日常系ほのぼの作品だけど恋愛してもいいよね

2年生編で～す

えぴそ～ど・14

　美術部合宿では結局、遊ぶことが優先されて作品作り自体は特に完成させることなく終わりました。
　瑚暖は合宿終了後は夏休みをゆったり過ごしていたら中盤戦に差し掛かっていました。昨年同様にこの時期は残りの夏休みをどうやって過ごそうか考えていました。そんな時でした寿絵ちゃんからお茶の誘いを受けました。
　
　瑚暖は寿絵ちゃんとぱっくんバーガーにてティータイム中です。

　「河嶋さん、夏休みの宿題はちゃんとやっていますか？」

　羽良ちゃんも必ず勉強のことを言って来たけど、寿絵ちゃんにも言われるんだね。まあ寿絵ちゃんは教師だから仕方ないのかな・・・。
　この勉強の話題になるとタルタル3倍餃子バーガーが不味くなっちゃうよ。

　「へへ、ほどほどだよ」

　「夏休みも残り少ないので、コツコツ頑張りましょうね」

　「宿題難しくて困ってるんだよ」

　「・・・じゃあ、勉強会でもしますか？」

　寿絵ちゃんとの勉強会では写させてもらうことは不可能に近いよ。断りたいところでもあるけど教師を目指すと言った以上は大学へ受かるために少しくらいは頑張らないといけないような気がする。

　「お願いします」

　「では、明日」

　　
　翌日、瑚暖は朝から本気モードへ。昨年羽良ちゃんと一緒に行った勉強会と同様に額にハチマキをして臨みました。寿絵ちゃんの熱心な教えに応えるように集中して勉強をしました。おやつの時間さえも忘れて没頭しました。

　これで昨年同様、夏休み一週間前に全ての宿題が終了したことになるから残りの夏休みは遊び倒すぞ～。

　陽気に夏休みを楽しんでいた時、寿絵ちゃんからの電話がありました。

　「河嶋さん、この前の勉強なんですけど。二学期に向けての復習や予習中心で教えてしまったので...。肝心の夏休みの宿題を教えるの忘れていました」

　「へ？」

　あんなに頑張って勉強してたけど宿題は終わってなかったんだね・・・。
　
　「すみません。教えに行きたいところですが、時間がないので...出来る限りは頑張ってください」

　瑚暖は残りの夏休みは家族総出で宿題漬けだったよ・・・。