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1章
7話
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「うわぁっ!」
目があった瞬間、火車は夜安の目の前に飛んでくる。それに驚いて夜安がしりもちをつくと、火車は楽しそうに目を細めた。
「お前の相手はこっちだバカ猫!」
しかし、それを見た鏡が水の槍を作り出して火車に向かって放つ。そしてそれは火車を貫き、その奥にいた夜安の目の前で切っ先が止まった。
「ぎにゃぁぁぁぁ!!!」
「ちょっと!鏡声ぐらいかけてよ!!」
「五月蝿い。集中が切れるから静かにしてろ。」
「はぁ!?」
鏡は水槍を作ったときに火車に向けた手のひらを握りしめる。すると、槍が形を変え、なワン保養にして火車の体を締め上げていく。
思い切り締め上げられ苦しそうに声を出している火車に対して、変わらず鏡と夜安は会話をしていく。
「ね、ねぇ鏡。この子、本当に殺しちゃうの?」
「さっきも言っただろ。人間に被害が出て見過ごせないっていったのお前だって。」
「でもさぁ…」
「…っ!助けて!助けて!俺ただ群れからはぐれただけなんだ!!仕事で現世に来ただけ!死体を集めたのは仲間を探すため…ギニュ!!」
「ちょ、鏡何してんの!?」
命乞いを始めた火車をまた締め上げると、苦しそうに火車が声を上げる。それを見て、鏡の事をおもいっきり夜安が叩く。
「ッテェ」
「イッテェ。じゃないよ!可哀想でしょ、何で締め上げてんの。」
「こいつがうるさいから。」
「お前は短気過ぎんだよ!!……大丈夫?群れからはぐれたって?」
つるし上げられた火車は、見るからに炎が弱まり小さくなって、耳も尻尾も垂れ下がってしまっている。
夜安が聞く姿勢を取ると、しぶしぶ鏡も拘束を緩めた。
「俺…地獄に死体を運ぶのが仕事なんだ…仲間たちと来たのにはぐれちまって、仲間にはぐれたら和尚を探せって言われたから探そうとしたんだけど仕事しなくちゃいけねぇし。」
「そっか、がんばってたんだね。」
うるうるとつるされたまま涙を流す火車に、夜安は親身になって話を聞く、最後には、火車の頭を撫でる。ほんのりあらら各、炎は夜安の手を享受するように避けていく。其れに待ったをかけたのは鏡だった。
「おいまて、まさかそれを信じるっていわねぇよな?」
「鏡はちょっと黙ってて。でも、じゃあ生きた人間を攫ったのはなんで?」
「生きた人間?何言ってんだ、俺の仕事は死体運びだぞ?」
「でもあそこにいるのは生きた人間だよ?よく見て。」
夜安が目線を気絶した人たちに向けると、それにつられるように火車もそっちに目を向ける。すると、彼らが生きているのに気付いたのか、火車はどんどん顔を青くしていった。
目があった瞬間、火車は夜安の目の前に飛んでくる。それに驚いて夜安がしりもちをつくと、火車は楽しそうに目を細めた。
「お前の相手はこっちだバカ猫!」
しかし、それを見た鏡が水の槍を作り出して火車に向かって放つ。そしてそれは火車を貫き、その奥にいた夜安の目の前で切っ先が止まった。
「ぎにゃぁぁぁぁ!!!」
「ちょっと!鏡声ぐらいかけてよ!!」
「五月蝿い。集中が切れるから静かにしてろ。」
「はぁ!?」
鏡は水槍を作ったときに火車に向けた手のひらを握りしめる。すると、槍が形を変え、なワン保養にして火車の体を締め上げていく。
思い切り締め上げられ苦しそうに声を出している火車に対して、変わらず鏡と夜安は会話をしていく。
「ね、ねぇ鏡。この子、本当に殺しちゃうの?」
「さっきも言っただろ。人間に被害が出て見過ごせないっていったのお前だって。」
「でもさぁ…」
「…っ!助けて!助けて!俺ただ群れからはぐれただけなんだ!!仕事で現世に来ただけ!死体を集めたのは仲間を探すため…ギニュ!!」
「ちょ、鏡何してんの!?」
命乞いを始めた火車をまた締め上げると、苦しそうに火車が声を上げる。それを見て、鏡の事をおもいっきり夜安が叩く。
「ッテェ」
「イッテェ。じゃないよ!可哀想でしょ、何で締め上げてんの。」
「こいつがうるさいから。」
「お前は短気過ぎんだよ!!……大丈夫?群れからはぐれたって?」
つるし上げられた火車は、見るからに炎が弱まり小さくなって、耳も尻尾も垂れ下がってしまっている。
夜安が聞く姿勢を取ると、しぶしぶ鏡も拘束を緩めた。
「俺…地獄に死体を運ぶのが仕事なんだ…仲間たちと来たのにはぐれちまって、仲間にはぐれたら和尚を探せって言われたから探そうとしたんだけど仕事しなくちゃいけねぇし。」
「そっか、がんばってたんだね。」
うるうるとつるされたまま涙を流す火車に、夜安は親身になって話を聞く、最後には、火車の頭を撫でる。ほんのりあらら各、炎は夜安の手を享受するように避けていく。其れに待ったをかけたのは鏡だった。
「おいまて、まさかそれを信じるっていわねぇよな?」
「鏡はちょっと黙ってて。でも、じゃあ生きた人間を攫ったのはなんで?」
「生きた人間?何言ってんだ、俺の仕事は死体運びだぞ?」
「でもあそこにいるのは生きた人間だよ?よく見て。」
夜安が目線を気絶した人たちに向けると、それにつられるように火車もそっちに目を向ける。すると、彼らが生きているのに気付いたのか、火車はどんどん顔を青くしていった。
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