ボクハ、イラナイコ？

シキside

僕がお屋敷に来て、6年が経ちました。僕は15歳になりました。セナ様は、『お外では怖い事が沢山あったからね、屋敷でお勉強していいんだよ。』と、家庭教師の先生をつけて下さいました。たくさんの事を勉強して、先生にもたくさん褒めて頂けるようになりました。




僕はセナ様に買われました。僕はセナ様の物です。.......セナ様の物なのに、セナ様は僕に何も御命令して下さいません。セナ様のお仕事をお手伝いするために数も、文字も、政治だって学びました。セナ様の夜のお相手だって........僕は勉強したんです。(メイドさんや執事さんからは止められるのでこっそり、お屋敷の図書室にある本の知識だけですけれど.....)




僕はそんなに見られない程なのでしょうか。メイドさんや執事さんに毎日磨いて頂いていて(毎回お断りしているのですが、どうしても、とおっしゃるのです。セナ様との夜のためにも.....！と、僕は毎日好意に甘えてしまうのです。)いるので、大丈夫なはずなのですが........。皆さんに聞いても『可愛い』としかおっしゃらないのです。全く参考になりませんし、皆さんのは耳ダコといいますか.........。幸せな悩みでございますね。







いつになったらお部屋にあがらせていただけるのでしょうか.......。