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第一章
第48話 二人のシグナル
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敗北宣言を聞き、大層ご満悦な表情で頷いていた旦那に、ダーシーは気がかりな様子で尋ねる。
「ねえ? いつから怪しいと思ってたの?」
「ん? あぁ……最初に会った時さ」
これ以上驚くことはないと思っていたが、まさかまだ続きがあるのかと、私とダーシーは瞬きすら忘れてしまう。
「嘘よ……あの時は別に何も……」
「まず、VIP待遇で屋敷に迎えられたオレに、新人だったお前をつけるのが少し気になった……これから騙そうってんなら尚更だ。もしヘマでもして作戦がバレちまったら、処刑台に送る計画が台無しだろうからな。仮に新人のお前に素質があって選ばれたと仮定しても、名前を言ってすぐにテーブルを離れるようなド素人を、あのエリザベートが選出するとは到底考えにくい。そして周りのお姉さま方の反応……何故お前を訝しんでいたのか? 新人への妬みでないとするならば理由は一つだ。最初から計画に組み込まれていなかった筈のお前が、いの一番に出しゃばってきたからに他ならない。だからオレは他の用件があって、お前が近づいてきたと思ったわけさ」
呆気に取られていたダーシーは、旦那の『プロビデンスの目』に感嘆の拍手をしていた。
「お見事……完敗よ。それで? 残りの財宝はどうするつもり?」
「前任の女神とやらに渡す。そうすりゃあ、この国も少しはマシになるだろうよ」
「本気? これだけの財宝があれば、一生遊んで暮らせるわよ?」
「フッ……オレは不死身だぜ? もう間に合ってるよ」
屈託なく笑う旦那に、ダーシーは肩をすくめる。
「旦那、もしかして……私の為……ですか?」
旦那は私の方へ振り向くと、笑みのまま額を軽く小突いた。
「お前の為じゃねえ……それにこの国の為でもねえ。いいか、レイ? よく覚えておけ。男ってのはカッコいいかどうかで己の行く道を決める。その信念さえあれば、何があっても迷うことはねえ。お前も今度なんかあったら、それで決めな」
「わ、わかりました……」
男じゃないんだけどな……私……
そんな複雑な心境に、お婆様が笑顔で寄り添い――
「いい子じゃない。ねえ?」
「そう……だね」
――私も笑顔で返した。
「よーし! じゃあ、この話はお終いだ! 貰うもん貰って、さっさと打ち上げに行こうぜ!」
「あっそ。それじゃあ私は先に帰らせてもらうわ」
ダーシーは科学宝具を手の平に包んで展開すると、出てきたケースが自動的に金塊を詰め、それを担いで私たちの目の前を通り過ぎていき、金庫から出ると近くの窓まで歩いて行く。
「ちょいちょい! お前、打ち上げ行かないのか?」
旦那はそう言いながら追いかけていき、私とお婆様も後に続いて行く。
「行かないわよ。アンタらと居てもお金にならないし。じゃあねえ~」
ダーシーは左手首に着けていたワイヤーを、これ見よがしに私にチラつかせ、颯爽と窓から飛び去って行った。
「あ! 私のワイヤー……」
「カラッとしてんなー、あの女」
その姿を見つめる私たちは、しばらく呆然としていた。
「それでどうします、旦那? 女神に渡すにしても、この量を持ち運ぶのは……」
「だよなー……お前、連絡先とか知ってたりする?」
「まさか……相手は貴族の中でもトップクラスですよ? 知ってる訳ないじゃないですか」
「だよなー……う~ん……どうすっかなー」
そんな新たな問題に頭を悩ませていると、扉の向こうから軍靴の音と共に、白い軍服を着た男たちが広間にぞろぞろと入ってくる。
そしてその集団を先行するのは短めの黒髪に、真白い軍服に短めのマントがついた、まるで王子様のようなキリっとした……女性だった。
「なになになに⁈ 何なのコイツら⁈」
旦那はビビりながら身代わりにするかのように私の後ろに隠れる。
「お初にお目にかかります。僕はドレッドノート家直属、白冥護隊総隊長の御加神ステラと申します。以後お見知りおきを」
《ドレッドノート家 直属 白冥護隊総隊長 御加神ステラ》
そのステラという凛々しい女性は、胸に手を当てて礼儀正しくお辞儀をした。
「ドレッドノート家って……」
「おぉぉい、レイ! 僕っ子だぞ、僕っ子! すげえ……初めて見たぜ。しかも、めっちゃ可愛いなオイ!」
旦那はそう言いながら私の肩をペチペチ叩く……なんかムカつくなぁ。
「ちょっと旦那は黙っててください。それでドレッドノート家の皆様が何故ここへ……?」
「それについては我が主からお伝えいただきます。ミゼレーレ様……どうぞ」
そうステラに促されると集団が道を開け、その間を通るように白銀色の古めかしいドレスに身を包んだ、見た目ではいくつか判別できない程の、美しい女性が歩いて来た。
「どうも皆様……私はドレッドノート家の当主、ミゼレーレ・ドレッドノートと申します。この度はご連絡していただき、感謝の言葉もございません」
《ドレッドノート家 二代目当主 兼 初代女神 ミゼレーレ・ドレッドノート》
ミゼレーレ様は着ているドレスと同じ色の綺麗に結わえた髪をしていて、柔らかな笑みと共にお辞儀をする様は女の私でさえ魅了されてしまう程であった。
「おぉぉい、レイ! もしかしてこの人が現女神か? すげえ……初めて見たぜ。しかも、めっちゃ綺麗だなオイ!」
旦那はそう言いながら私の肩を再度ペチペチ叩く……なんかムカつくなぁ。
「旦那……このお方は前任の女神様ですよ? 見た目には分からないですけど、確か五十代くらいだったかと……」
「マジでか⁈ 全っ然見えねえぞ……でも綺麗だからオッケーだな! うん!」
なんだか心が無駄にざわつく……こんなに近くにいるのに、私のこと見えてないのかな?
「ハァ……ちょっと旦那は黙っててください。それでミゼレーレ様、連絡とはどういう意味ですか?」
「ご存知で……ないのですね」
ミゼレーレ様は何処か悲しげな表情を見せながら言葉を続ける。
「実はドレッドノート家に専用シグナルを送ってきたお方がいたんです。『グリーズ家の財宝を奪い返した方たちがいるので取りに来てほしい』と……その方はご自分のことをグリーズ家の家政夫だと仰っていたのですが……」
「ん? 家政夫……」
首をかしげている旦那はスルーして、私が代わり質問を投げかけてみる。
「家政夫って……何かの罠だったんじゃないんですか?」
「私もそう思ったのですが、実はそのシグナル……旧式のものだったのです。このシグナルを知っている者は限られているので、もしかしたらと思い此処まで足を運んだという訳なのですが――」
「あ! 思い出したわ!」
黙り込んでいた旦那はそう言いながら私の頭を無理やり横にどける。
「痛いですよ旦那! っていうか知ってるんですか?」
「おう……多分、田所のおっさんのことじゃねえか?」
「田所……その方はどのようなお方ですか⁉ 今何処にいるかはわかりませんか⁉」
ミゼレーレ様は神妙な面持ちで、徐々に旦那に詰め寄っていく。
「どんな方って……ただの通りすがりのおっさんですよ。何処にいるのかまでは知らないっすけど、最後に会ったのは確か東棟の一階だったかな?」
「ステラ、そのお方を探してください。今すぐに!」
指示されたステラは「承知しました」とお辞儀をし、颯爽と部下を引き連れて広間を後にした。
随分と必死なミゼレーレ様の様子に、私たちは思わず黙り込んでしまう。
「あ……申し訳ございません。勝手に先走ってしまって……」
それに気づいたミゼレーレ様は、深々と謝罪の意を示す。
「いやー別に構わないっすけど……つーかオレたちこれから打ち上げあるんで、もう帰っていいすか? 財宝は置いてくんで、そちらで処理してください」
「あら、そうでしたか……それでしたら今回の感謝の意を込めて、私の屋敷で持て成させてください。心より歓迎いたします」
ミゼレーレ様は御丁寧にそう仰るが、何処か心ここに有らずといった感じで、そのことに旦那も気付いていたようだ。
「いいっすよ無理しなくて。何でかは知らないっすけど、田所のおっさんのことが気になるんでしょ? オレらのことはいいんで、早く行ってください。あ! 一応仕事料として金は少し貰ってくんでそのつもりで」
「ありがとうございます! なんとお優しい……寛大なお心に感謝いたします。ですがお礼だけで済ます訳には参りません。代わりと言っては何ですが、こちらを受け取ってはくださいませんか?」
晴れやかな笑みを浮かべるミゼレーレ様は再度お辞儀をし、碧い宝石が付いたアンティーク調の首飾りを外して旦那に差し出した。
「ねえ? いつから怪しいと思ってたの?」
「ん? あぁ……最初に会った時さ」
これ以上驚くことはないと思っていたが、まさかまだ続きがあるのかと、私とダーシーは瞬きすら忘れてしまう。
「嘘よ……あの時は別に何も……」
「まず、VIP待遇で屋敷に迎えられたオレに、新人だったお前をつけるのが少し気になった……これから騙そうってんなら尚更だ。もしヘマでもして作戦がバレちまったら、処刑台に送る計画が台無しだろうからな。仮に新人のお前に素質があって選ばれたと仮定しても、名前を言ってすぐにテーブルを離れるようなド素人を、あのエリザベートが選出するとは到底考えにくい。そして周りのお姉さま方の反応……何故お前を訝しんでいたのか? 新人への妬みでないとするならば理由は一つだ。最初から計画に組み込まれていなかった筈のお前が、いの一番に出しゃばってきたからに他ならない。だからオレは他の用件があって、お前が近づいてきたと思ったわけさ」
呆気に取られていたダーシーは、旦那の『プロビデンスの目』に感嘆の拍手をしていた。
「お見事……完敗よ。それで? 残りの財宝はどうするつもり?」
「前任の女神とやらに渡す。そうすりゃあ、この国も少しはマシになるだろうよ」
「本気? これだけの財宝があれば、一生遊んで暮らせるわよ?」
「フッ……オレは不死身だぜ? もう間に合ってるよ」
屈託なく笑う旦那に、ダーシーは肩をすくめる。
「旦那、もしかして……私の為……ですか?」
旦那は私の方へ振り向くと、笑みのまま額を軽く小突いた。
「お前の為じゃねえ……それにこの国の為でもねえ。いいか、レイ? よく覚えておけ。男ってのはカッコいいかどうかで己の行く道を決める。その信念さえあれば、何があっても迷うことはねえ。お前も今度なんかあったら、それで決めな」
「わ、わかりました……」
男じゃないんだけどな……私……
そんな複雑な心境に、お婆様が笑顔で寄り添い――
「いい子じゃない。ねえ?」
「そう……だね」
――私も笑顔で返した。
「よーし! じゃあ、この話はお終いだ! 貰うもん貰って、さっさと打ち上げに行こうぜ!」
「あっそ。それじゃあ私は先に帰らせてもらうわ」
ダーシーは科学宝具を手の平に包んで展開すると、出てきたケースが自動的に金塊を詰め、それを担いで私たちの目の前を通り過ぎていき、金庫から出ると近くの窓まで歩いて行く。
「ちょいちょい! お前、打ち上げ行かないのか?」
旦那はそう言いながら追いかけていき、私とお婆様も後に続いて行く。
「行かないわよ。アンタらと居てもお金にならないし。じゃあねえ~」
ダーシーは左手首に着けていたワイヤーを、これ見よがしに私にチラつかせ、颯爽と窓から飛び去って行った。
「あ! 私のワイヤー……」
「カラッとしてんなー、あの女」
その姿を見つめる私たちは、しばらく呆然としていた。
「それでどうします、旦那? 女神に渡すにしても、この量を持ち運ぶのは……」
「だよなー……お前、連絡先とか知ってたりする?」
「まさか……相手は貴族の中でもトップクラスですよ? 知ってる訳ないじゃないですか」
「だよなー……う~ん……どうすっかなー」
そんな新たな問題に頭を悩ませていると、扉の向こうから軍靴の音と共に、白い軍服を着た男たちが広間にぞろぞろと入ってくる。
そしてその集団を先行するのは短めの黒髪に、真白い軍服に短めのマントがついた、まるで王子様のようなキリっとした……女性だった。
「なになになに⁈ 何なのコイツら⁈」
旦那はビビりながら身代わりにするかのように私の後ろに隠れる。
「お初にお目にかかります。僕はドレッドノート家直属、白冥護隊総隊長の御加神ステラと申します。以後お見知りおきを」
《ドレッドノート家 直属 白冥護隊総隊長 御加神ステラ》
そのステラという凛々しい女性は、胸に手を当てて礼儀正しくお辞儀をした。
「ドレッドノート家って……」
「おぉぉい、レイ! 僕っ子だぞ、僕っ子! すげえ……初めて見たぜ。しかも、めっちゃ可愛いなオイ!」
旦那はそう言いながら私の肩をペチペチ叩く……なんかムカつくなぁ。
「ちょっと旦那は黙っててください。それでドレッドノート家の皆様が何故ここへ……?」
「それについては我が主からお伝えいただきます。ミゼレーレ様……どうぞ」
そうステラに促されると集団が道を開け、その間を通るように白銀色の古めかしいドレスに身を包んだ、見た目ではいくつか判別できない程の、美しい女性が歩いて来た。
「どうも皆様……私はドレッドノート家の当主、ミゼレーレ・ドレッドノートと申します。この度はご連絡していただき、感謝の言葉もございません」
《ドレッドノート家 二代目当主 兼 初代女神 ミゼレーレ・ドレッドノート》
ミゼレーレ様は着ているドレスと同じ色の綺麗に結わえた髪をしていて、柔らかな笑みと共にお辞儀をする様は女の私でさえ魅了されてしまう程であった。
「おぉぉい、レイ! もしかしてこの人が現女神か? すげえ……初めて見たぜ。しかも、めっちゃ綺麗だなオイ!」
旦那はそう言いながら私の肩を再度ペチペチ叩く……なんかムカつくなぁ。
「旦那……このお方は前任の女神様ですよ? 見た目には分からないですけど、確か五十代くらいだったかと……」
「マジでか⁈ 全っ然見えねえぞ……でも綺麗だからオッケーだな! うん!」
なんだか心が無駄にざわつく……こんなに近くにいるのに、私のこと見えてないのかな?
「ハァ……ちょっと旦那は黙っててください。それでミゼレーレ様、連絡とはどういう意味ですか?」
「ご存知で……ないのですね」
ミゼレーレ様は何処か悲しげな表情を見せながら言葉を続ける。
「実はドレッドノート家に専用シグナルを送ってきたお方がいたんです。『グリーズ家の財宝を奪い返した方たちがいるので取りに来てほしい』と……その方はご自分のことをグリーズ家の家政夫だと仰っていたのですが……」
「ん? 家政夫……」
首をかしげている旦那はスルーして、私が代わり質問を投げかけてみる。
「家政夫って……何かの罠だったんじゃないんですか?」
「私もそう思ったのですが、実はそのシグナル……旧式のものだったのです。このシグナルを知っている者は限られているので、もしかしたらと思い此処まで足を運んだという訳なのですが――」
「あ! 思い出したわ!」
黙り込んでいた旦那はそう言いながら私の頭を無理やり横にどける。
「痛いですよ旦那! っていうか知ってるんですか?」
「おう……多分、田所のおっさんのことじゃねえか?」
「田所……その方はどのようなお方ですか⁉ 今何処にいるかはわかりませんか⁉」
ミゼレーレ様は神妙な面持ちで、徐々に旦那に詰め寄っていく。
「どんな方って……ただの通りすがりのおっさんですよ。何処にいるのかまでは知らないっすけど、最後に会ったのは確か東棟の一階だったかな?」
「ステラ、そのお方を探してください。今すぐに!」
指示されたステラは「承知しました」とお辞儀をし、颯爽と部下を引き連れて広間を後にした。
随分と必死なミゼレーレ様の様子に、私たちは思わず黙り込んでしまう。
「あ……申し訳ございません。勝手に先走ってしまって……」
それに気づいたミゼレーレ様は、深々と謝罪の意を示す。
「いやー別に構わないっすけど……つーかオレたちこれから打ち上げあるんで、もう帰っていいすか? 財宝は置いてくんで、そちらで処理してください」
「あら、そうでしたか……それでしたら今回の感謝の意を込めて、私の屋敷で持て成させてください。心より歓迎いたします」
ミゼレーレ様は御丁寧にそう仰るが、何処か心ここに有らずといった感じで、そのことに旦那も気付いていたようだ。
「いいっすよ無理しなくて。何でかは知らないっすけど、田所のおっさんのことが気になるんでしょ? オレらのことはいいんで、早く行ってください。あ! 一応仕事料として金は少し貰ってくんでそのつもりで」
「ありがとうございます! なんとお優しい……寛大なお心に感謝いたします。ですがお礼だけで済ます訳には参りません。代わりと言っては何ですが、こちらを受け取ってはくださいませんか?」
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