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第1話
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腹ごしらえをして、草原を歩いていると、少し小高い丘の上に何か置いてあるのに気がついた。
そこまで歩み寄り、よく見ると防具のように見える。
よく中世のヨーロッパの軍隊が着ていた防具ににている。
――さっきのジジイ……じゃなく、神様が用意してくれたのか?
俺はとりあえずそれを手に取り、身につける。
防具は意外と軽くて動きやすい。
一応、戦いに備えてレーヴァテインで素振りでもしとこうと思った時だった。
「あ、あなた様が勇者でしたか?!」
突然声がした。
声のする方に目を向けると、一人の美少女がいた。
髪は銀色で肩ぐらいの長さしかなく、片目には眼帯らしきものを着けている。顔立ちは整っており、鼻は小さく、口も小さいがそれがまた愛らしい。背格好は……いかにも魔法使いって感じの日本だったらヤバいやつ。
「えーと……君は誰?」
「あぁ、すみません!申し遅れました。私は魔法使いのコッコロといいます。今後ともよろしくお願いします!」
「よろしく……って、今後ともって?」
「はい、私この国の王様から命令されてましてですね、勇者が現れた時はお供するようにと」
「ふーん」
「防具も着てることですし、さっそく王宮に行きましょ!」
と、なったのはいいのだが……それから三十分後。
「勇者さまぁ~!たしゅげてくだしゃ~い!」
魔法使いのコッコロは魔物であるスライムから泣きながら逃げ回っていた。
なぜこうなったかというと、王宮に向かう途中。
コッコロがいかにも魔物が出そうな森の方に進んでしまった。
なぜそっちに進んだか聞いてみると、『こっちの方が近道ですから♪』と言ってずかずかと前に進んで行った。
その結果がこれだ。
「お前魔法使いだろ!」
「私魔法使えないんでしゅ~!」
「はぁあああ?じゃあ、なんで魔法使いなんだよ!」
「それは……筆記試験で受かっちゃったんですぅ~!この国はどの役職についても実技ではなく筆記で決まるのぉ~…………うぉおおお追いつかれるぅ~」
この国ダメじゃねぇか!
俺はとりあえず、コッコロを助けることにした。
レーヴァテインで倒すのもいいが……コッコロがどんどん離れていくから追いかけるのがめんどくさい。
ということでレーザーで倒すことにした。
人差し指をターゲットにロックオンさせてバッキュン!
光のレーザーが光速でターゲットの胴体を貫き、けたたましい音をたてて爆発した。
――あれ?これ……アニメで見たことがあるような技だなぁ……。
そういえば、あのジジイ……じゃなく、神様言ってたな。
……何て言ってたか忘れたけど……でも、想像すればどんな技や武器を使用できるってことだよな?
「勇者さまぁ~……怖かったですぅ~」
俺がスライムを倒したことによってやっと開放されたコッコロ。
その場で崩れ落ちて泣いていた。
――この魔法使いいない方がいいな……。
そこまで歩み寄り、よく見ると防具のように見える。
よく中世のヨーロッパの軍隊が着ていた防具ににている。
――さっきのジジイ……じゃなく、神様が用意してくれたのか?
俺はとりあえずそれを手に取り、身につける。
防具は意外と軽くて動きやすい。
一応、戦いに備えてレーヴァテインで素振りでもしとこうと思った時だった。
「あ、あなた様が勇者でしたか?!」
突然声がした。
声のする方に目を向けると、一人の美少女がいた。
髪は銀色で肩ぐらいの長さしかなく、片目には眼帯らしきものを着けている。顔立ちは整っており、鼻は小さく、口も小さいがそれがまた愛らしい。背格好は……いかにも魔法使いって感じの日本だったらヤバいやつ。
「えーと……君は誰?」
「あぁ、すみません!申し遅れました。私は魔法使いのコッコロといいます。今後ともよろしくお願いします!」
「よろしく……って、今後ともって?」
「はい、私この国の王様から命令されてましてですね、勇者が現れた時はお供するようにと」
「ふーん」
「防具も着てることですし、さっそく王宮に行きましょ!」
と、なったのはいいのだが……それから三十分後。
「勇者さまぁ~!たしゅげてくだしゃ~い!」
魔法使いのコッコロは魔物であるスライムから泣きながら逃げ回っていた。
なぜこうなったかというと、王宮に向かう途中。
コッコロがいかにも魔物が出そうな森の方に進んでしまった。
なぜそっちに進んだか聞いてみると、『こっちの方が近道ですから♪』と言ってずかずかと前に進んで行った。
その結果がこれだ。
「お前魔法使いだろ!」
「私魔法使えないんでしゅ~!」
「はぁあああ?じゃあ、なんで魔法使いなんだよ!」
「それは……筆記試験で受かっちゃったんですぅ~!この国はどの役職についても実技ではなく筆記で決まるのぉ~…………うぉおおお追いつかれるぅ~」
この国ダメじゃねぇか!
俺はとりあえず、コッコロを助けることにした。
レーヴァテインで倒すのもいいが……コッコロがどんどん離れていくから追いかけるのがめんどくさい。
ということでレーザーで倒すことにした。
人差し指をターゲットにロックオンさせてバッキュン!
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――あれ?これ……アニメで見たことがあるような技だなぁ……。
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……何て言ってたか忘れたけど……でも、想像すればどんな技や武器を使用できるってことだよな?
「勇者さまぁ~……怖かったですぅ~」
俺がスライムを倒したことによってやっと開放されたコッコロ。
その場で崩れ落ちて泣いていた。
――この魔法使いいない方がいいな……。
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