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呼んでいる声がする(その15)雪の海
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雪の降る日の海は幻想的だと瑠子は思った。
その中に立っていると、波の音が暖かく感じた。
氷のような海風が吹いて来た。
コートが濡れて体の芯まで冷たい。
「雪の海はいいね。」
と後ろから男の声がした。
びくっとした。誰もいないはずのこのうら悲しい
海岸に誰なのと恐る恐る振り向いた。
そこには、瑠子の住んでいるアパートの朝も会ったシニアの留萌さんが
立っていた。
固まったままの瑠子に留萌さんは、申し訳なさそうに
言った
「いやー驚かせちゃってごめんなさい。」
「いえいえ。」
首を振りながら瑠子は安堵した。
「あなたも、雪の海を見に来たの?」
「いえ、バスが混んでいて今羽根駅前に着いたんです。」
「え、そうなの。」
驚いて留萌さんは高い声を上げた。
こんな大雪の日にシニアの留萌さんが
こんな所にいるのは幻なのか。
その時、瑠子は波の音に耳を取られた。
そして、留萌さんと海かと瑠子は思った。
(つづ))
いつも読んでいただいてありがとうございます
その中に立っていると、波の音が暖かく感じた。
氷のような海風が吹いて来た。
コートが濡れて体の芯まで冷たい。
「雪の海はいいね。」
と後ろから男の声がした。
びくっとした。誰もいないはずのこのうら悲しい
海岸に誰なのと恐る恐る振り向いた。
そこには、瑠子の住んでいるアパートの朝も会ったシニアの留萌さんが
立っていた。
固まったままの瑠子に留萌さんは、申し訳なさそうに
言った
「いやー驚かせちゃってごめんなさい。」
「いえいえ。」
首を振りながら瑠子は安堵した。
「あなたも、雪の海を見に来たの?」
「いえ、バスが混んでいて今羽根駅前に着いたんです。」
「え、そうなの。」
驚いて留萌さんは高い声を上げた。
こんな大雪の日にシニアの留萌さんが
こんな所にいるのは幻なのか。
その時、瑠子は波の音に耳を取られた。
そして、留萌さんと海かと瑠子は思った。
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