95 / 132
第二章 宝探し
第92話 悪夢のような真実
しおりを挟む
大和に異能名を名指しされ、四十九院の身体からは光の粒子が溢れていく。
それ即ち『暴露』の成功を意味しており、深緑の葉が宿る木々へ舞っていくと、異能は名残惜しむことなく女王との決別を迎えた。
四十九院も己が内から力が抜けたことを悟り、その場にへたり込んではわんわんと泣き出す。
「はぁ~……これが『暴露』かぁ……! 気持ちイイィィ……」
大和は大和で初めての感覚に天を仰ぎ、恍惚な表情を浮かべていた。
今まで支配を受けていた女子生徒たちも、本来なら今まで受けた屈辱を返したかったことだろう。
しかし、恥も外聞もなく泣いている少女の姿を前に、いつしかその気持ちも消え失せてしまったようだ。今はただ、同情の視線を送るだけ。
「お疲れ様でした。大和さま」
と、水間寺は今なお酔いしれ中の大和に傍らに立つ。
「ん? あぁ、そっちこそお疲れ様。助かったよ色々と」
大和はもう満足したのか最後、「……あとはお好きに」と耳元で囁いたのち、スキップで『草創の森』を去っていった。
水間寺は見送ることもせず咳払いで済ませると、今までにない神妙な面持ちで主の下へ。
「星花さま……」
そう水間寺がしゃがみ込むと、
「杏奈ぁ……!」
四十九院は彼女に抱きつき、また滂沱の涙を流し続ける。
そんな主を水間寺も強く抱きしめ、落ち着かせるように頭を優しく撫でていく。
「大丈夫……大丈夫ですよ……」
「わたくしっ……わたくし、これからどうしたらぁ……」
「安心してください。私も一緒の学校に行きます。常にお傍におります。ずっと……」
「杏奈っ……! ありがとう、杏奈ぁっ……! 杏奈ぁあぁあぁぁ……!」
水間寺の胸に顔を埋める四十九院。
行き別れた母との再会を喜ぶが如き涙を、水間寺はただ慈愛に満ちた笑みで包み込む。
(そう……ずっと一緒……。ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずーっと……一緒。だからね、星花さま……? もう他の女の子のこと見ちゃダメですよ? 私が一番……私だけを見ててください。貴女の全てはもう……私のもの)
その隠し続けている歪んだ愛を悟られぬように……
◆
エリア⑦――
立ち塞がった樫江田を伍堂に任せ、大和と渡は更にエリアを南下。
暫し走ったところで大和は足を止め、乱れた呼吸を整えながら後方の渡を見遣る。
「ここまでくれば、もう大丈夫だろう……」
対して渡はまるで息が上がっておらず、「ここは?」といつもの如くポケットに手を入れてみせる。
「三年A組の陣地……あの景川が在籍するクラスのエリアだ。ここならしばらく休めるだろう」
と、大和は傍らにあった木に腰を下ろし、背を預ける。
「まあ、彼女ならもうおイタしないだろうしね。悪くない考えだ」
渡も意見を尊重するように頷くと、大和の対面にある木へと寄りかかった。
「………………」
「………………」
レクリエーションが始まって以降、初めての休息。
鳥のさえずりが耳に届く程の沈黙が、二人の間に流れる……
だが、体は休めても気の方は休まらない。
なんせ目の前にいるのは――
「この世界を蹂躙しに来た外星人だから……とか思ってる?」
「――ッ⁉」
大和はいつものポーカーフェイスを忘れ、眼前で見下ろす『外星人』へと目を見開いてしまう。
「言っとくけど、あれは兄貴の冗談だからね? 君たちは兄貴の強さに騙されただけさ」
「まだ惚ける気か? お前たち二人は明らかに……常軌を逸している」
若干、身構える大和に渡は呆れたような笑みを見せると、木々の隙間から差し込む日の光を見上げる。
「一つ話をしようか?」
「話……?」
「うん。ある世界のお話。その世界は能力を持つ者と持たざるもので二分されていてね。二分した理由は二つ。一つは他世界と同盟を結ぶのに、持たざるものが用いられたから。空っぽの方が色々詰め込めるとかで意外と人気らしい。そして、もう一つは……人の中にある『守る』という感情を刺激する為だった」
渡から発せられた突飛出た話に、大和は「守る……?」と思わず顔を顰めてしまう。
それは滲み出た冷や汗による嫌悪感の所為ではない。明らかに自分が住まう世界の話を持ち出していたからだ。
「人ってのは守るものがあると強くなる。赤ん坊然り、子供然り……愛する者たちの為なら幾らでもね? だから能力がある者は、より持たざる者を守る為に力を振るう! ……この世を管理している者は、それも狙いだったんじゃないかな?」
「でも、そうはならなかった?」
「そう。待っていた結末は――差別だった。持つ者が持たざる者を迫害し、暴力や殺人を以て弱者を制する世界。結果、この世界の進化は止まり、外からの侵入を許してしまいましたとさ。めでたしめでたし……」
大和は言葉を失っていた。もし今語られた話が真実なら、蹂躙されても文句は言えなかったからだ。余所からすればこれほど醜いものはない。潰したところで恐らく罪悪感も生まれないだろう。ひょっとしたら『異能狩り』のような存在だって生まれなかったかもしれない……
「今の話を聞いてどう思った?」
と、渡が見上げていた顔を元に戻す。
「どうって……」
「なんじゃそりゃって感じでしょ? 少しは僕の気持ちも分かってくれたかな?」
「……まさか、夢とでも言うつもりか?」
「そう! 君と同じ、夢の話さ。不毛だったろ?」
まるで悪戯っ子のように、くしゃりと笑ってみせる渡。
そんな至って普通な彼を見てもなお、大和は気を抜くことができなかった。口元を緩められるほど楽観的でもない。
「とても冗談を言っているようには見えなかったが?」
「僕が言いたいのは、そんな本気にならないでくれよってことさ。だって君にはやることがあるんだろ? くだらないことにうつつを抜かしている暇はないんじゃない?」
これ以上、踏み込んでも無駄。どうせまた躱される。そう思った大和は観念し、またぞろ重くなった腰を上げる。
「……そうだな。なら探すぞ、渡。葦原へと繋がる『アイテム』を。お前も今はこっち側なんだ。文句は言わせないぞ?」
「もちろん。仰せのままに……」
対して渡は胸に手を当てると、不敵な笑みと共に頭を下げた。
それ即ち『暴露』の成功を意味しており、深緑の葉が宿る木々へ舞っていくと、異能は名残惜しむことなく女王との決別を迎えた。
四十九院も己が内から力が抜けたことを悟り、その場にへたり込んではわんわんと泣き出す。
「はぁ~……これが『暴露』かぁ……! 気持ちイイィィ……」
大和は大和で初めての感覚に天を仰ぎ、恍惚な表情を浮かべていた。
今まで支配を受けていた女子生徒たちも、本来なら今まで受けた屈辱を返したかったことだろう。
しかし、恥も外聞もなく泣いている少女の姿を前に、いつしかその気持ちも消え失せてしまったようだ。今はただ、同情の視線を送るだけ。
「お疲れ様でした。大和さま」
と、水間寺は今なお酔いしれ中の大和に傍らに立つ。
「ん? あぁ、そっちこそお疲れ様。助かったよ色々と」
大和はもう満足したのか最後、「……あとはお好きに」と耳元で囁いたのち、スキップで『草創の森』を去っていった。
水間寺は見送ることもせず咳払いで済ませると、今までにない神妙な面持ちで主の下へ。
「星花さま……」
そう水間寺がしゃがみ込むと、
「杏奈ぁ……!」
四十九院は彼女に抱きつき、また滂沱の涙を流し続ける。
そんな主を水間寺も強く抱きしめ、落ち着かせるように頭を優しく撫でていく。
「大丈夫……大丈夫ですよ……」
「わたくしっ……わたくし、これからどうしたらぁ……」
「安心してください。私も一緒の学校に行きます。常にお傍におります。ずっと……」
「杏奈っ……! ありがとう、杏奈ぁっ……! 杏奈ぁあぁあぁぁ……!」
水間寺の胸に顔を埋める四十九院。
行き別れた母との再会を喜ぶが如き涙を、水間寺はただ慈愛に満ちた笑みで包み込む。
(そう……ずっと一緒……。ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずーっと……一緒。だからね、星花さま……? もう他の女の子のこと見ちゃダメですよ? 私が一番……私だけを見ててください。貴女の全てはもう……私のもの)
その隠し続けている歪んだ愛を悟られぬように……
◆
エリア⑦――
立ち塞がった樫江田を伍堂に任せ、大和と渡は更にエリアを南下。
暫し走ったところで大和は足を止め、乱れた呼吸を整えながら後方の渡を見遣る。
「ここまでくれば、もう大丈夫だろう……」
対して渡はまるで息が上がっておらず、「ここは?」といつもの如くポケットに手を入れてみせる。
「三年A組の陣地……あの景川が在籍するクラスのエリアだ。ここならしばらく休めるだろう」
と、大和は傍らにあった木に腰を下ろし、背を預ける。
「まあ、彼女ならもうおイタしないだろうしね。悪くない考えだ」
渡も意見を尊重するように頷くと、大和の対面にある木へと寄りかかった。
「………………」
「………………」
レクリエーションが始まって以降、初めての休息。
鳥のさえずりが耳に届く程の沈黙が、二人の間に流れる……
だが、体は休めても気の方は休まらない。
なんせ目の前にいるのは――
「この世界を蹂躙しに来た外星人だから……とか思ってる?」
「――ッ⁉」
大和はいつものポーカーフェイスを忘れ、眼前で見下ろす『外星人』へと目を見開いてしまう。
「言っとくけど、あれは兄貴の冗談だからね? 君たちは兄貴の強さに騙されただけさ」
「まだ惚ける気か? お前たち二人は明らかに……常軌を逸している」
若干、身構える大和に渡は呆れたような笑みを見せると、木々の隙間から差し込む日の光を見上げる。
「一つ話をしようか?」
「話……?」
「うん。ある世界のお話。その世界は能力を持つ者と持たざるもので二分されていてね。二分した理由は二つ。一つは他世界と同盟を結ぶのに、持たざるものが用いられたから。空っぽの方が色々詰め込めるとかで意外と人気らしい。そして、もう一つは……人の中にある『守る』という感情を刺激する為だった」
渡から発せられた突飛出た話に、大和は「守る……?」と思わず顔を顰めてしまう。
それは滲み出た冷や汗による嫌悪感の所為ではない。明らかに自分が住まう世界の話を持ち出していたからだ。
「人ってのは守るものがあると強くなる。赤ん坊然り、子供然り……愛する者たちの為なら幾らでもね? だから能力がある者は、より持たざる者を守る為に力を振るう! ……この世を管理している者は、それも狙いだったんじゃないかな?」
「でも、そうはならなかった?」
「そう。待っていた結末は――差別だった。持つ者が持たざる者を迫害し、暴力や殺人を以て弱者を制する世界。結果、この世界の進化は止まり、外からの侵入を許してしまいましたとさ。めでたしめでたし……」
大和は言葉を失っていた。もし今語られた話が真実なら、蹂躙されても文句は言えなかったからだ。余所からすればこれほど醜いものはない。潰したところで恐らく罪悪感も生まれないだろう。ひょっとしたら『異能狩り』のような存在だって生まれなかったかもしれない……
「今の話を聞いてどう思った?」
と、渡が見上げていた顔を元に戻す。
「どうって……」
「なんじゃそりゃって感じでしょ? 少しは僕の気持ちも分かってくれたかな?」
「……まさか、夢とでも言うつもりか?」
「そう! 君と同じ、夢の話さ。不毛だったろ?」
まるで悪戯っ子のように、くしゃりと笑ってみせる渡。
そんな至って普通な彼を見てもなお、大和は気を抜くことができなかった。口元を緩められるほど楽観的でもない。
「とても冗談を言っているようには見えなかったが?」
「僕が言いたいのは、そんな本気にならないでくれよってことさ。だって君にはやることがあるんだろ? くだらないことにうつつを抜かしている暇はないんじゃない?」
これ以上、踏み込んでも無駄。どうせまた躱される。そう思った大和は観念し、またぞろ重くなった腰を上げる。
「……そうだな。なら探すぞ、渡。葦原へと繋がる『アイテム』を。お前も今はこっち側なんだ。文句は言わせないぞ?」
「もちろん。仰せのままに……」
対して渡は胸に手を当てると、不敵な笑みと共に頭を下げた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
破産して婚約破棄された令嬢は、宝石が隠された幽霊屋敷を処分して修道院に入りたい
冬野月子
恋愛
事故で両親を失い破産し、さらに婚約を破棄された子爵令嬢ステラは唯一残された財産である伯母の屋敷へ移り住んだ。そこは伯母亡き後は住む者もなく『幽霊屋敷』と噂される家だった。
今後の生活のあてもないステラは、そこで伯母の残した宝石を見つける。いい値段で売れることを知り、これらを処分して条件の良い修道院に入るための寄付金を作ることを考える。
ステラが訪れた宝石商の息子レイモンドは、ステラの伯母が有名な宝石蒐集家であることを知り、彼女が所有していたという噂があった『呪いの宝石』がないかステラに尋ねるが……。
※ヴィクトリア朝の頃をイメージした架空の国が舞台です。
※「小説家になろう」「カクヨム」にも投稿しています。
アストルムクロニカ-箱庭幻想譚-(挿し絵有り)
くまのこ
ファンタジー
これは、此処ではない場所と今ではない時代の御伽話。
滅びゆく世界から逃れてきた放浪者たちと、楽園に住む者たち。
二つの異なる世界が混じり合い新しい世界が生まれた。
そこで起きる、数多の国や文明の興亡と、それを眺める者たちの物語。
「彼」が目覚めたのは見知らぬ村の老夫婦の家だった。
過去の記憶を持たぬ「彼」は「フェリクス」と名付けられた。
優しい老夫婦から息子同然に可愛がられ、彼は村で平穏な生活を送っていた。
しかし、身に覚えのない罪を着せられたことを切っ掛けに村を出たフェリクスを待っていたのは、想像もしていなかった悲しみと、苦難の道だった。
自らが何者かを探るフェリクスが、信頼できる仲間と愛する人を得て、真実に辿り着くまで。
完結済み。ハッピーエンドです。
※7話以降でサブタイトルに「◆」が付いているものは、主人公以外のキャラクター視点のエピソードです※
※詳細なバトル描写などが出てくる可能性がある為、保険としてR-15設定しました※
※昔から脳内で温めていた世界観を形にしてみることにしました※
※あくまで御伽話です※
※固有名詞や人名などは、現代日本でも分かりやすいように翻訳したものもありますので御了承ください※
※この作品は「ノベルアッププラス」様、「カクヨム」様、「小説家になろう」様でも掲載しています※
空間魔法って実は凄いんです
真理亜
ファンタジー
伯爵令嬢のカリナは10歳の誕生日に実の父親から勘当される。後継者には浮気相手の継母の娘ダリヤが指名された。そして家に置いて欲しければ使用人として働けと言われ、屋根裏部屋に押し込まれた。普通のご令嬢ならここで絶望に打ちひしがれるところだが、カリナは違った。「その言葉を待ってました!」実の母マリナから託された伯爵家の財産。その金庫の鍵はカリナの身に不幸が訪れた時。まさに今がその瞬間。虐待される前にスタコラサッサと逃げ出します。あとは野となれ山となれ。空間魔法を駆使して冒険者として生きていくので何も問題ありません。婚約者のイアンのことだけが気掛かりだけど、私の事は死んだ者と思って忘れて下さい。しばらくは恋愛してる暇なんかないと思ってたら、成り行きで隣国の王子様を助けちゃったら、なぜか懐かれました。しかも元婚約者のイアンがまだ私の事を探してるって? いやこれどーなっちゃうの!?
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる