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『ヒール206』

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『ヒール206』


 竜神様が精霊神を押さえている間に俺は魔王竜ヒールをした。
 自分でもどういう結果になるかわからずにした。

「ああああああああああああああああああああああああああ」

 精霊神は嫌がっていて、反応している。
 ヒールした後に竜神様は離れて、

「どうだ精霊神よ、魔王のヒールを受けてみて?」

「ゲオルギウスが来たあああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

「本当か?」

「サリオスに加護している時と同じ、いやもっとゲオルギウスを感じたあああああ」

「変化はあったか」

「あああああああああああああああああああああああああああああああ、とんでもないことになりそう、竜神様!」

 精霊神はものすごく叫び出して、落ち着かないし、ゲオルギウスの魔力を感じていると。
 俺にはまだ何も変化らしい変化は見えないけどな。

「ああああっ、見てみてトレイル、精霊神の後ろ見て!」

「ああああっ、何これ!」

「トレイル、凄いことになっているぴょん!」

「えっ、何かあるの……………まさか。冒険者がいっぱいいる!」

 シシリエンヌからも何かあると言われて精霊神の後ろの方をのぞいたところ、さっきまで誰もいなかった冒険者風の人が大勢いた。

 数十人はいるかな。
 鎧を身に着けていることから、冒険者と思えるな。

「精霊神よ、後ろにいるの人族は誰かな?」

「私も考えてます、考えてますが、たぶんBランク冒険者でしょう、サリオスが泉に連れてきた。ゲオルギウスのヒール魔法で私はまた元に戻る感覚を受けたので」

 精霊神からはBランク冒険者と言った。

「おおおお、おれたちみんな生きてるぜええ!」

「死んでいると思ったが、生きてるぞ、やったあああああ」

「嬉しい!!!!」

 冒険者は生きてる。
 そして不思議そうにして喜びあっている
 それで竜神様は余計に混乱しているよう。

 俺のヒールでサリオスとムジカとジェンティルは精霊の加護が元に戻ってしまった
 今度は精霊神に直接ヒールしたら、元に戻ってきたのは、Bランク冒険者みたい。

 もしそうならシシリエンヌの考えが当たっていたとなるぞ。

「誰だい君たちは?」

「オレの方こそ聞きたい。確かオレはサリオスに森に連れて行かれたんだ。そして泉に投げられた」

「そうそう、オレも泉に行ったら体がしびれてきて、サリオスに騙されたのだった。あの野郎、マジで許さねえ!」

 竜神様に聞かれて答えたのは、サリオスに連れて行かれたBランク冒険者だな。
 泉に入った後に死んでいるはずだが、精霊神の中にいたてことか?

「やはり君たちはサリオスの義性になった50人か」

「竜神様、この者は冒険者だ間違いないです。なぜかと説明しますが、私が加護するためにサリオスに条件を話した。Bランク冒険者を50人を泉に入れること。50人は泉に入ったら、魔力を私に吸収されます。その際に魔力と身体も私に吸収されてました」

「なんと身体も保存されていのかい。そしたら精霊神にトレイルのヒールをしたら、魔力と身体も元に戻ったと言えるのか」

「そうです。私の内部から魔力がないですし、身体もない。トレイルの魔王竜ヒールで私の中から出ていったのです。やはりトレイルのヒールは元に戻す力があるのを証明しました」

「しかも生きておるぞ」

「はい、生きてるのはびっくりです。ゲオルギウスのヒールにはまだ謎が多いのも事実」

「冒険者よ、私は竜神様だ。君たちは今までの間、精霊神に魔力を吸われていた。トレイルのヒール回復魔法によって、精霊神から元の人族の冒険者の姿に戻ったのだ。感謝ならトレイルに言いなさい」

 生き返った冒険者達に竜神様が俺を紹介した。
 俺的には本当に生き返ったので
驚いたのだが、嬉しいことだな。

「ありがとう、トレイル」

「ありがとう!」

「生き返ったぞ、トレイルよ、感謝する!」

 全員が例外なく俺に感謝の声をしてくれた。
 まさか魔王竜ヒールにはそこまでの効果があるのを、竜神様と精霊神も驚いている。

 サリオスの自己中から犠牲者になっていた冒険者が生き返ったのて、サリオスになんて仕返しするかは、気になるな。
 もちろんただでは済まないだろうな。

「冒険者の皆さん、俺がトレイルです。皆さんはサリオスに騙されたのです。誰も悪くありません。悪いのはサリオスとムジカとジェンティルの森の王。その森の王の3人はここにいます」

「えええええええ!」

「あの野郎、サリオスが居るのかよ、どこにいる、教えてくれ!」

「絶対に許さねえぞ!」

 サリオスがいると知ると、怒りをあらわにしてきた。
 まぁ当然だろうな。
 自分たちを犠牲者にして、のうのうと勇者ずらしていたのだから。
 許されるわけない過去だ。

「トレイルを感謝してます」

「逆にサリオスを憎んでいるのが現れているので、気絶してるの発見したら、大変だわね」

「殺されるのは必死だな。サリオスを見殺しにするのはどう?」

「ミヤマは、よほど嫌いぴょん」

「好きなわけない」

 ミヤマはサリオスを見殺しにと言うと、冗談ではなく、本当にやりそうで笑えない。
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