ボクハ、イラナイコ？

セナside

今日は『害獣』が出た。今日は.......というか、シキが家にきて二週間後くらいから2、3日に1回のペースで。


........『害獣』とはシキの実母だ。父親は既に死んでいる。シキからそう聞いているし、裏もとった。実母はシキに虐待をしていた上に、シキを売り払った畜生だ。『シキを返してッ！シキは私の息子よッ！』とのたまわっているが、金策に困って新たな奴隷商に売り払う気だろう。........この国にはまだまだ闇があるからな。シキが辛い目に合うだけなのに渡すわけないだろうが。今まではテキトーに流していたがそろそろ私の殺意がピークに達してきた。私がやらかす前に始末しなくては。幸い、さほど調べなくても色々出てくるだろう。後ろにいる影に指示を出した。元部下だ。仕事の優秀さは買っている。


一先ず、目先のイライラを収めるため、頭の中のシキを召喚した。最近好きな絵本について話してくれたシキ。『キラキラの服を着た人が出てくる絵本』なんて難しすぎるだろう....！と思ったが、出回っている絵本の数は少なく、その中で該当するものはその絵本だけだった。翌日買って与えると、驚いた雰囲気の後、嬉しげな雰囲気を出した。..........最近私にだけだが、少し感情を表現するようになってきた気がする。


私はシキを思うだけでこんなにも幸せな気持ちになるんだ。シキにも幸せになって欲しい。










その数時間後にはそのド畜生女を生涯労働者(※)に堕とすことに成功した。まぁ当たり前だな。








※生涯労働者は、貴族以外の民達の中で1番重い刑です。満足な食事もなく、給料もない。生きている間は国のために働け......と、まぁ実質死罪のようなものです。ちなみに、貴族の一番重い刑は輪姦の上、民の前でみせしめのための処刑です。ただの処刑では逃げになる。貴族としての高いプライドをへし折ることこそ真の罰だ、ということだそうです。重いですね。