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高校1年生
第45話 滴る女はモテる!【後編】
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これは俺が気絶している時の話である。
「翔太くんしっかりして!」
「しょーた!」
「お兄ちゃん!」
「あれ?なんでしょーくん気絶してるの?」
みんなが俺の体を揺すっている中で六花はポカーンとしていた。
ようするになぜ俺が気絶したのか分かっていない。
俺はてっきり狙ってやったのかと思っていた。
だって……ピンク色のフリフリが付いたブラって、世間一般から見たら勝負下着だよね?そうだよね?
「それは……六花ちゃんのせいでしょ!」
美月が珍しくキレた。
普段は温厚でクラス中の人気者。
外見は女の子に近くて、女装させたらそれはもう……。
そんな美月がキレた。
俺なんかのために。
――もしかして……俺のことが好きなのか?
でも美月には悪い。俺は女の子が好きだ。ホモではない!
「み、美月ちゃん……怖いよ……」
六花はキレた美月を見て、怯えていた。
まぁ、それもそうだわ。
普段は優しい人がいきなり人を襲いかねないほどまでキレていたらギャプもそうだが……とにかく怖い。
簡単に言えば、よく言う普段大人しい人がマジギレした時の恐怖みたいなもんだな。
「美月ちゃん落ち着いて」
「そうですよぉ。落ち着いてくださいぃ」
「あ、ああ。ごめんなさい……って、僕何してたっけ?」
愛とユキの制止により、やっと平常心を取り戻した美月。
だが、キレていた時の記憶がないらしく、銅像の考える人立ったバージョンのようなポーズをしている。
記憶がなくなるほどの激おこプンプン丸とは……。もしかしたら、この世で一番恐ろしい人物かもしれない。
「と、とりあえず、しょーくん以外のみなさんも水を被ってください」
「ええー。それは絶対なの?」
愛が抗議の文句を言う。
「被ってもらわないと…………バラしますよ?」
「は、はい!喜んで被らせてもらいます!」
どうやら愛は六花に何かの秘密を握られてるらしい。
愛はさっきのダラしない態度から一変して別人か何かが取り憑いたのではないかと思うぐらい礼儀正しい態度になった。
やっぱりこの世で一番恐ろしいのは六花か?
少なくともこの世で一番恐ろしい人物一位と二位は目の前にいる。
「で、では……被るよ?みんないくよ?」
愛は頬を赤くしながら他の二人に合図を送った。
その合図とともに頭から水を思いっきり被ると……これまた良くない。
俺がこの時点で目を覚ましてたら、愛で気絶して、美月で……気絶はせず、ユキで…………大量出血で死亡するところだった。
と、いうのも、愛は六花と同様に体操服が地肌に張り付き、それはもう艶かしい。ついでに体操服が透けて黒色の大人っぽいブラまで見えちゃっていた。
美月は男だから気絶する要素がなかったものの、胸部には夏合宿の時見てしまった包帯みたいなものが巻かれていた。まだケガ治っていないのだろうか?
ユキに関しては完全アウト。アニメで例えたら十五禁だが、それめもアウト。十五歳以下が俺の日記を読んでいたらどうすんだよ!まぁ、それはひとまず忘れて、詳しく説明すると、他の人と同様で地肌に体操服が張り付いていた。体操服が透け、白い肌が丸見え……でも、下着と思われる布がない。よーく見てもやはりない。あるのは……僅かに膨らんでいる胸にピンク色の尖ったイチゴちゃん。
「わわわわ……」
「な、なななんで下着付けてないのよ!」
「……」
それを見た愛は口をわなわなとさせ、六花は怒鳴るような感じで言っていた。
……六花も人のこと言えないと思うけどなぁ。
美月はもう魂が抜けたのではないかと思うほどの放心状態になっていた。
この世で一番恐ろしいのはユキか?
少なくともこの世で一番恐ろしい人物一位と二位、三位はいる。
「だ、だって……ウチおっぱい小さいから……まだ着けなくてもいいかなって」
たしかにユキの胸は小学校高学年の女の子ぐらいに小さい。
そりゃあ着けなくてもいいかなって思うかもしれないが……高校生だよね?
高校生にもなって着けない子なんているのだろうか。
まぁ、目の前に高校生なのにまだ着けていない子いるんだが……。
でも、むしろ着けていない方がレアだよね!
「この時に関しては……翔太くん気絶してて良かったね」
美月が呆れ笑いをしながら言った。
俺もそれに関しては美月の言う通りだと思った……まぁ、気絶してるけど。
この後は前話の最後にも言った通り、俺は保健室へ。
他のみんなはそれぞれすぐに帰って行った。
「翔太くんしっかりして!」
「しょーた!」
「お兄ちゃん!」
「あれ?なんでしょーくん気絶してるの?」
みんなが俺の体を揺すっている中で六花はポカーンとしていた。
ようするになぜ俺が気絶したのか分かっていない。
俺はてっきり狙ってやったのかと思っていた。
だって……ピンク色のフリフリが付いたブラって、世間一般から見たら勝負下着だよね?そうだよね?
「それは……六花ちゃんのせいでしょ!」
美月が珍しくキレた。
普段は温厚でクラス中の人気者。
外見は女の子に近くて、女装させたらそれはもう……。
そんな美月がキレた。
俺なんかのために。
――もしかして……俺のことが好きなのか?
でも美月には悪い。俺は女の子が好きだ。ホモではない!
「み、美月ちゃん……怖いよ……」
六花はキレた美月を見て、怯えていた。
まぁ、それもそうだわ。
普段は優しい人がいきなり人を襲いかねないほどまでキレていたらギャプもそうだが……とにかく怖い。
簡単に言えば、よく言う普段大人しい人がマジギレした時の恐怖みたいなもんだな。
「美月ちゃん落ち着いて」
「そうですよぉ。落ち着いてくださいぃ」
「あ、ああ。ごめんなさい……って、僕何してたっけ?」
愛とユキの制止により、やっと平常心を取り戻した美月。
だが、キレていた時の記憶がないらしく、銅像の考える人立ったバージョンのようなポーズをしている。
記憶がなくなるほどの激おこプンプン丸とは……。もしかしたら、この世で一番恐ろしい人物かもしれない。
「と、とりあえず、しょーくん以外のみなさんも水を被ってください」
「ええー。それは絶対なの?」
愛が抗議の文句を言う。
「被ってもらわないと…………バラしますよ?」
「は、はい!喜んで被らせてもらいます!」
どうやら愛は六花に何かの秘密を握られてるらしい。
愛はさっきのダラしない態度から一変して別人か何かが取り憑いたのではないかと思うぐらい礼儀正しい態度になった。
やっぱりこの世で一番恐ろしいのは六花か?
少なくともこの世で一番恐ろしい人物一位と二位は目の前にいる。
「で、では……被るよ?みんないくよ?」
愛は頬を赤くしながら他の二人に合図を送った。
その合図とともに頭から水を思いっきり被ると……これまた良くない。
俺がこの時点で目を覚ましてたら、愛で気絶して、美月で……気絶はせず、ユキで…………大量出血で死亡するところだった。
と、いうのも、愛は六花と同様に体操服が地肌に張り付き、それはもう艶かしい。ついでに体操服が透けて黒色の大人っぽいブラまで見えちゃっていた。
美月は男だから気絶する要素がなかったものの、胸部には夏合宿の時見てしまった包帯みたいなものが巻かれていた。まだケガ治っていないのだろうか?
ユキに関しては完全アウト。アニメで例えたら十五禁だが、それめもアウト。十五歳以下が俺の日記を読んでいたらどうすんだよ!まぁ、それはひとまず忘れて、詳しく説明すると、他の人と同様で地肌に体操服が張り付いていた。体操服が透け、白い肌が丸見え……でも、下着と思われる布がない。よーく見てもやはりない。あるのは……僅かに膨らんでいる胸にピンク色の尖ったイチゴちゃん。
「わわわわ……」
「な、なななんで下着付けてないのよ!」
「……」
それを見た愛は口をわなわなとさせ、六花は怒鳴るような感じで言っていた。
……六花も人のこと言えないと思うけどなぁ。
美月はもう魂が抜けたのではないかと思うほどの放心状態になっていた。
この世で一番恐ろしいのはユキか?
少なくともこの世で一番恐ろしい人物一位と二位、三位はいる。
「だ、だって……ウチおっぱい小さいから……まだ着けなくてもいいかなって」
たしかにユキの胸は小学校高学年の女の子ぐらいに小さい。
そりゃあ着けなくてもいいかなって思うかもしれないが……高校生だよね?
高校生にもなって着けない子なんているのだろうか。
まぁ、目の前に高校生なのにまだ着けていない子いるんだが……。
でも、むしろ着けていない方がレアだよね!
「この時に関しては……翔太くん気絶してて良かったね」
美月が呆れ笑いをしながら言った。
俺もそれに関しては美月の言う通りだと思った……まぁ、気絶してるけど。
この後は前話の最後にも言った通り、俺は保健室へ。
他のみんなはそれぞれすぐに帰って行った。
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