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大学生
新生活スタート!
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今年の三月、長くて短かった高校を卒業した。
それからすぐに俺は、三年間学校一の美少女であった六花と過ごした実家を離れ、進学先の大学から程近いアパートに引っ越した。
「それにしても狭いなぁ」
今まで暮らしてた実家と比べると、当たり前だが狭い。
六畳二間の部屋が、これから先俺の家になる。
そして、ここから夢にまで見た一人暮らしであり、大学生活のスタートになる。
――オラ、ワクワクすっぞ!
「よし!入学式まで残り半月。今からでもバイトを探さなければ」
こうして一人暮らしが始まっていったのだが……それから一ヶ月後。
「隼人起きてー!朝だよー!」
ベッドで熟睡していた時、視界がパッと明るくなった。
俺はまぶしさのあまり、布団の中に潜る。
「コラ!いい加減起きないと…こうするぞぉ~」
そう言い、布団を俺から強引に剥ぎ取ると同時に抱きついてきた。
「もぉー……朝から鬱陶しいなぁ……」
俺は抱きついてきた奴を強引に跳ね除けて、また剥ぎ取られた布団を取り、潜った。
「まったく……隼人は本当に私のこと好きなんだから!また抱きついてほしいなら正直に言えばいいのに」
「んなわけねーだろ!もういい!起きたから」
つい、反射的にツッコミを入れてしまった。
それと同時に脳が覚醒して眠気も吹っ飛んだ。
◆❖◇◇❖◆
朝食を摂り終えた後、俺たちは大学に向かった。
最初の時は、今までが制服だったために私服で学校に行くということがとても新鮮だった。
でも、入学して半月が経った今では少しだが、慣れてきた。
唯一まだ慣れてきていないことといえば……
「隼人!」
「何?」
「ただ呼んだだけ!」
「あっそう」
「は~や~と~」
「何?」
「ただ呼んだだけ!」
「ウザいぞお前!」
最近……というより俺の部屋に引っ越してきた時から何か変だった。
そして、その変になった奴は言うまでもないが…………………………………………………………小鳥遊六花だ。
それからすぐに俺は、三年間学校一の美少女であった六花と過ごした実家を離れ、進学先の大学から程近いアパートに引っ越した。
「それにしても狭いなぁ」
今まで暮らしてた実家と比べると、当たり前だが狭い。
六畳二間の部屋が、これから先俺の家になる。
そして、ここから夢にまで見た一人暮らしであり、大学生活のスタートになる。
――オラ、ワクワクすっぞ!
「よし!入学式まで残り半月。今からでもバイトを探さなければ」
こうして一人暮らしが始まっていったのだが……それから一ヶ月後。
「隼人起きてー!朝だよー!」
ベッドで熟睡していた時、視界がパッと明るくなった。
俺はまぶしさのあまり、布団の中に潜る。
「コラ!いい加減起きないと…こうするぞぉ~」
そう言い、布団を俺から強引に剥ぎ取ると同時に抱きついてきた。
「もぉー……朝から鬱陶しいなぁ……」
俺は抱きついてきた奴を強引に跳ね除けて、また剥ぎ取られた布団を取り、潜った。
「まったく……隼人は本当に私のこと好きなんだから!また抱きついてほしいなら正直に言えばいいのに」
「んなわけねーだろ!もういい!起きたから」
つい、反射的にツッコミを入れてしまった。
それと同時に脳が覚醒して眠気も吹っ飛んだ。
◆❖◇◇❖◆
朝食を摂り終えた後、俺たちは大学に向かった。
最初の時は、今までが制服だったために私服で学校に行くということがとても新鮮だった。
でも、入学して半月が経った今では少しだが、慣れてきた。
唯一まだ慣れてきていないことといえば……
「隼人!」
「何?」
「ただ呼んだだけ!」
「あっそう」
「は~や~と~」
「何?」
「ただ呼んだだけ!」
「ウザいぞお前!」
最近……というより俺の部屋に引っ越してきた時から何か変だった。
そして、その変になった奴は言うまでもないが…………………………………………………………小鳥遊六花だ。
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