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変わっていく生き方

秘密の花園

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扉の先は何なのでしょう?あぁ、楽しみです。わくわくします。そうだ!わくわくは大事なんですよ!わくわくが知りたい、学びたいの根源になるんです。この気持ちは学ぶためになくてはならない感情なんです。最近知りました。
たくさんの方に親切にしていただいて愛して頂いて…あっすみません。なんかくだらないことをくどくどと長ったらしく言ってしまいましたね。
「だいぶ古びているわね。なかなか開かないわ。」
あら?先生が困っています。扉が開かないのですか…私も手伝いましょう。助けて損はありませんからね!
「手伝いますよ先生。」「ありがとう。」
一緒にドアノブを引っ張ります。
……確かに古びているようですね。それに長年使われていなかったのでしょう。扉がギシギシときしんでいます。
「もうひと頑張りよ!ユリアさん頑張って。」
「はい!勿論です。」

んん~ よいしょ …………………
「きゃぁ!」いきなり扉が開きました。
びっくりです。
ふわっ 風?どうして…
『ゴメンナサイ。アナタトハイラレナイノ。ゴメンナサイ。サヨウナラ……サ…ョゥ…ラ………』
え?何なんですか?この声は?貴方は誰?
わたくしに『どうしたんじゃ?』
「へ?リヤン聞こえなかったんですか?」
「ユリアさん、どうかしたのですか?」
あっ!声に出てしまいましたね。
「いえ、何でもありません。」
『うむ?何もおかしな事はなかったが?ただ、ここには何か強い思いが残っているのかもしれぬな。』
強い思いですか…後でここの生い立ちでも調べてみますか。それにしても…なんて美しい花園なのでしょう。
思わずため息が出る美しさです。
真っ赤な薔薇にこれは…ブルーローズでしょうか?ありとあらゆる種類の薔薇が咲き乱れています。他の種類の花はほとんど咲いていませんが、それがまたシンプルで素敵ですね。あれは…噴水?真ん中に白をベースにした噴水が立っています。周りは白い小さな可愛らしい花が咲き乱れています。すごく丁寧に手入れされているんですね。扉はあんなに錆びていたのに。それにここは、一体何なんでしょうか?胸が締め付けられます。美しいはずなのに、どうしてこんなに悲しいのでしょう?
「ユリアさん、さっきから本当にどうしたの?この庭は…あんまり美しいとは言えないと思うのだけれど…」
「え?こんなに美しいのに…っどういうことでしょう…?」
薔薇も白い花も咲いていません。枯れて茶色くなった植物の残骸だけです。噴水も…苔で覆われて…水も流れていなくて…一体どういうことなのでしょう?
さっきのは絶対に幻覚でも夢でもないのに…
ここはまさに扉と同じ状態です。
「本当に大丈夫?ここを抜ければ屋敷のちょうど冒険に出る前の部屋に戻れるのよ。」
「わたくしは大丈夫ですよ。それにしても…こんな所があるなんて初めて知りました。そしてここがあの部屋に繋がっていることも。」
「ふふ。二人だけの秘密よ?」
「はい!」
二人だけの秘密ですか… 素敵な響きですね。こういう事もやってみたかったんですよね。憧れの一つでしたから。でも…
「早くここを抜けましょう。先生。」
あまり楽しい気持ちにはなれません。というか心が虚無になりそうです。私には耐えられません。なぜかはわかりませんが。
「まぁ見ていて綺麗なものではないですしね。昔はきれいだったのかもしれませんけど…………行きましょう。」
「はい。」
『サヨナラハアタラシイナニカノハジマリナノヨ。ワタシヲスイタ ムシ ハキットアタラシイナニカヘイザナッテクレルワ。ダカラ、ゴメ………ン………ネ。』
また?!どうして…どうしてこんなに悲しいの?どうしてこんなに悲しいの?どうしてこんなに…
ツゥー 「っ、っ…………」
気づけばわたくしは静かに泣いていました。
「どうしたの?やっぱり何かあったんじゃないのです?」
「ご、ごめんなさい。本当になんで、もないんです。なんでもないんです。なんでもないんです…」
悲しいのです。やはり本格的にあそこのことは調べなければなりませんね。わたくしは通り抜けた
花園であった場所を見ました。あそこには絶対に何かがあります。強い思いがこびりついた、何かが…
悲しくなる何かが…
「そう…こう言う事は詳しくは聞きませんけれど…遠慮なく相談していいですからね?」
「ありがとうございます。」
この優しさは本当に嬉しいです。
わたくし達はトンネル?を歩いています。ジメジメしていて暗い。さっきのにこれは精神的にきついですね。ちょっと怖いと思っています。でも、何かあったら姿を消しているけど精霊様達が対処してくれると信じましょう。
そして何事もなくトンネル?を通り抜けて…あの部屋に
落ちました。そう、落ちました。
先生は知っていたようで綺麗に着地していました。身体能力すごいですね…まぁ、わたくしは当然びっくりして着地も無理なわけで…
「きゃぁぁ。」「ユリアさん!」
危機一髪で先生が助けてくれました。よかった…助けてくれなかったらどうなっていたのでしょうか…
『考えている途中悪いのじゃが…あのトンネルには転移の魔法が仕掛けてあるぞ?空間が歪んで急にここに落ちたんじゃよ。そしてそれをおかしいと思わせない為の幻惑魔法もかけてあった。トンネルにせよ庭にせよ、本当に怪しいとわらわも思うのじゃ。』
嘘でしょう?リヤンまで。そんなことが…
パパ、どうやらこの屋敷には、まだわたくし達も知らない秘密があるようですよ。それともパパは知っているのでしょうか?

とりあえず部屋に戻ってきたことを喜びましょう。調べるのはまた明日です。無理をすればきっと何か失敗をするでしょうから。
「疲れましたぁ。」
「そうね。(大変な1日だったわ。)」
明日は頑張りますよ!
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