すばくんの毎日 ～発達障害の子育てエッセイ～

就職と。先の未来。

就職と、さきの未来。

   最近ときどき子供の未来を考えてしまいます。
   でもこれは「障害」の子供を持つ親なら一度は考える事なのではないかと思います。
   小学校になって、高校を出て、就職して。

   良く勘違いされがちな事があります。
   それは就職出来たからといって、就職がゴールではないのです。

   例え職場で就職出来たとしても、その職場は本当に「障害者」に対して本当の意味で理解はあるのか。

   出来ないこと、無理な事をあとから要求しないのか。

   そのような事が重要になります。
   それは障害者が無理なく、仕事に取り組むことができる。
   またはその環境が整っているかになります。

   例えば仕事で忙しい時、障害者を急かせたり、失敗したのを酷く責めたり、理解が出来ないこと……例えば仕事の専門用語を使ったり、早口で言ったりする事などです。
   もしも、これらを言ったりしたら、頭の中が真っ白になってパニックになったり、ミスの連発をしたり、動揺してしまう場合があります。

   私の実家の家族がそうでした……。

   障害者の就職は一般的の就職に比べるとかなり低くなりがちです。
   昔に比べて今はだいぶ改善はされました。
だけど、やはり就職出来たとしても理解をする環境が大きく関わってきます。

   私の家族は運良く障害の理解が良い環境の中で就職する事が出来ました。
   だけど、私の知り合いの方は障害雇用の枠で働いているのにも関わらず、障害者に対しての理解がなく、   最初は無理ない簡単な仕事でしたが、今では健常者と同じ仕事を求めて来るようになったと言われていました。

   出来る仕事を自分なりに一生懸命にやる。

   これは働く上で大切な事ですが、障害で出来ない仕事を求めてくるのは、ちょっと違うのかな……と私は思いました。

   だけど悲しい事にこれが現実なのです。
   障害雇用が進む世の中になっていく中で、この問題は一人、一人が目を向けて欲しいと私は思いました。

   うちの子は今小学生なのですが、今後この問題がいずれはやってきます。
   その時子供が将来自分の事をどんなふうになりたいのか。
   やりたいことはあるのか。
   一緒に考えて行けたらと思います。

   大きくなって、大人になって就職する場所などは正直親の立場からすると、子どもがちゃんと働ける場所が嬉しいのですが、でも子供が働きやすいところで良いと思います。
   社会に出るのは大変です。
   言葉に表せないくらい大変で、そんな中でお金を稼がなければなりません……。
   だけど自分自身に無理をさせて、合わない場所で働くよりは、自分に合った場所で自分の障害に理解がある場所で働いて欲しいと私はそう感じます。

   まださきの未来ですが、その時がやってきたら子供と一緒に考えられたら良いなぁ……と思います。