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大学生
第21話
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それからというものの、亜美のストーカー染みた行動が続いた。
朝、大学に行くときも亜美はアパートの前で律義に待っており、大学から帰る時も校門の前で待っている。
俺は無視するわけにもいかず、仕方なく一緒に登校したり下校したりして挙げていたのだが、亜美の行動はどこで歯車が暴走したのか、さらにエスカレートした。
ある日の昼のことだった。
店長から新しいバイトの子が今日来るから世話係としてよろしく頼まれた俺はスタッフルームの椅子に腰を下ろしていた。目の前には長机があり、その上には昼食として用意した総菜パンとペットボトルのお茶。
それを片手にむしゃむしゃ食べているときにドアが開く音がした。
新しい子が来たのかと思いながらも、あいさつされるまで昼食でも食べ続けようと思い、振り返らなかった。
「こんにちは!今日からよろしくお願いします。隼人!」
新しく入った子は、はきはきとした声でそうあいさつしたのだが……。
この声……どこかで聞いたことがあるぞ。
しかもなぜ俺の名前を知っている…。初対面なはずだよな?
そんな疑問が次々と頭のなかで沸いてきて、俺はついに振り返った。
「なっ?!」
驚愕だった。
ここまで追いかけてくるとは…。
普通の男子であれば、美少女からここまで追いかけられることはうれしいかもしれない。
でも、俺にとってはただの恐怖。
隣の部屋には引っ越してくるし、学校に行くときも帰る時も一緒。次はバイト先まで同じにするとは…。
「やっぱり私たち運命……かもね…」
おい、ちょっと待て。
そんな照れた表情で言われても…可愛いけど俺にとっては恐怖だぞ。
それに運命じゃねぇだろ!全部仕組んでやったことだろ。
なんだ……例の探偵にでも雇って調べさせたのか?それとも尾行でもして俺のバイト先を突き止めたのか?
いずれにしても怖すぎる!
「店長!俺、今日で辞めます。お疲れさまでした」
「な、なんでよ!店長、今のは彼のジョークです!」
俺が辞めようなら、亜美はそれを必死に止めようとする。
そんな関係を店長は何を思って見ていたのか次の瞬間すごいことを言い出した。
「二人とも仲がよろしいんだね~…いっそのこと夫婦にもなったら?」
「何を言ってんですか!夫婦なんてありえないですって!」
俺はきっぱりと否定した。
が、亜美はそうでもなく、顔を真っ赤にしてどこかの世界に行っていた。
「ふ、夫婦……ウヒヒヒ」
笑い方がえげつない。
もう美少女なのに気持ち悪い笑い方をして、彼女をそこまでさせているのは何なんだ……俺か。
とにかく、亜美の気持ち悪い笑い方はこのあと五分間も続いた。
朝、大学に行くときも亜美はアパートの前で律義に待っており、大学から帰る時も校門の前で待っている。
俺は無視するわけにもいかず、仕方なく一緒に登校したり下校したりして挙げていたのだが、亜美の行動はどこで歯車が暴走したのか、さらにエスカレートした。
ある日の昼のことだった。
店長から新しいバイトの子が今日来るから世話係としてよろしく頼まれた俺はスタッフルームの椅子に腰を下ろしていた。目の前には長机があり、その上には昼食として用意した総菜パンとペットボトルのお茶。
それを片手にむしゃむしゃ食べているときにドアが開く音がした。
新しい子が来たのかと思いながらも、あいさつされるまで昼食でも食べ続けようと思い、振り返らなかった。
「こんにちは!今日からよろしくお願いします。隼人!」
新しく入った子は、はきはきとした声でそうあいさつしたのだが……。
この声……どこかで聞いたことがあるぞ。
しかもなぜ俺の名前を知っている…。初対面なはずだよな?
そんな疑問が次々と頭のなかで沸いてきて、俺はついに振り返った。
「なっ?!」
驚愕だった。
ここまで追いかけてくるとは…。
普通の男子であれば、美少女からここまで追いかけられることはうれしいかもしれない。
でも、俺にとってはただの恐怖。
隣の部屋には引っ越してくるし、学校に行くときも帰る時も一緒。次はバイト先まで同じにするとは…。
「やっぱり私たち運命……かもね…」
おい、ちょっと待て。
そんな照れた表情で言われても…可愛いけど俺にとっては恐怖だぞ。
それに運命じゃねぇだろ!全部仕組んでやったことだろ。
なんだ……例の探偵にでも雇って調べさせたのか?それとも尾行でもして俺のバイト先を突き止めたのか?
いずれにしても怖すぎる!
「店長!俺、今日で辞めます。お疲れさまでした」
「な、なんでよ!店長、今のは彼のジョークです!」
俺が辞めようなら、亜美はそれを必死に止めようとする。
そんな関係を店長は何を思って見ていたのか次の瞬間すごいことを言い出した。
「二人とも仲がよろしいんだね~…いっそのこと夫婦にもなったら?」
「何を言ってんですか!夫婦なんてありえないですって!」
俺はきっぱりと否定した。
が、亜美はそうでもなく、顔を真っ赤にしてどこかの世界に行っていた。
「ふ、夫婦……ウヒヒヒ」
笑い方がえげつない。
もう美少女なのに気持ち悪い笑い方をして、彼女をそこまでさせているのは何なんだ……俺か。
とにかく、亜美の気持ち悪い笑い方はこのあと五分間も続いた。
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