26 / 50
第三章学園生活は最高デース
3-4(月)学園祭準備開始デース
しおりを挟む「文化祭デースか?」
学校に登校しながら紫乃はリンダに学園祭のことを話す。
「そうだよ~。来週学園祭があるから今週から準備で忙しくなるんだよ~」
紫乃は嬉しそうにそう言う。
そう言えば紫乃はサークルに所属していて今回はそっちの出し物メインで動くって言ってたっけ?
「由紀恵、学園祭何するデースか?」
「うーん、趣旨としては学生による文化の考察と研究の発表の場なんだけどぶっちゃけお祭り、カーニバルね!」
「OH-! カーニバルデース!!」
リンダはそれを聞くとやたらと嬉しそうにする。
しかしお兄ちゃんは軽くため息をつく。
「まあそうなんだけど、部活もあるしなぁ。なんで引退直前に学園祭やるかね?」
「だって二学期でやったら受験勉強に影響出て来るじゃない! お兄ちゃん基礎がまだまだ弱いんだからしっかりとやらなきゃだめだよ!」
あたしはお兄ちゃんの腕にしがみつきながらそう言う。
これでお兄ちゃんが地元の大学に受かればあたしもその後を追ってまた一緒に学校へ行ける。
夢のラブラブキャンパスライフよ!
「大学ねぇ‥‥‥」
お兄ちゃんは空を見上げながらため息をつく。
そう言えばあの約束の結果を出さなきゃならないんだっけ?
「それで由紀恵も着るのデースか?」
「はい?」
「カーニバルと言えばビキニでサンバを踊ると聞きましたデース!」
「いや違うから、それブラジルだから、ここ日本だからっ!!」
あたしが思い切り訂正しているとリンダはきょとんとしてこっちを見ている。
「カーニバルじゃないデースか?」
「祭り、カーニバルだけどそう言うのじゃない!」
うーんとか唸っているリンダだけど紫乃が耳元でこしょこしょ言っていると途端に目を輝かす!
「OH-! 自主映画撮影して謎の目からビーム出したり急遽バニーガール姿でステージに上がって歌たったりするあれデースね!!」
「うんうんそうだよ~。わわわわ、忘れものぉ~、だよ~」
また紫乃とリンダが訳ん分からない事で盛り上がっている。
「ああ、来た来た。おはよう長澤君。いよいよ学園祭だねぇ~」
校門で高橋静恵が手を振っている。
「おはようございます、高橋先輩」
「あらおはよう、何よ朝から長澤君独り占め?」
あたしがお兄ちゃんの腕に抱き着いていると羨ましそうにそれを見る高橋静恵。
「どこかのおっぱい星人がおっぱいお化けに誘惑されない為です!」
「誰がおっぱい星人だよ」
お兄ちゃんの抗議の声を無視して学校へ入って行く私たち。
そうか、高校ではお兄ちゃん最後の文化祭になるのか。
一緒に良い思い出作らなきゃ!
私はそう思い校門をくぐるのだった。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
【連載版】メイド神ではありません!冥土神です!巨乳に変身します!(幸せ♪)
naturalsoft
恋愛
昔書いた短編の連載版です!
現在連載中の小説の息抜きに書いてみました。
城で働く侍女のシオン。性格は明るく、思い込みの激しい所を除けば、玉の輿を夢見る少女。
ただ自分の体型と名前のせいで【ちっぱい】という不名誉なあだ名を付けられてしまう。
そんな時、城の寂れた社(やしろ)を見付けるとメイド神様(笑)が現れて巨乳に大変身!
これは巨乳とちっぱいの戦いを描いた物語である!(嘘)
全ては勘違いから始まるコメディ・・・かな?
(作者も疑問系)
※1話は短編と同じ内容です。少しタイトルを変更しました。
パワハラ女上司からのラッキースケベが止まらない
セカイ
ライト文芸
新入社員の『俺』草野新一は入社して半年以上の間、上司である椿原麗香からの執拗なパワハラに苦しめられていた。
しかしそんな屈辱的な時間の中で毎回発生するラッキースケベな展開が、パワハラによる苦しみを相殺させている。
高身長でスタイルのいい超美人。おまけにすごく巨乳。性格以外は最高に魅力的な美人上司が、パワハラ中に引き起こす無自覚ラッキースケベの数々。
パワハラはしんどくて嫌だけれど、ムフフが美味しすぎて堪らない。そんな彼の日常の中のとある日の物語。
※他サイト(小説家になろう・カクヨム・ノベルアッププラス)でも掲載。
アニラジロデオ ~夜中に声優ラジオなんて聴いてないでさっさと寝な!
坪庭 芝特訓
恋愛
女子高生の零児(れいじ 黒髪アーモンドアイの方)と響季(ひびき 茶髪眼鏡の方)は、深夜の声優ラジオ界隈で暗躍するネタ職人。
零児は「ネタコーナーさえあればどんなラジオ番組にも現れ、オモシロネタを放り込む」、響季は「ノベルティグッズさえ貰えればどんなラジオ番組にもメールを送る」というスタンスでそれぞれネタを送ってきた。
接点のなかった二人だが、ある日零児が献結 (※10代の子限定の献血)ルームでラジオ番組のノベルティグッズを手にしているところを響季が見つける。
零児が同じネタ職人ではないかと勘付いた響季は、献結ルームの職員さん、看護師さん達の力も借り、なんとかしてその証拠を掴みたい、彼女のラジオネームを知りたいと奔走する。
ここから第四部その2⇒いつしか響季のことを本気で好きになっていた零児は、その熱に浮かされ彼女の核とも言える面白さを失いつつあった。
それに気付き、零児の元から走り去った響季。
そして突如舞い込む百合営業声優の入籍話と、みんな大好きプリント自習。
プリントを5分でやっつけた響季は零児とのことを柿内君に相談するが、いつしか話は今や親友となった二人の出会いと柿内君の過去のこと、更に零児と響季の実験の日々の話へと続く。
一学年上の生徒相手に、お笑い営業をしていた少女。
夜の街で、大人相手に育った少年。
危うい少女達の告白百人組手、からのKissing図書館デート。
その少女達は今や心が離れていた。
ってそんな話どうでもいいから彼女達の仲を修復する解決策を!
そうだVogue対決だ!
勝った方には当選したけど全く行く気のしない献結啓蒙ライブのチケットをプレゼント!
ひゃだ!それってとってもいいアイデア!
そんな感じでギャルパイセンと先生達を巻き込み、ハイスクールがダンスフロアに。
R15指定ですが、高濃度百合分補給のためにたまにそういうのが出るよというレベル、かつ欠番扱いです。
読み飛ばしてもらっても大丈夫です。
検索用キーワード
百合ん百合ん女子高生/よくわかる献血/ハガキ職人講座/ラジオと献血/百合声優の結婚報告/プリント自習/処世術としてのオネエキャラ/告白タイム/ギャルゲー収録直後の声優コメント/雑誌じゃない方のVOGUE/若者の缶コーヒー離れ
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
元おっさんの幼馴染育成計画
みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。
だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる