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第三章
第88話 不死身の意地
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「ハッ……いくら先輩でも無抵抗で喰らい続けるのはキツいんじゃないかなッ⁉」
――ピシュンッッ‼ ――ピシュンッッ‼ ――ピシュンッッ‼ と、まるで消音器を付けた銃の如き音を発しながら、アレンは立ち上がるダンに容赦なく金貨を連続射出する。
「――ぐッ⁉ ――ぐふッ! ――ぐはッ‼」
絶え間なく放たれる連撃が身体中を襲い、赤く染まった金貨が鮮血と共に、ダンの膝を再び崩れさせる。
「どうだい、先輩? 少しは僕の苦しみが理解できた?」
「お前の……苦しみだぁ……? んなもん知るか……オレはただ……アイツらを巻き込んだケジメをつけてるだけさ」
「強がらなくていいよ。『伝説の男』も一皮むけば、ただの人間なんだから」
「へっ……そもそもオレは伝説なんかじゃねえし……ついでに人間でもねえ。どう足搔いても死ぬことのできない……そう……『不死身の番犬』だ……!」
ダンは口の端から血を流しつつ、己が異名を掲げながら立ち上がる。
「不死身なのは能力のおかげでしょ? 今はそれすらない、ただの野良犬だ」
「フッ……じゃあ、試してみろよ。オレを殺せるかどうか……」
「何……?」
「だが、もし殺せなかったら……そん時は分かってんだろうな?」
執行される側とは思えない不敵な笑みを浮かべるダン。
その異様な不気味さに、アレンは一瞬顔がピクリと歪む。
「偉そうに……先輩こそ今の自分の状況分かってる? そんな生意気な口きける状態じゃ――」
「いいじゃねえか。この俺が見届け人になってやるよ」
若干たぢろぐアレンに、カン・ゴックが助け船ならぬ、横槍を入れてくる。
「は? どういうつもりだよ?」
「ちょっとした遊びさ。このゴミを殺せるかどうかは俺が判断するっつってんだよ。そうだなぁ……もし殺せなさそうだと判断したら、コイツの縛りを少し緩くするってのはどうだ?」
「勝手に決めないでよ⁈」
「勝手に決められたくないなら、ちんたらしてないでさっさと殺せよ? 圧倒的に有利な状況のくせに、さっきから面白くねえんだよ、お前の闘い方はさぁ?」
挑発気味に顔を綻ばせるカン・ゴックに、分かり易く舌打ちをかますアレンは――
「……わかったよ。そんなに死に様が見たいなら……今すぐ殺してやるよッ‼」
――挑発に乗るようにダンへと手の平を構え、剝き出しになった殺意を飛ばし始める。
◆
――ピシュンッッ‼ ――ピシュンッッ‼ ――ピシュンッッ‼
「――ぐゔッ⁉ ――ぐふッ! ――ぐあッ‼」
――ピシュンッッ‼ ――ピシュンッッ‼ ――ピシュンッッ‼
「――ゔぅッ⁉ ――ぐふッ! ――ぐばぁッ‼」
あれからどれだけの時間が経っただろうか……怒りのままに放たれる金貨は一枚も外れることなく、ダンの身体へと吸い込まれては幾度となく膝をつかせていた。
「もう、かなりの時間が経過しているというのに……膝をつくことはあっても、一度も倒れてない……何て耐久力なんだ……」
「う~……もう、痛々しくて見てられないよ~……」
マキナとオリヴィアが眉を八の字にし、目を逸らしたくなるのも仕方のないこと……ダンの身体は原形を留めない程ボロボロになり、その下には人間の致死量を遥かに超えた、真っ赤な血の金海が広がっていたのだ。
「いい加減に堕ちろよぉっ……! この化物がぁッ‼」
声を荒げるアレン……しかし、ダンは何度でも立ち上がった。
まさに、その名に恥じぬ不死身の如く……今もこうして身体を押し上げ、アレンの前に再び立ち塞がる。
「もう、やめてください……旦那っ……! これ以上続けたら死んでしまいます……! この一件は全部、私が招いたもの……ケジメは自分でつけます……! だから……」
レイも横たわっていた身体を押し上げ、ダンに向かって最後の力を振り絞る。
「バカ野郎……これはオレが招いたことなんだ……だから、お前が気に病む必要はねえ。それに……自分から命を投げ捨てるな。オレみたいに……碌な展開にならねえぞ……?」
「旦那……」
「心配すんな……オレももう……自分から命を投げ出すような真似を……するつもりはないッ……!」
ダンから発せられられる覇気に、周囲の者たちはそれ以上、口を挟むことができなかった。
その真っ直ぐに折れぬ想いを踏み躙るのは、敵でさえ許されないと感じさせるほどで――
「うっ……」
――アレンは構えていた手を下げ、完全に意気消沈してしまう。
そんな姿を小型の電子ボード片手に見つめていたカン・ゴックは、表示されてる時間を確認しつつ「ここまでだな……」と呟き、それを内ポケットにしまうとアレンに視線を戻す。
「アレン! 今、ちょうど一時間が経過した。どうやら、お前ではコイツを殺せないようだな?」
アレンは返す言葉もなく、悔し気に俯くだけだった。
「残念だよ……お前は与えられた能力でしか闘えない、ただのゴミだったようだな。俺の一番嫌いなタイプだ」
カン・ゴックは蔑んだ視線をすぐに緩め、一転した態度でダンへと微笑みかける。
「それに引き換え、お前は大したもんだ、ダン・カーディナレ。能力を封じられてる中で、ここまで耐えるとは……まさに不死身の名が相応しい。フッ、約束だ……お前の縛りを少し緩くしてやる。アレンに対しては手、出してもいいぞ」
ダンはふらつきつつ「そうかい……」と一言絞り出し、両腕に残された力を一気に籠めると分厚い手錠を引き裂いた。
「――ひぃっ⁉」
いとも容易く解放された化物にアレンは怯えたように後退り始め、血濡れの鬼人と化したダンは標的を見据えながら緩やかに距離を詰める。
一歩……また一歩と近づく赤き鬼。
その鬼が通った跡には血染めの道が出来上がり、まるで地獄から魂を狩りに来た使者のようだった。
「こっ――こっちへ来るなアあぁアあぁアァあああッッ‼」
そんな眼前の鬼に恐怖を抱いたアレンは、整っていた顔立ちを崩すことも厭わず、ダンに向かって全財産を乱射する。
その瞬間――ダンは残された力を振り絞って走り出す。
一発目は外れ、二発目も外れる。三発目で腹部へと直撃するが、よろめきつつも四発目は左手で弾く。その頃にはアレンを射程に捉え、残された右腕を引いては、一気に飛び掛かると――
「やっ、やめっ――」
バゴオオオオオオンッッ‼‼‼
――生意気な顔面に向かって格の違いを刻み込んでやった。
「――ぐぶぁあッ⁉」
アレンの小さな身体は後方の壁へと叩きつけられ、白目をむきながら全身の力が抜けたように地に堕ちていった。
「凄い……あの状況から勝つなんて……」
「かっこいい……」
マキナとオリヴィアは失いつつあった笑みを取り戻し――
「やっぱり強いや……旦那は……」
――レイは自分の苦しみを忘れる程に、ダンへと見惚れていた。
ダンは前傾姿勢になった身体を押し上げ、ふらつく足取りを何とか踏ん張りつつ、絶え絶えになる呼吸を宙へと放出した。
――ピシュンッッ‼ ――ピシュンッッ‼ ――ピシュンッッ‼ と、まるで消音器を付けた銃の如き音を発しながら、アレンは立ち上がるダンに容赦なく金貨を連続射出する。
「――ぐッ⁉ ――ぐふッ! ――ぐはッ‼」
絶え間なく放たれる連撃が身体中を襲い、赤く染まった金貨が鮮血と共に、ダンの膝を再び崩れさせる。
「どうだい、先輩? 少しは僕の苦しみが理解できた?」
「お前の……苦しみだぁ……? んなもん知るか……オレはただ……アイツらを巻き込んだケジメをつけてるだけさ」
「強がらなくていいよ。『伝説の男』も一皮むけば、ただの人間なんだから」
「へっ……そもそもオレは伝説なんかじゃねえし……ついでに人間でもねえ。どう足搔いても死ぬことのできない……そう……『不死身の番犬』だ……!」
ダンは口の端から血を流しつつ、己が異名を掲げながら立ち上がる。
「不死身なのは能力のおかげでしょ? 今はそれすらない、ただの野良犬だ」
「フッ……じゃあ、試してみろよ。オレを殺せるかどうか……」
「何……?」
「だが、もし殺せなかったら……そん時は分かってんだろうな?」
執行される側とは思えない不敵な笑みを浮かべるダン。
その異様な不気味さに、アレンは一瞬顔がピクリと歪む。
「偉そうに……先輩こそ今の自分の状況分かってる? そんな生意気な口きける状態じゃ――」
「いいじゃねえか。この俺が見届け人になってやるよ」
若干たぢろぐアレンに、カン・ゴックが助け船ならぬ、横槍を入れてくる。
「は? どういうつもりだよ?」
「ちょっとした遊びさ。このゴミを殺せるかどうかは俺が判断するっつってんだよ。そうだなぁ……もし殺せなさそうだと判断したら、コイツの縛りを少し緩くするってのはどうだ?」
「勝手に決めないでよ⁈」
「勝手に決められたくないなら、ちんたらしてないでさっさと殺せよ? 圧倒的に有利な状況のくせに、さっきから面白くねえんだよ、お前の闘い方はさぁ?」
挑発気味に顔を綻ばせるカン・ゴックに、分かり易く舌打ちをかますアレンは――
「……わかったよ。そんなに死に様が見たいなら……今すぐ殺してやるよッ‼」
――挑発に乗るようにダンへと手の平を構え、剝き出しになった殺意を飛ばし始める。
◆
――ピシュンッッ‼ ――ピシュンッッ‼ ――ピシュンッッ‼
「――ぐゔッ⁉ ――ぐふッ! ――ぐあッ‼」
――ピシュンッッ‼ ――ピシュンッッ‼ ――ピシュンッッ‼
「――ゔぅッ⁉ ――ぐふッ! ――ぐばぁッ‼」
あれからどれだけの時間が経っただろうか……怒りのままに放たれる金貨は一枚も外れることなく、ダンの身体へと吸い込まれては幾度となく膝をつかせていた。
「もう、かなりの時間が経過しているというのに……膝をつくことはあっても、一度も倒れてない……何て耐久力なんだ……」
「う~……もう、痛々しくて見てられないよ~……」
マキナとオリヴィアが眉を八の字にし、目を逸らしたくなるのも仕方のないこと……ダンの身体は原形を留めない程ボロボロになり、その下には人間の致死量を遥かに超えた、真っ赤な血の金海が広がっていたのだ。
「いい加減に堕ちろよぉっ……! この化物がぁッ‼」
声を荒げるアレン……しかし、ダンは何度でも立ち上がった。
まさに、その名に恥じぬ不死身の如く……今もこうして身体を押し上げ、アレンの前に再び立ち塞がる。
「もう、やめてください……旦那っ……! これ以上続けたら死んでしまいます……! この一件は全部、私が招いたもの……ケジメは自分でつけます……! だから……」
レイも横たわっていた身体を押し上げ、ダンに向かって最後の力を振り絞る。
「バカ野郎……これはオレが招いたことなんだ……だから、お前が気に病む必要はねえ。それに……自分から命を投げ捨てるな。オレみたいに……碌な展開にならねえぞ……?」
「旦那……」
「心配すんな……オレももう……自分から命を投げ出すような真似を……するつもりはないッ……!」
ダンから発せられられる覇気に、周囲の者たちはそれ以上、口を挟むことができなかった。
その真っ直ぐに折れぬ想いを踏み躙るのは、敵でさえ許されないと感じさせるほどで――
「うっ……」
――アレンは構えていた手を下げ、完全に意気消沈してしまう。
そんな姿を小型の電子ボード片手に見つめていたカン・ゴックは、表示されてる時間を確認しつつ「ここまでだな……」と呟き、それを内ポケットにしまうとアレンに視線を戻す。
「アレン! 今、ちょうど一時間が経過した。どうやら、お前ではコイツを殺せないようだな?」
アレンは返す言葉もなく、悔し気に俯くだけだった。
「残念だよ……お前は与えられた能力でしか闘えない、ただのゴミだったようだな。俺の一番嫌いなタイプだ」
カン・ゴックは蔑んだ視線をすぐに緩め、一転した態度でダンへと微笑みかける。
「それに引き換え、お前は大したもんだ、ダン・カーディナレ。能力を封じられてる中で、ここまで耐えるとは……まさに不死身の名が相応しい。フッ、約束だ……お前の縛りを少し緩くしてやる。アレンに対しては手、出してもいいぞ」
ダンはふらつきつつ「そうかい……」と一言絞り出し、両腕に残された力を一気に籠めると分厚い手錠を引き裂いた。
「――ひぃっ⁉」
いとも容易く解放された化物にアレンは怯えたように後退り始め、血濡れの鬼人と化したダンは標的を見据えながら緩やかに距離を詰める。
一歩……また一歩と近づく赤き鬼。
その鬼が通った跡には血染めの道が出来上がり、まるで地獄から魂を狩りに来た使者のようだった。
「こっ――こっちへ来るなアあぁアあぁアァあああッッ‼」
そんな眼前の鬼に恐怖を抱いたアレンは、整っていた顔立ちを崩すことも厭わず、ダンに向かって全財産を乱射する。
その瞬間――ダンは残された力を振り絞って走り出す。
一発目は外れ、二発目も外れる。三発目で腹部へと直撃するが、よろめきつつも四発目は左手で弾く。その頃にはアレンを射程に捉え、残された右腕を引いては、一気に飛び掛かると――
「やっ、やめっ――」
バゴオオオオオオンッッ‼‼‼
――生意気な顔面に向かって格の違いを刻み込んでやった。
「――ぐぶぁあッ⁉」
アレンの小さな身体は後方の壁へと叩きつけられ、白目をむきながら全身の力が抜けたように地に堕ちていった。
「凄い……あの状況から勝つなんて……」
「かっこいい……」
マキナとオリヴィアは失いつつあった笑みを取り戻し――
「やっぱり強いや……旦那は……」
――レイは自分の苦しみを忘れる程に、ダンへと見惚れていた。
ダンは前傾姿勢になった身体を押し上げ、ふらつく足取りを何とか踏ん張りつつ、絶え絶えになる呼吸を宙へと放出した。
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