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2年生編で~す
えぴそ~ど・おまけ
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(高皆寿絵の視点)
美術部合宿二日目。
ね、眠い。枕が違うと寝れないのよね。愛用枕持って来れば良かった。
前日は佐々木先生が準備運動もせず海に入り、生徒の目の前で足をつるという情けない姿は見せましたが反面教師としては役立ったということにしてあげましょう。
藤島さんの別荘は広いので一人一人個別で部屋を使えるのは有難いわ。
時計が部屋になく、昨日は疲れていてスマホの充電も忘れていたので時間が確認できないので寝坊してないといいけど。
一階のリビングへ向かうと、藤島さんが椅子に座り寛いでいるようです。
「おはようございます。藤島さん、体は大丈夫ですか?」
「高皆先生、おはようございます。多少疲れているので今日はゆっくりしています」
周囲を見渡しても藤島さん以外見つける事が出来ない。
「静かね?みんなはどこに行ったの?」
「佐々木先生と羽良ちゃんは海へ泳ぎに行きましたよ」
朝早くから海へ行くなんて、美術部合宿の目的は泳ぎじゃなのに...。佐々木よ完全なオフだな。
「瑚暖ちゃんと琴芽ちゃんは食料の買い出しに行ってくれました」
「声を掛けてくれれば良かったのに」
二人だけで行かせてしまって申し訳ない事をしたわ。
「ところで椎名くんはどこに行ったの?」
「椎名くんですか?そこで土いじりしてますよ」
「土いじり?」
藤島さんの指さす方へ視線を移動させると、椎名くんがしゃがみこんで草取りや土を耕したりしている。彼女と妹が買い出しに行っているんだから手伝ってあげなきゃね、男の子。
「ごめんなさい、藤島さん。今何時かしら?」
「今ですか?五時半くらいでしょうか」
・・・五時半?
「・・・食事は食べましたか?」
「軽くトーストをそれぞれ頂きましたよ」
今、私が起きてきたのが五時半だと考えると、他の人はもっと早くに起きて行動してたのよね。
こんな朝早くから泳ぎに行くって...。佐々木、あんたは大人なんだからもう少し考えてよ。北瀬さんはもっと冷静な判断をしてくれそうだと思ったけど海が彼女の心を奪ったのね。
・・・ちょっと待って、という事は河嶋さんと椎名さんはスーパーへ買い出しに行ったけど、まだ開店していないんじゃないの。まさかとは思うけどあの二人、開店するまで待ってるなんてことないわよね...。
「藤島さん、私はこれから河嶋さんたちの元へ行きますので、何かあったら椎名くんを頼ってください」
「は~い」
私は急いでスーパーの元まで走りました。
開店前のスーパーの前に河嶋さんと椎名さんは座り込んでお話をしています。
やっぱり待つんだ...。
「河嶋さん、椎名さん」
「お~寿絵ちゃん。おはよう」
「おはようございますって、帰りますよ」
「私たち買い出しに来たんだよ」
「開店まであとどれくらい待つ気ですか」
「分かったよ~」
私は二人を連れて別荘まで戻り、午前中は佐々木先生と北瀬さんを除いたメンバーで作品制作をしました。
お昼はみんなで残りの材料で簡単に料理して食べました。
食事終了後、何かに憑りつかれたように海へ行こうとする佐々木をみんなで抑え、宿題や作品制作に時間を割きました。
その後は、みんなで買い出しをしに行きました。
夜はみんなでバーベキューをし、その後は花火をしたりして盛り上がりました。
そのすべての時間で佐々木先生は海を見つめていました。生徒よりも子供で本当に疲れるわ。
夜、私は枕が違う事もそうだけど、今日の出来事があったので誰よりも早く起きなければいけないというプレッシャーで全く寝れなかった...。
めっちゃ疲労が溜まる美術部合宿だったわ...。
美術部合宿二日目。
ね、眠い。枕が違うと寝れないのよね。愛用枕持って来れば良かった。
前日は佐々木先生が準備運動もせず海に入り、生徒の目の前で足をつるという情けない姿は見せましたが反面教師としては役立ったということにしてあげましょう。
藤島さんの別荘は広いので一人一人個別で部屋を使えるのは有難いわ。
時計が部屋になく、昨日は疲れていてスマホの充電も忘れていたので時間が確認できないので寝坊してないといいけど。
一階のリビングへ向かうと、藤島さんが椅子に座り寛いでいるようです。
「おはようございます。藤島さん、体は大丈夫ですか?」
「高皆先生、おはようございます。多少疲れているので今日はゆっくりしています」
周囲を見渡しても藤島さん以外見つける事が出来ない。
「静かね?みんなはどこに行ったの?」
「佐々木先生と羽良ちゃんは海へ泳ぎに行きましたよ」
朝早くから海へ行くなんて、美術部合宿の目的は泳ぎじゃなのに...。佐々木よ完全なオフだな。
「瑚暖ちゃんと琴芽ちゃんは食料の買い出しに行ってくれました」
「声を掛けてくれれば良かったのに」
二人だけで行かせてしまって申し訳ない事をしたわ。
「ところで椎名くんはどこに行ったの?」
「椎名くんですか?そこで土いじりしてますよ」
「土いじり?」
藤島さんの指さす方へ視線を移動させると、椎名くんがしゃがみこんで草取りや土を耕したりしている。彼女と妹が買い出しに行っているんだから手伝ってあげなきゃね、男の子。
「ごめんなさい、藤島さん。今何時かしら?」
「今ですか?五時半くらいでしょうか」
・・・五時半?
「・・・食事は食べましたか?」
「軽くトーストをそれぞれ頂きましたよ」
今、私が起きてきたのが五時半だと考えると、他の人はもっと早くに起きて行動してたのよね。
こんな朝早くから泳ぎに行くって...。佐々木、あんたは大人なんだからもう少し考えてよ。北瀬さんはもっと冷静な判断をしてくれそうだと思ったけど海が彼女の心を奪ったのね。
・・・ちょっと待って、という事は河嶋さんと椎名さんはスーパーへ買い出しに行ったけど、まだ開店していないんじゃないの。まさかとは思うけどあの二人、開店するまで待ってるなんてことないわよね...。
「藤島さん、私はこれから河嶋さんたちの元へ行きますので、何かあったら椎名くんを頼ってください」
「は~い」
私は急いでスーパーの元まで走りました。
開店前のスーパーの前に河嶋さんと椎名さんは座り込んでお話をしています。
やっぱり待つんだ...。
「河嶋さん、椎名さん」
「お~寿絵ちゃん。おはよう」
「おはようございますって、帰りますよ」
「私たち買い出しに来たんだよ」
「開店まであとどれくらい待つ気ですか」
「分かったよ~」
私は二人を連れて別荘まで戻り、午前中は佐々木先生と北瀬さんを除いたメンバーで作品制作をしました。
お昼はみんなで残りの材料で簡単に料理して食べました。
食事終了後、何かに憑りつかれたように海へ行こうとする佐々木をみんなで抑え、宿題や作品制作に時間を割きました。
その後は、みんなで買い出しをしに行きました。
夜はみんなでバーベキューをし、その後は花火をしたりして盛り上がりました。
そのすべての時間で佐々木先生は海を見つめていました。生徒よりも子供で本当に疲れるわ。
夜、私は枕が違う事もそうだけど、今日の出来事があったので誰よりも早く起きなければいけないというプレッシャーで全く寝れなかった...。
めっちゃ疲労が溜まる美術部合宿だったわ...。
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