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第二章 転生後の世界
第26話 告白
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「セシル!」
「なんだか顔色良くなさそうだけど。大丈夫?」
「うん。色々とピエールさんから話を聞いてね。ちょっとね」
「私のことも何かわかったんだね」
「そうだね」
「ホリー!言いにくいことがあるから悩んでるのね」
「それだけじゃないんだよね」
「色々と複雑なんだね」
「複雑というか。自分の気持ち的にもね」
「そうなの?私が聞いてホリーが少しでも楽になるならなんでも言ってね」
「セシル!俺は、セシルがすごく大切なんだ。だから父がしたことが許せなくて」
「ホリーが思い悩むなんて。私もホリーと同じようにホリーがすごく大切なんだよ。こないだもすごく嫉妬したのをいっちゃったしね」
セシルは、照れながらも笑いながら言った。
(セシルは、優しいなあ。本当にいい子だなあ)
「ありがとう。セシル!これから何が10年前に起きたか話すね。セシルに対する気持ちだけは、何があったとしても変わらないからね」
「わかった。私もホリーへの気持ちはかわらないよ」
「じゃあ話すね。セシルのお母さんは、ピエールさん妹さんなんだ。10年前に魔神王に連れ去られ、そしてセシルが生まれた。つまりセシルは、魔神王の血を引いていることになる。父とピエールさんは、魔神王を倒し、セシルを奪還したんだけど。この背景には、魔獣族に珍しい女の子ということもあって、次期魔神王を中心にした魔獣族のさらなる結束を恐れた人間族が、魔神王を倒し、さらに次期魔神王の候補であるセシルを奪うことによって、魔獣族の混乱をもくろんだということがある。俺は、セシルのことを考えずに、自分達のことだけで、動いたことが腹立たしいと思っている」
「私は魔神王の血を引いているのね。でもピエールさんの妹の子供なら、ピエールさんは叔父さんになるんだね。嬉しいなあ」
「それから、魔神王から引き離されたことをホリーは気に病んでるんだね。私は、もともとピエールさん、人間領から母を引き離した魔獣族が許せないと思うし、魔獣族が力をつけたら人間族が滅びる可能性あるから魔神王を倒し、私を奪還するという計画することは、当然よ。そもそもお母さんは奪われたということになるから気に病まないで。私は今、そしてホリーに会えたことが、もっとも良かったことなんだからね。私が魔神王の血を引いていることをホリーが気にしないか心配だよ」
「ありがとう。優しいなあ。俺は、例え、セシルが魔神100%でも気にしないよ。セシルは、セシルだよ」
「ホリー!私こそありがとう」
「今の話は、二人の秘密にしておこう。ピエールさんにも、誰にも言わないように言われたんだけど。セシルには!恨まれてもと!」
「ありがとう。ホリーのことを恨むことはありえないし」
セシルは、ホリーをみつめ、ホリーの唇に唇を重ねた。
「さあ!戻りましょう!」
「なんだか顔色良くなさそうだけど。大丈夫?」
「うん。色々とピエールさんから話を聞いてね。ちょっとね」
「私のことも何かわかったんだね」
「そうだね」
「ホリー!言いにくいことがあるから悩んでるのね」
「それだけじゃないんだよね」
「色々と複雑なんだね」
「複雑というか。自分の気持ち的にもね」
「そうなの?私が聞いてホリーが少しでも楽になるならなんでも言ってね」
「セシル!俺は、セシルがすごく大切なんだ。だから父がしたことが許せなくて」
「ホリーが思い悩むなんて。私もホリーと同じようにホリーがすごく大切なんだよ。こないだもすごく嫉妬したのをいっちゃったしね」
セシルは、照れながらも笑いながら言った。
(セシルは、優しいなあ。本当にいい子だなあ)
「ありがとう。セシル!これから何が10年前に起きたか話すね。セシルに対する気持ちだけは、何があったとしても変わらないからね」
「わかった。私もホリーへの気持ちはかわらないよ」
「じゃあ話すね。セシルのお母さんは、ピエールさん妹さんなんだ。10年前に魔神王に連れ去られ、そしてセシルが生まれた。つまりセシルは、魔神王の血を引いていることになる。父とピエールさんは、魔神王を倒し、セシルを奪還したんだけど。この背景には、魔獣族に珍しい女の子ということもあって、次期魔神王を中心にした魔獣族のさらなる結束を恐れた人間族が、魔神王を倒し、さらに次期魔神王の候補であるセシルを奪うことによって、魔獣族の混乱をもくろんだということがある。俺は、セシルのことを考えずに、自分達のことだけで、動いたことが腹立たしいと思っている」
「私は魔神王の血を引いているのね。でもピエールさんの妹の子供なら、ピエールさんは叔父さんになるんだね。嬉しいなあ」
「それから、魔神王から引き離されたことをホリーは気に病んでるんだね。私は、もともとピエールさん、人間領から母を引き離した魔獣族が許せないと思うし、魔獣族が力をつけたら人間族が滅びる可能性あるから魔神王を倒し、私を奪還するという計画することは、当然よ。そもそもお母さんは奪われたということになるから気に病まないで。私は今、そしてホリーに会えたことが、もっとも良かったことなんだからね。私が魔神王の血を引いていることをホリーが気にしないか心配だよ」
「ありがとう。優しいなあ。俺は、例え、セシルが魔神100%でも気にしないよ。セシルは、セシルだよ」
「ホリー!私こそありがとう」
「今の話は、二人の秘密にしておこう。ピエールさんにも、誰にも言わないように言われたんだけど。セシルには!恨まれてもと!」
「ありがとう。ホリーのことを恨むことはありえないし」
セシルは、ホリーをみつめ、ホリーの唇に唇を重ねた。
「さあ!戻りましょう!」
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