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第4話 濃厚なのに重たくない!とろとろ鶏白湯!
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歌織と詩乃が訪れたのは、昔ながらと言った雰囲気のある何処かレトロな商店街の一角にある一軒のラーメン屋だった。
その店構えは取り立てて特徴的という訳ではないが、リフォームした建物なのか周囲の建物と比べてわりと真新しい印象を受けた。
店名の入った黒い立派な暖簾が、風に揺られてゆらゆらと揺れている。
二人も何だかんだ気合を入れ、開店時刻の5分前には到着したはずなのに、店の前にはもうすでに4人ほどの男女が並んでいて、人気店なんだな…と言う風格を漂わせていた。
「開店と同時に入店なんて気合入り過ぎかなって思ってたけど、早めに来て良かったかもね…。今からこれだと、どんどん混んできそう…」
「確かに」
そんな風に話しながら待機列に加われば、間もなくして店が開店し、二人もすぐに店内へと通された。
二人同時には歩けない程度の幅の通路を挟んでカウンター数席と小さな二人掛けのテーブル席が二つ。
比較的広々としたチェーン店やファミレスの間取りと比べると随分と狭い印象だが、それでも外観同様にまだ真新しく、清潔感も感じられる店内で悪い印象は感じられない。
前に並んでいた男性客はカウンター席に、男女二人組は奥のテーブル席に座り、歌織と詩乃も席はご自由にどうぞと声をかけられたので、テーブル席に座ることにした。
券売機で悩みながらそれぞれに食券を購入し、気さくそうな中年の店員へと手渡す。
「かおりんは鶏白湯…塩の方にしたんだよね。私は醤油にしてみた!」
詩乃は興味深そうにきょろきょろと店内を見回している。
店内には町内イベントのお知らせや、大学の学園祭の宣伝ポスター、雑誌に掲載された時の記事の切り抜きなどが貼られていて、なんとも賑やかだ。
歌織と詩乃がそうしているように、他の客たちも思い思いにお喋りをしながらラーメンの到着を待っている様子だが、程よいざわめきは何となく心地よさも感じる。
そんな風にまったり過ごしていると、やがて二人のテーブルにもそれぞれの鶏白湯が運ばれてきた。
「おお~…」
詩乃は無邪気に歓声を上げる。
歌織は表情は変えないまま、店主にぺこりと控えめに頭を下げるが、その目が期待でキラキラと輝いているのを詩乃は見逃さなかった。
(素直じゃないんだから)
そう少しばかり口許を綻ばせた詩乃に、歌織の方は気がつかなかったのだけれど。
歌織の前に置かれたのは、ホームページ上にも写真が載っていたこの店でも人気の塩鶏白湯だ。
白い深めのどんぶりに入ったラーメンの上には美味しそうな鶏チャーシューとサニーレタスが乗っている。
(…彩が凄く綺麗。白い器にクリームのように白くてふんわりしてみえるスープ…。そこに薄いピンクのチャーシューと、鮮やかなサニーレタスの緑が凄く映えるなぁ…!)
普段は味が良ければ見た目は悪くても全然良し! と言うわりと雑な面も持っている歌織だが、それはそれとして美味しそうに見えるなら当然その方がより良い。
見ているだけでワクワクしてしまうし、食欲もそそられる。
(ラーメンに乗ってる野菜って言うと、やっぱりイメージするのはほうれん草とか小松菜…野菜乗せラーメンならキャベツやモヤシなんかも定番かなって思うけど…。生のレタスって初めてだな…! どれどれ…!)
「頂きます!」
歌織はぱちんと手を合わせて、割り箸を割る。
気持ちが逸りすぎて、割れかたが歪になったが些細なことだ。
早速塩鶏白湯ラーメンを頂くことにする。
顔を器に近づければ香って来るのはふんわりした鶏の香り。
鶏白湯特有のそれは、人によっては"鶏臭い"と嫌がれる癖のある匂いだが、意外にもその独特の香りが異常にまろやかでクリーミーなものに感じられた。
(鶏臭……く……ないな……? なんでだろ…全然臭みがないぞ…これ…?!)
豚骨も鶏白湯も、どうしたって臭みとか癖と言う物はあるものだと思っていた歌織は、先入観をいきなり打ち砕かれ、初手から衝撃を受けていた。
(いや、待てよ。香りからは臭みを完全に取り除けたとしてもスープの味はどうだ…? やっぱり臭みがないのか? いや、でも少しくらいはどうしたって臭みは残……………ってないな!? ひたすらにまろやかでクリーミーで、全然臭みがない!)
れんげでとろっとろのスープを一口飲んで、麺を啜って、またスープを飲んで、スープを良く絡めた麺をレタスとチャーシューと一緒に口に運んで…。
大真面目な顔のまま、歌織はどんどん箸とれんげを進め、勢い良くラーメンを食べ進めていく。
(美味しい…。濃厚なのに全然っくどさを感じない。凄く食べやすいのに、濃厚……なんだこれは…)
好奇心はあったものの、生のサニーレタスを暖かいラーメンと組み合わせるのはどうなんだ?みたいな疑心暗鬼はあった。
しかし、これが絶妙に合う…のである。
濃厚なのに口当たりはさっぱりしているこの塩スープとの組み合わせを考えると、むしろ他の野菜ではなくこのサニーレタスがベストマッチなんだな…! と歌織は納得してしまう。
「……かおりん、すっかり夢中だねぇ。そんなに美味しい?」
「あ」
気が付けばテーブルを挟んだ向こう側で、少しばかり呆れたような顔の詩乃が笑っている。
歌織は、随分と夢中になって食べていたようで、詩乃の存在もすっかり忘れていたレベルだった。
「ごめんごめん。うん、凄く美味しい…! レタスも凄くスープに合うよ、これ…。それにチャーシューも柔らかくて、口の中でほろほろに解れて…」
「だよね! 醤油も凄く美味しいよ…! 臭みが全然ないんだよね~!」
「あ、やっぱりそうだよね????」
そんな風に話しながらも、歌織は器に残ったラーメンをちまちまと啜る。
美味しさを味わう時間を少しでも引き伸ばしたくて、食べ終えてしまうのが勿体ないなんて感覚は久しぶりだった。
しかし、詩乃は歌織は全く反対だった。
一滴すら残すまいとしているかのようにどんぶりを手にスープまで飲み干しているではないか。
「…豪快だね」
「だって美味しいんだもん」
「気持ちはわかる…。食べたら無くなっちゃうから、何だか私も完食しにくいし…」
「それはわからないかな…」
「永遠に食べていたいってこと…」
「そこまで…」
「でもこの器、量はあんまり入ってないように見えたけど、意外とボリュームあるね」
「確かに。結構お腹いっぱいだ…!」
鶏白湯なのに鶏臭くないし、とろとろ濃厚なのに何故かすっきりしていてくどく無いし、まろやかでクリーミーで食べやすいのにお腹にしっかり溜まる。
写真だけではわからなかった沢山の美味しい驚きが詰まっていて、歌織は身も心も大満足だった。
(他のラーメンも食べてみたいし、スタンプラリー関係なしでもまた来よう…。ここ…。)
結局、詩乃のことを言える立場ではなく、歌織も大事に大事にスープを最後の一滴まで飲み干して、ハンカチで口元を拭いながら、心からのごちそうさまを述べたのだった。
スマホのホームページのスタンプ欄にぺたりと押された一つ目のラーメンスタンプを眺めながら、二人は店を後にし、駅の方向へと向かって歩き始める。
お腹は一杯だが、初めてきた商店街に並ぶ店店に興味は津々だ。
「あ、クレープ屋さんだって、クレープ! かおりんクレープも好きだよね?」
「好きだけどさすがに今は食べられないって!」
「あ。インドカレー屋さん! …インドカレーかぁ……良いにおい…」
「重たい重たい! さすがに主食は今は無理でしょ!?」
「そりゃそうなんだけどぉ、でも美味しそうだなぁって…」
「せめてもうちょっと腹ごなししてからにしてよ~!!」
二人、そんな風にじゃれ逢いながら商店街の喧騒に溶けていく。
時計の針はまだ昼の12時を過ぎた場所を指している。
太陽は朗らかに青空で微笑む。
二人のラーメン旅はまだ始まったばかり。
その店構えは取り立てて特徴的という訳ではないが、リフォームした建物なのか周囲の建物と比べてわりと真新しい印象を受けた。
店名の入った黒い立派な暖簾が、風に揺られてゆらゆらと揺れている。
二人も何だかんだ気合を入れ、開店時刻の5分前には到着したはずなのに、店の前にはもうすでに4人ほどの男女が並んでいて、人気店なんだな…と言う風格を漂わせていた。
「開店と同時に入店なんて気合入り過ぎかなって思ってたけど、早めに来て良かったかもね…。今からこれだと、どんどん混んできそう…」
「確かに」
そんな風に話しながら待機列に加われば、間もなくして店が開店し、二人もすぐに店内へと通された。
二人同時には歩けない程度の幅の通路を挟んでカウンター数席と小さな二人掛けのテーブル席が二つ。
比較的広々としたチェーン店やファミレスの間取りと比べると随分と狭い印象だが、それでも外観同様にまだ真新しく、清潔感も感じられる店内で悪い印象は感じられない。
前に並んでいた男性客はカウンター席に、男女二人組は奥のテーブル席に座り、歌織と詩乃も席はご自由にどうぞと声をかけられたので、テーブル席に座ることにした。
券売機で悩みながらそれぞれに食券を購入し、気さくそうな中年の店員へと手渡す。
「かおりんは鶏白湯…塩の方にしたんだよね。私は醤油にしてみた!」
詩乃は興味深そうにきょろきょろと店内を見回している。
店内には町内イベントのお知らせや、大学の学園祭の宣伝ポスター、雑誌に掲載された時の記事の切り抜きなどが貼られていて、なんとも賑やかだ。
歌織と詩乃がそうしているように、他の客たちも思い思いにお喋りをしながらラーメンの到着を待っている様子だが、程よいざわめきは何となく心地よさも感じる。
そんな風にまったり過ごしていると、やがて二人のテーブルにもそれぞれの鶏白湯が運ばれてきた。
「おお~…」
詩乃は無邪気に歓声を上げる。
歌織は表情は変えないまま、店主にぺこりと控えめに頭を下げるが、その目が期待でキラキラと輝いているのを詩乃は見逃さなかった。
(素直じゃないんだから)
そう少しばかり口許を綻ばせた詩乃に、歌織の方は気がつかなかったのだけれど。
歌織の前に置かれたのは、ホームページ上にも写真が載っていたこの店でも人気の塩鶏白湯だ。
白い深めのどんぶりに入ったラーメンの上には美味しそうな鶏チャーシューとサニーレタスが乗っている。
(…彩が凄く綺麗。白い器にクリームのように白くてふんわりしてみえるスープ…。そこに薄いピンクのチャーシューと、鮮やかなサニーレタスの緑が凄く映えるなぁ…!)
普段は味が良ければ見た目は悪くても全然良し! と言うわりと雑な面も持っている歌織だが、それはそれとして美味しそうに見えるなら当然その方がより良い。
見ているだけでワクワクしてしまうし、食欲もそそられる。
(ラーメンに乗ってる野菜って言うと、やっぱりイメージするのはほうれん草とか小松菜…野菜乗せラーメンならキャベツやモヤシなんかも定番かなって思うけど…。生のレタスって初めてだな…! どれどれ…!)
「頂きます!」
歌織はぱちんと手を合わせて、割り箸を割る。
気持ちが逸りすぎて、割れかたが歪になったが些細なことだ。
早速塩鶏白湯ラーメンを頂くことにする。
顔を器に近づければ香って来るのはふんわりした鶏の香り。
鶏白湯特有のそれは、人によっては"鶏臭い"と嫌がれる癖のある匂いだが、意外にもその独特の香りが異常にまろやかでクリーミーなものに感じられた。
(鶏臭……く……ないな……? なんでだろ…全然臭みがないぞ…これ…?!)
豚骨も鶏白湯も、どうしたって臭みとか癖と言う物はあるものだと思っていた歌織は、先入観をいきなり打ち砕かれ、初手から衝撃を受けていた。
(いや、待てよ。香りからは臭みを完全に取り除けたとしてもスープの味はどうだ…? やっぱり臭みがないのか? いや、でも少しくらいはどうしたって臭みは残……………ってないな!? ひたすらにまろやかでクリーミーで、全然臭みがない!)
れんげでとろっとろのスープを一口飲んで、麺を啜って、またスープを飲んで、スープを良く絡めた麺をレタスとチャーシューと一緒に口に運んで…。
大真面目な顔のまま、歌織はどんどん箸とれんげを進め、勢い良くラーメンを食べ進めていく。
(美味しい…。濃厚なのに全然っくどさを感じない。凄く食べやすいのに、濃厚……なんだこれは…)
好奇心はあったものの、生のサニーレタスを暖かいラーメンと組み合わせるのはどうなんだ?みたいな疑心暗鬼はあった。
しかし、これが絶妙に合う…のである。
濃厚なのに口当たりはさっぱりしているこの塩スープとの組み合わせを考えると、むしろ他の野菜ではなくこのサニーレタスがベストマッチなんだな…! と歌織は納得してしまう。
「……かおりん、すっかり夢中だねぇ。そんなに美味しい?」
「あ」
気が付けばテーブルを挟んだ向こう側で、少しばかり呆れたような顔の詩乃が笑っている。
歌織は、随分と夢中になって食べていたようで、詩乃の存在もすっかり忘れていたレベルだった。
「ごめんごめん。うん、凄く美味しい…! レタスも凄くスープに合うよ、これ…。それにチャーシューも柔らかくて、口の中でほろほろに解れて…」
「だよね! 醤油も凄く美味しいよ…! 臭みが全然ないんだよね~!」
「あ、やっぱりそうだよね????」
そんな風に話しながらも、歌織は器に残ったラーメンをちまちまと啜る。
美味しさを味わう時間を少しでも引き伸ばしたくて、食べ終えてしまうのが勿体ないなんて感覚は久しぶりだった。
しかし、詩乃は歌織は全く反対だった。
一滴すら残すまいとしているかのようにどんぶりを手にスープまで飲み干しているではないか。
「…豪快だね」
「だって美味しいんだもん」
「気持ちはわかる…。食べたら無くなっちゃうから、何だか私も完食しにくいし…」
「それはわからないかな…」
「永遠に食べていたいってこと…」
「そこまで…」
「でもこの器、量はあんまり入ってないように見えたけど、意外とボリュームあるね」
「確かに。結構お腹いっぱいだ…!」
鶏白湯なのに鶏臭くないし、とろとろ濃厚なのに何故かすっきりしていてくどく無いし、まろやかでクリーミーで食べやすいのにお腹にしっかり溜まる。
写真だけではわからなかった沢山の美味しい驚きが詰まっていて、歌織は身も心も大満足だった。
(他のラーメンも食べてみたいし、スタンプラリー関係なしでもまた来よう…。ここ…。)
結局、詩乃のことを言える立場ではなく、歌織も大事に大事にスープを最後の一滴まで飲み干して、ハンカチで口元を拭いながら、心からのごちそうさまを述べたのだった。
スマホのホームページのスタンプ欄にぺたりと押された一つ目のラーメンスタンプを眺めながら、二人は店を後にし、駅の方向へと向かって歩き始める。
お腹は一杯だが、初めてきた商店街に並ぶ店店に興味は津々だ。
「あ、クレープ屋さんだって、クレープ! かおりんクレープも好きだよね?」
「好きだけどさすがに今は食べられないって!」
「あ。インドカレー屋さん! …インドカレーかぁ……良いにおい…」
「重たい重たい! さすがに主食は今は無理でしょ!?」
「そりゃそうなんだけどぉ、でも美味しそうだなぁって…」
「せめてもうちょっと腹ごなししてからにしてよ~!!」
二人、そんな風にじゃれ逢いながら商店街の喧騒に溶けていく。
時計の針はまだ昼の12時を過ぎた場所を指している。
太陽は朗らかに青空で微笑む。
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