4 / 7
攻防八日目
しおりを挟む
朝が来ます。(多分朝だと思う)
私は目を覚まします。(見えないけど)
「ふわわ~ おはようございます。」
大きなあくびと共に"おはようございます"と言います。(聞こえないけど。)
ドタバタドタバタ 振動が伝わってきます。
今日もやってきましたね…変人さんたちは。
『我が愛娘よ!!どうしたんだ?!何があった?!』
『運命の人よ!どうしたんだい?君の可愛い顔が見れないな…』
『我が愛娘を口説くなんて100年早いぞ!いや、もっとか…』
『貴様、私を誰だと思っている…!』
何も聞こえませんがまた始まりましたね、喧嘩。
聞こえなくてもわかるってどういうことでしょうか。
無視しましょう。私はどうせ何も見えないし聞こえないんですから。今日は仕事も休みなので外に出なくてもいいですし。
ふわわ~ 眠いです。とりあえず二度寝をしましょう。おやすみー☆
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「大変だ!とにかく私の家の専属医を連れてこよう。馬車のところまで戻ろう。我が愛娘よ。しばしの別れだが、泣くなよ。」
「いや、寝てんのになんで泣くんだよ!それに運命の人はお前なんかは微塵とも思っていない。それよりも、私の家の医者も連れてこよう。馬車に戻ろう。ごめんね。病気かもしれないのにそばにいてあげられなくて。」
「いや、お前もおんなじだろーが。」
突然だが、私の名前はマルス ガムハ。
隣国のガムハ公爵家の当主だ。私には昔愛する妻がいたのだがな、何故か逃げられてしまってな、16年11ヶ月の間、妻を探していたんだ。まあ…
やっと見つけた!って思った頃には妻はすでに死んでいたが。だが、妻は子供を生んでいたんだ!知った時は天にも上る気持ちだった。私は妻を溺愛していてね、(周囲は狂愛と呼んでいた。)誰の目にも止まらぬように家にずっといるように言っていたんだ。しばらくは妻も大人しくしていたのだが、16年11ヶ月前、突然行方をくらませたんだ。私が必死に血眼になって探したにも関わらず妻は一向に見つからなかった。
16年11ヶ月血眼で探してやっと見つけた我が愛娘だ!我が愛娘の願いなら何でも叶える。絶対に守り抜く。手に届くところに留めておくんだ。その為なら何だってやる。おっとそんなこと考えている場合じゃない。今は医者を呼ばなくては。我が愛娘まで死んでしまったら私はきっと壊れてしまう。
突然だけど、私はラティス レイモンドだ。
この国の第一王子にして王位継承権第一位だ。
私は男も女もどちらにも『興味』がわかない体質でね、王位継承権第一位ながら、跡取りの問題があって困っていたんだよ。無理矢理結婚するにせよ、なにせ『興味』がわかない、だからね。意味は察していただきたい。
そんな時、スラムの現状を調べようと視察に来た私に天使が舞い降りてきたんだ!
美しい白銀と白金の混ざったような美しい髪にすべてを見透かすような夕焼けのような赤ともオレンジとも紫とも呼べぬ美しい目、ぱっちりしていて愛嬌もあり、猫のように少しだけつり上がっているところから、大人っぽい感じも出ている。それに胸なんて………………今まで見たこともないサイズだ!大きすぎず小さすぎず、だけど男をそそらせる大きさ…!出るところがしっかり出ていながら、どこか控えめな感じの大きさが丁度いい!
それに私の名字を聞いても気にしない権力に対する無関心さや、僕の顔は、わりと自身があるんだが、それにも関心を寄せないところがなおいい。今まで金や権力、容姿に食いついた目のギラギラさせた女ばかり見てきたからな。それに一目惚れしたんだ。一瞬でわかった。胸が高鳴って鳴り止まない音。すごくうるさく感じてしまう。体中が熱くなって『興味』も持った。
絶対に手に入れてやる。愛しい人の為なら人殺しだって何だってやってやる。ゆうことを聞かないなら、悪い虫がつくなら閉じ込めて、一生私しか知らないように悪い虫がつかないように守る。絶対に…!
おっと、そんなことを考えている暇はない。
まずは医者を呼ばなければ。愛しい人が死んだら、私は生きていけない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ぞわわ な、何でしょう。この悪寒は。
すごく嫌な予感…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
更新すごーく遅くてすいません。今回は中身の詰まった話だと思っておりますので、お詫びにでも…!
これからもどうぞ、よろしくお願いしますね!
私は目を覚まします。(見えないけど)
「ふわわ~ おはようございます。」
大きなあくびと共に"おはようございます"と言います。(聞こえないけど。)
ドタバタドタバタ 振動が伝わってきます。
今日もやってきましたね…変人さんたちは。
『我が愛娘よ!!どうしたんだ?!何があった?!』
『運命の人よ!どうしたんだい?君の可愛い顔が見れないな…』
『我が愛娘を口説くなんて100年早いぞ!いや、もっとか…』
『貴様、私を誰だと思っている…!』
何も聞こえませんがまた始まりましたね、喧嘩。
聞こえなくてもわかるってどういうことでしょうか。
無視しましょう。私はどうせ何も見えないし聞こえないんですから。今日は仕事も休みなので外に出なくてもいいですし。
ふわわ~ 眠いです。とりあえず二度寝をしましょう。おやすみー☆
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「大変だ!とにかく私の家の専属医を連れてこよう。馬車のところまで戻ろう。我が愛娘よ。しばしの別れだが、泣くなよ。」
「いや、寝てんのになんで泣くんだよ!それに運命の人はお前なんかは微塵とも思っていない。それよりも、私の家の医者も連れてこよう。馬車に戻ろう。ごめんね。病気かもしれないのにそばにいてあげられなくて。」
「いや、お前もおんなじだろーが。」
突然だが、私の名前はマルス ガムハ。
隣国のガムハ公爵家の当主だ。私には昔愛する妻がいたのだがな、何故か逃げられてしまってな、16年11ヶ月の間、妻を探していたんだ。まあ…
やっと見つけた!って思った頃には妻はすでに死んでいたが。だが、妻は子供を生んでいたんだ!知った時は天にも上る気持ちだった。私は妻を溺愛していてね、(周囲は狂愛と呼んでいた。)誰の目にも止まらぬように家にずっといるように言っていたんだ。しばらくは妻も大人しくしていたのだが、16年11ヶ月前、突然行方をくらませたんだ。私が必死に血眼になって探したにも関わらず妻は一向に見つからなかった。
16年11ヶ月血眼で探してやっと見つけた我が愛娘だ!我が愛娘の願いなら何でも叶える。絶対に守り抜く。手に届くところに留めておくんだ。その為なら何だってやる。おっとそんなこと考えている場合じゃない。今は医者を呼ばなくては。我が愛娘まで死んでしまったら私はきっと壊れてしまう。
突然だけど、私はラティス レイモンドだ。
この国の第一王子にして王位継承権第一位だ。
私は男も女もどちらにも『興味』がわかない体質でね、王位継承権第一位ながら、跡取りの問題があって困っていたんだよ。無理矢理結婚するにせよ、なにせ『興味』がわかない、だからね。意味は察していただきたい。
そんな時、スラムの現状を調べようと視察に来た私に天使が舞い降りてきたんだ!
美しい白銀と白金の混ざったような美しい髪にすべてを見透かすような夕焼けのような赤ともオレンジとも紫とも呼べぬ美しい目、ぱっちりしていて愛嬌もあり、猫のように少しだけつり上がっているところから、大人っぽい感じも出ている。それに胸なんて………………今まで見たこともないサイズだ!大きすぎず小さすぎず、だけど男をそそらせる大きさ…!出るところがしっかり出ていながら、どこか控えめな感じの大きさが丁度いい!
それに私の名字を聞いても気にしない権力に対する無関心さや、僕の顔は、わりと自身があるんだが、それにも関心を寄せないところがなおいい。今まで金や権力、容姿に食いついた目のギラギラさせた女ばかり見てきたからな。それに一目惚れしたんだ。一瞬でわかった。胸が高鳴って鳴り止まない音。すごくうるさく感じてしまう。体中が熱くなって『興味』も持った。
絶対に手に入れてやる。愛しい人の為なら人殺しだって何だってやってやる。ゆうことを聞かないなら、悪い虫がつくなら閉じ込めて、一生私しか知らないように悪い虫がつかないように守る。絶対に…!
おっと、そんなことを考えている暇はない。
まずは医者を呼ばなければ。愛しい人が死んだら、私は生きていけない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ぞわわ な、何でしょう。この悪寒は。
すごく嫌な予感…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
更新すごーく遅くてすいません。今回は中身の詰まった話だと思っておりますので、お詫びにでも…!
これからもどうぞ、よろしくお願いしますね!
0
お気に入りに追加
79
あなたにおすすめの小説
婚約者から婚約破棄をされて喜んだのに、どうも様子がおかしい
棗
恋愛
婚約者には初恋の人がいる。
王太子リエトの婚約者ベルティーナ=アンナローロ公爵令嬢は、呼び出された先で婚約破棄を告げられた。婚約者の隣には、家族や婚約者が常に可愛いと口にする従妹がいて。次の婚約者は従妹になると。
待ちに待った婚約破棄を喜んでいると思われる訳にもいかず、冷静に、でも笑顔は忘れずに二人の幸せを願ってあっさりと従者と部屋を出た。
婚約破棄をされた件で父に勘当されるか、何処かの貴族の後妻にされるか待っていても一向に婚約破棄の話をされない。また、婚約破棄をしたのに何故か王太子から呼び出しの声が掛かる。
従者を連れてさっさと家を出たいべルティーナと従者のせいで拗らせまくったリエトの話。
※なろうさんにも公開しています。
※短編→長編に変更しました(2023.7.19)
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
彼氏に別れを告げたらヤンデレ化した
Fio
恋愛
彼女が彼氏に別れを切り出すことでヤンデレ・メンヘラ化する短編ストーリー。様々な組み合わせで書いていく予定です。良ければ感想、お気に入り登録お願いします。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
お母様が国王陛下に見染められて再婚することになったら、美麗だけど残念な義兄の王太子殿下に婚姻を迫られました!
奏音 美都
恋愛
まだ夜の冷気が残る早朝、焼かれたパンを店に並べていると、いつもは慌ただしく動き回っている母さんが、私の後ろに立っていた。
「エリー、実は……国王陛下に見染められて、婚姻を交わすことになったんだけど、貴女も王宮に入ってくれるかしら?」
国王陛下に見染められて……って。国王陛下が母さんを好きになって、求婚したってこと!? え、で……私も王宮にって、王室の一員になれってこと!?
国王陛下に挨拶に伺うと、そこには美しい顔立ちの王太子殿下がいた。
「エリー、どうか僕と結婚してくれ! 君こそ、僕の妻に相応しい!」
え……私、貴方の妹になるんですけど?
どこから突っ込んでいいのか分かんない。
最愛の婚約者に婚約破棄されたある侯爵令嬢はその想いを大切にするために自主的に修道院へ入ります。
ひよこ麺
恋愛
ある国で、あるひとりの侯爵令嬢ヨハンナが婚約破棄された。
ヨハンナは他の誰よりも婚約者のパーシヴァルを愛していた。だから彼女はその想いを抱えたまま修道院へ入ってしまうが、元婚約者を誑かした女は悲惨な末路を辿り、元婚約者も……
※この作品には残酷な表現とホラーっぽい遠回しなヤンデレが多分に含まれます。苦手な方はご注意ください。
また、一応転生者も出ます。
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる