりますわね。
「仕方ない、クロスティアナ嬢。今回は団長にやらせよう。団長、クロスティアナ嬢の魔法をやってみたいなら...この仕事の山を片付けること。じゃないと参加させません。」
「よしわかった!!!」
団長はやればさっさと終わる方なのですが、普段は全くやる気がないからなかなか終わらないんですよね。
魔法が大好きだから魔法師になったのに、書類仕事ばっかやだ!って感じなので、副団長が苦労しているようですわ。
ちなみに魔法師団の中では名前呼びが基本です。後は団長や副団長みたいに役職呼びかしら?
あ、密かに仕事の山を増やしていますわね。それに気がつかない団長...良いコンビです。
「では、また後で。」
「おう、またなー。」
と言いながらまた山を増やしてます。
これは後日になりそうですわね。
では、私は別の研究を進めましょ。
0
お気に入りに追加
1,465
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生したので、やりたい放題やって派手に散るつもりでしたが、なぜか溺愛されています
平山和人
恋愛
伯爵令嬢であるオフィーリアは、ある日、前世の記憶を思い出す、前世の自分は平凡なOLでトラックに轢かれて死んだことを。
自分が転生したのは散財が趣味の悪役令嬢で、王太子と婚約破棄の上、断罪される運命にある。オフィーリアは運命を受け入れ、どうせ断罪されるなら好きに生きようとするが、なぜか周囲から溺愛されてしまう。
私が蛙にされた悪役令嬢になるなんて、何かの冗談ですよね?
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【嘘っ!私が呪いに掛けられた悪役令嬢になるなんて!】
私は最近ある恋愛ファンタジー小説に夢中になっていた。そして迎えた突然の小説の結末。それはヒロインに数々の嫌がらせをしていた悪役令嬢が呪いの罰を受けて蛙にされてしまう結末だった。この悪役令嬢が気に入っていた私は、その夜不機嫌な気分でベッドに入った。そして目覚めてみればそこは自分の知らない世界で私は蛙にされた悪役令嬢に憑依していた。
この呪いを解く方法はただ一つ。それは人から感謝される行いをして徳を積むこと。
意思疎通が出来ない身体を抱えて、私の奮闘が始まった――。
※ 他サイトでも投稿中
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
果たされなかった約束
家紋武範
恋愛
子爵家の次男と伯爵の妾の娘の恋。貴族の血筋と言えども不遇な二人は将来を誓い合う。
しかし、ヒロインの妹は伯爵の正妻の子であり、伯爵のご令嗣さま。その妹は優しき主人公に密かに心奪われており、結婚したいと思っていた。
このままでは結婚させられてしまうと主人公はヒロインに他領に逃げようと言うのだが、ヒロインは妹を裏切れないから妹と結婚して欲しいと身を引く。
怒った主人公は、この姉妹に復讐を誓うのであった。
※サディスティックな内容が含まれます。苦手なかたはご注意ください。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】8年越しの初恋に破れたら、なぜか意地悪な幼馴染が急に優しくなりました。
大森 樹
恋愛
「君だけを愛している」
「サム、もちろん私も愛しているわ」
伯爵令嬢のリリー・スティアートは八年前からずっと恋焦がれていた騎士サムの甘い言葉を聞いていた。そう……『私でない女性』に対して言っているのを。
告白もしていないのに振られた私は、ショックで泣いていると喧嘩ばかりしている大嫌いな幼馴染の魔法使いアイザックに見つかってしまう。
泣いていることを揶揄われると思いきや、なんだか急に優しくなって気持ち悪い。
リリーとアイザックの関係はどう変わっていくのか?そしてなにやら、リリーは誰かに狙われているようで……一体それは誰なのか?なぜ狙われなければならないのか。
どんな形であれハッピーエンド+完結保証します。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
傲慢令嬢は、猫かぶりをやめてみた。お好きなように呼んでくださいませ。愛しいひとが私のことをわかってくださるなら、それで十分ですもの。
石河 翠
恋愛
高飛車で傲慢な令嬢として有名だった侯爵令嬢のダイアナは、婚約者から婚約を破棄される直前、階段から落ちて頭を打ち、記憶喪失になった上、体が不自由になってしまう。
そのまま修道院に身を寄せることになったダイアナだが、彼女はその暮らしを嬉々として受け入れる。妾の子であり、貴族暮らしに馴染めなかったダイアナには、修道院での暮らしこそ理想だったのだ。
新しい婚約者とうまくいかない元婚約者がダイアナに接触してくるが、彼女は突き放す。身勝手な言い分の元婚約者に対し、彼女は怒りを露にし……。
初恋のひとのために貴族教育を頑張っていたヒロインと、健気なヒロインを見守ってきたヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、別サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる