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高校1年生
第41話
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再び部屋に戻った俺は席に座った。
親父からの衝撃的なメールのせいで絶叫してしまい、喉がカラカラだ。
ぬるくなってしまったお茶をひと口飲み、俺はユキに聞いた。
「なぁ、年はいくつだ?」
「女の子に年齢聞いちゃダメですよぉ」
「いいから答えてくれない?」
「今年の十二月で十六歳になります」
俺と同じ歳か……。
と、いうことは高校にも通ってるということか?
「高校はお兄ちゃんと同じところ」
「え?クラスはどこ?」
「お兄ちゃんの隣のクラスですよ。もしかして気づかなかったんですかぁ?」
全然気づかなかった。
まさか近くにいるとは……。
それはそうとなぜ急にこんなことになったのか聞いてみた。
「それは……その……ウチの父親が借金を擦り付けて逃げたんですぅ」
おお……。
これは重くて暗い話になりそうだ。
てか、娘に借金を擦り付けて逃げるような親が現実にいるとは。
「父親が逃げてからは借金取りに毎日追われる日々を送っていました」
「大変だったんだな」
「はい、そんな時に私の母親のことを思い出して、電話かけたら今の状態になって……」
なるほど。
たしか俺の母さんは八年前に親父と結婚している。
まえに母さんから聞かされたことがあった。
『私にもね、しょーくんと同じ歳の娘がいたのよ』
その時は別に気にもしていなかったが、ユキが母さんの娘だったのか。
「分かった。なんか辛いこと思い出させちゃって悪かったな」
「ううん、別にいいよ」
ユキは微笑みながらそう言った。
この子は今まで一人ぼっちだったんだよなぁ。
もう一人にはさせたくない。
俺はそう決意してユキにある提案をした。
「ユキ、俺の家に来るか?」
「……え?」
ユキは驚きのあまり目を見開いて、俺を見つめている。
「……いいの?」
「いいに決まってるだろ。義理とはいえ、俺の妹なんだからさ」
まぁ、一人増えると家もその分賑やかになって楽しいし。
部屋もたしか一つ余ってたし。
家族が増えるということはいいことだ。
――六花は……家族じゃないが。
「うぅぅ……お兄ちゃんありがと!大好き!」
「おいおい、泣くな!それに抱きつくな!」
ユキは目から大粒の涙を流し、ミニテーブルを越えて俺に抱きついてきた。
――こんな子に借金を擦り付けた父親は本当に許せない。
俺はそう思いながら泣き止むまで抱きしめながら頭を撫でてやった。
やがてユキは泣き止むと俺から離れていった。
「お兄ちゃんごめんなさい……」
「いや、気にすんな」
なんならずっと抱きついてもいいんだぜ?
「ウチ決めた!お兄ちゃんのお嫁さんになる!」
「は?」
いやいやいや。
おかしい。
なぜそうなった?
というか、俺はどこでフラグを立てたんだ?
もう……勝手に決めないでください!
親父からの衝撃的なメールのせいで絶叫してしまい、喉がカラカラだ。
ぬるくなってしまったお茶をひと口飲み、俺はユキに聞いた。
「なぁ、年はいくつだ?」
「女の子に年齢聞いちゃダメですよぉ」
「いいから答えてくれない?」
「今年の十二月で十六歳になります」
俺と同じ歳か……。
と、いうことは高校にも通ってるということか?
「高校はお兄ちゃんと同じところ」
「え?クラスはどこ?」
「お兄ちゃんの隣のクラスですよ。もしかして気づかなかったんですかぁ?」
全然気づかなかった。
まさか近くにいるとは……。
それはそうとなぜ急にこんなことになったのか聞いてみた。
「それは……その……ウチの父親が借金を擦り付けて逃げたんですぅ」
おお……。
これは重くて暗い話になりそうだ。
てか、娘に借金を擦り付けて逃げるような親が現実にいるとは。
「父親が逃げてからは借金取りに毎日追われる日々を送っていました」
「大変だったんだな」
「はい、そんな時に私の母親のことを思い出して、電話かけたら今の状態になって……」
なるほど。
たしか俺の母さんは八年前に親父と結婚している。
まえに母さんから聞かされたことがあった。
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その時は別に気にもしていなかったが、ユキが母さんの娘だったのか。
「分かった。なんか辛いこと思い出させちゃって悪かったな」
「ううん、別にいいよ」
ユキは微笑みながらそう言った。
この子は今まで一人ぼっちだったんだよなぁ。
もう一人にはさせたくない。
俺はそう決意してユキにある提案をした。
「ユキ、俺の家に来るか?」
「……え?」
ユキは驚きのあまり目を見開いて、俺を見つめている。
「……いいの?」
「いいに決まってるだろ。義理とはいえ、俺の妹なんだからさ」
まぁ、一人増えると家もその分賑やかになって楽しいし。
部屋もたしか一つ余ってたし。
家族が増えるということはいいことだ。
――六花は……家族じゃないが。
「うぅぅ……お兄ちゃんありがと!大好き!」
「おいおい、泣くな!それに抱きつくな!」
ユキは目から大粒の涙を流し、ミニテーブルを越えて俺に抱きついてきた。
――こんな子に借金を擦り付けた父親は本当に許せない。
俺はそう思いながら泣き止むまで抱きしめながら頭を撫でてやった。
やがてユキは泣き止むと俺から離れていった。
「お兄ちゃんごめんなさい……」
「いや、気にすんな」
なんならずっと抱きついてもいいんだぜ?
「ウチ決めた!お兄ちゃんのお嫁さんになる!」
「は?」
いやいやいや。
おかしい。
なぜそうなった?
というか、俺はどこでフラグを立てたんだ?
もう……勝手に決めないでください!
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