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『ヒール114』
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『ヒール114』
俺たち竜の守りは健闘した結果、より結束は強くなったな。
これも魔法の子猫のおかげではある。
そのソロフレーズが来て、
「魔法の子猫の負けだ。完敗した。パピアナに負けないよう成長したつもりだった。それは勘違いだった。まだまだ成長が足りなかったと感じた……」
最初とは違い謙虚な言葉使いであった。
「いいえ、あなたも十分に強かったぞ。パピアナの魔法と互角に戦っていたし、魔法の鍛錬はしていたのは伝わる。あそこまで魔法を使いこなすのはかなりの努力をしたはずだ。アモーレもな」
「ドワーフのミヤマだったか、最初はドワーフとバカにしていたが、悪かった。俺はドワーフを単なる採掘する、鋼材を錬金する種族と思っていた。しかしそれは間違いだった。ミヤマはとても強い冒険者だった。きっといい冒険者になる。それはエルフの俺が保証する」
「ありがとうアモーレ。少し叩きまくった。悪かった」
ミヤマとアモーレはお互いに戦いあった。
今は実力を認め合う姿は気持ち良いいもんだな。
「トレイルのヒールには驚いたわ。私はエルフ族なのを理由にトレイルの回復魔法を低く見ていた。エルフ族だから魔法は得意なのだと過信していたと思う。まだまだ上がいるのを知り勉強になった」
「いえいえ3人は、とても強いと俺は思うよ。パピアナとミヤマと互角に戦えるのだし、決して弱くなんかない。ヒールハイだって中級回復魔法だろう。頑張っていけば、上級回復魔法を習得できる時が来るさ。俺も回復魔法なら誰にも負けないくなりたい」
「パピアナはとてつもない仲間を持ったものだ。竜の守りは恐ろしい速度でCランクになったと聞いたが、トレイルの能力を見たら、納得した。この分だとBランクも夢ではないのではないか。我々魔法の子猫もBランクを目指すがな」
「成れるよ魔法の子猫は。俺も頑張るからお互いに頑張ろう」
「ありがとうトレイル」
戦いあったソロフレーズが、にこやかに笑ったら、俺たちも笑顔で返した。
最初はどうなるかと思ったが、エルフ族は友好的と聞いていたとおりだった。
とても親密な関係になれそうだ。
「わかればいい、わかれば。また昔みたいに負かしてやるからな!」
一人をのぞいては。
「なんだとパピアナ。まだやる気か!」
「また会う日までは私よりも強くなっているのだ。弱かったら許さないぞ!」
「あ~~ら、生意気なエルフがいると竜の守りも大変ですこと!」
「生意気なのはお前だ!」
せっかく魔法の子猫と親しくなれたと思ったら、パピアナが口出ししてきて、言い合いになる。
なんとなく何年か前のパピアナが想像出来てしまう。
こうやってケンカしていたのが目に浮かぶ。
パピアナを後ろからローズが静止させていて、一方のソロフレーズも同じく押さえられている。
町の広場には多くの観客が見物していて、俺たちの戦いをしっかりと見られていた。
後でギルドとかに報告されたら不味いかな。
「トレイル、早くここから去った方が良さそうよ。人々が見てます。これだけ派手に戦ったら人が集まる。ギルドでは冒険者パーティー同士の戦いは禁止されてます。よって後から処罰されます」
「早く去ろう。おい、パピアナ、宿屋に帰るぞ」
「勝手に帰れ、私はソロフレーズを叩きのめしてやる!」
まだ暴れる気か。
俺はもう手におえないぞ。
「シシリエンヌに任せるよ」
「待った、待った、置いてかないでぴょん!」
「任せたぞ」
「ずるいミヤマも残れぴょん!」
シシリエンヌは泣きそうな顔をしていた。
魔法の子猫とは戦いの後に食事を取ろうと誘われて料理店に行った。
店は出会った時に行っていた肉料理店だ。
テーブルには美味しそうな料理が並んでいる。
「ソロフレーズはこの町のギルドで冒険者をしていく予定かい?」
「我々は常に移動している感じで、旅をしつつ偶然にもこの町には来て、竜の守りの噂を聞いた。パーティーメンバーにパピアナの名前があったから驚いた」
「驚いたのはこっちだ」
「あ~~ら、うるさいエルフだ。それはいいとして、旅をしながらの冒険は魔物と色々と戦いになった。おかげでレベルもアップした。今回の決闘は良い経験になったと思う。まだまだやるべきことがあると認識させてもらった」
ソロフレーズが話すとアモーレとアンダーロットは頷く。
それは俺も同じでかな。
良い経験になった。
「私が相手なのだ。当然だ」
「パピアナは少し黙っていて」
「むっ」
ローズに言われて口を尖らせる。
「良い経験を積めたのは俺も同じ考えですよ。ヒールハイの魔法を間近で拝見させてもらったから。ヒールハイは冒険者では使える者は少ないと聞きます。ヒールを使える回復術士は多くいてもヒールハイは困難と聞いた。俺もヒールハイを習得できたらいいなと以前から思っていたのです」
「私はヒールハイを習得するのにヒールを習得し、時間をかけてヒールハイを習得した。苦労はあったけど習得して損はなかった。消費魔力は大きいがその分回復できる量も大きい。ソロフレーズとアモーレが前衛攻撃組なので、私は支援する」
「アンダーロットは魔法の才能があるんだな。俺なんかないよ」
俺は上級回復術士になるのが夢だった。
いつかは成れたらなと森の王にも入った。
しかしサリオスやジェンティルを見て自分には才能がないとわかった。
本当に才能のある天才を見た時に。
「ありがとう」
「うちのアンダーロットは回復魔法の中級回復術士には分類されるだろう。そう考えるとトレイルだって上級いや、それ以上に分類されても驚かない。俺たちと戦いの中でトレイルのヒールは異才を放っていたのは誰が見ても明らかだろう。エルフの俺から見ても正直驚いたからな。あれだけの回数をヒールしたら魔力切れするし、疲労から休憩を入れないと無理。しかしトレイルは何度もヒールをするし、パピアナとドワーフの体力を完全回復までしていた。あれは謎だったな」
「アモーレが謎に思うのは無理もないです。トレイルのヒールは特殊なヒールなの。エルフ族も知らない秘密がある」
「エルフが知らない魔法はない。ローズさん悪い冗談です、それは。魔法に関してはエルフは優れた知識を持った種族。使える魔法も多く、生まれながらにして魔力量も多い。魔族にも匹敵するのです」
アンダーロットが少し笑いながら言って、まるでエルフが魔法に関しては最強と言わんばかりだった。
でも知らないんだよな。
話したら驚くだろうな。
俺たち竜の守りは健闘した結果、より結束は強くなったな。
これも魔法の子猫のおかげではある。
そのソロフレーズが来て、
「魔法の子猫の負けだ。完敗した。パピアナに負けないよう成長したつもりだった。それは勘違いだった。まだまだ成長が足りなかったと感じた……」
最初とは違い謙虚な言葉使いであった。
「いいえ、あなたも十分に強かったぞ。パピアナの魔法と互角に戦っていたし、魔法の鍛錬はしていたのは伝わる。あそこまで魔法を使いこなすのはかなりの努力をしたはずだ。アモーレもな」
「ドワーフのミヤマだったか、最初はドワーフとバカにしていたが、悪かった。俺はドワーフを単なる採掘する、鋼材を錬金する種族と思っていた。しかしそれは間違いだった。ミヤマはとても強い冒険者だった。きっといい冒険者になる。それはエルフの俺が保証する」
「ありがとうアモーレ。少し叩きまくった。悪かった」
ミヤマとアモーレはお互いに戦いあった。
今は実力を認め合う姿は気持ち良いいもんだな。
「トレイルのヒールには驚いたわ。私はエルフ族なのを理由にトレイルの回復魔法を低く見ていた。エルフ族だから魔法は得意なのだと過信していたと思う。まだまだ上がいるのを知り勉強になった」
「いえいえ3人は、とても強いと俺は思うよ。パピアナとミヤマと互角に戦えるのだし、決して弱くなんかない。ヒールハイだって中級回復魔法だろう。頑張っていけば、上級回復魔法を習得できる時が来るさ。俺も回復魔法なら誰にも負けないくなりたい」
「パピアナはとてつもない仲間を持ったものだ。竜の守りは恐ろしい速度でCランクになったと聞いたが、トレイルの能力を見たら、納得した。この分だとBランクも夢ではないのではないか。我々魔法の子猫もBランクを目指すがな」
「成れるよ魔法の子猫は。俺も頑張るからお互いに頑張ろう」
「ありがとうトレイル」
戦いあったソロフレーズが、にこやかに笑ったら、俺たちも笑顔で返した。
最初はどうなるかと思ったが、エルフ族は友好的と聞いていたとおりだった。
とても親密な関係になれそうだ。
「わかればいい、わかれば。また昔みたいに負かしてやるからな!」
一人をのぞいては。
「なんだとパピアナ。まだやる気か!」
「また会う日までは私よりも強くなっているのだ。弱かったら許さないぞ!」
「あ~~ら、生意気なエルフがいると竜の守りも大変ですこと!」
「生意気なのはお前だ!」
せっかく魔法の子猫と親しくなれたと思ったら、パピアナが口出ししてきて、言い合いになる。
なんとなく何年か前のパピアナが想像出来てしまう。
こうやってケンカしていたのが目に浮かぶ。
パピアナを後ろからローズが静止させていて、一方のソロフレーズも同じく押さえられている。
町の広場には多くの観客が見物していて、俺たちの戦いをしっかりと見られていた。
後でギルドとかに報告されたら不味いかな。
「トレイル、早くここから去った方が良さそうよ。人々が見てます。これだけ派手に戦ったら人が集まる。ギルドでは冒険者パーティー同士の戦いは禁止されてます。よって後から処罰されます」
「早く去ろう。おい、パピアナ、宿屋に帰るぞ」
「勝手に帰れ、私はソロフレーズを叩きのめしてやる!」
まだ暴れる気か。
俺はもう手におえないぞ。
「シシリエンヌに任せるよ」
「待った、待った、置いてかないでぴょん!」
「任せたぞ」
「ずるいミヤマも残れぴょん!」
シシリエンヌは泣きそうな顔をしていた。
魔法の子猫とは戦いの後に食事を取ろうと誘われて料理店に行った。
店は出会った時に行っていた肉料理店だ。
テーブルには美味しそうな料理が並んでいる。
「ソロフレーズはこの町のギルドで冒険者をしていく予定かい?」
「我々は常に移動している感じで、旅をしつつ偶然にもこの町には来て、竜の守りの噂を聞いた。パーティーメンバーにパピアナの名前があったから驚いた」
「驚いたのはこっちだ」
「あ~~ら、うるさいエルフだ。それはいいとして、旅をしながらの冒険は魔物と色々と戦いになった。おかげでレベルもアップした。今回の決闘は良い経験になったと思う。まだまだやるべきことがあると認識させてもらった」
ソロフレーズが話すとアモーレとアンダーロットは頷く。
それは俺も同じでかな。
良い経験になった。
「私が相手なのだ。当然だ」
「パピアナは少し黙っていて」
「むっ」
ローズに言われて口を尖らせる。
「良い経験を積めたのは俺も同じ考えですよ。ヒールハイの魔法を間近で拝見させてもらったから。ヒールハイは冒険者では使える者は少ないと聞きます。ヒールを使える回復術士は多くいてもヒールハイは困難と聞いた。俺もヒールハイを習得できたらいいなと以前から思っていたのです」
「私はヒールハイを習得するのにヒールを習得し、時間をかけてヒールハイを習得した。苦労はあったけど習得して損はなかった。消費魔力は大きいがその分回復できる量も大きい。ソロフレーズとアモーレが前衛攻撃組なので、私は支援する」
「アンダーロットは魔法の才能があるんだな。俺なんかないよ」
俺は上級回復術士になるのが夢だった。
いつかは成れたらなと森の王にも入った。
しかしサリオスやジェンティルを見て自分には才能がないとわかった。
本当に才能のある天才を見た時に。
「ありがとう」
「うちのアンダーロットは回復魔法の中級回復術士には分類されるだろう。そう考えるとトレイルだって上級いや、それ以上に分類されても驚かない。俺たちと戦いの中でトレイルのヒールは異才を放っていたのは誰が見ても明らかだろう。エルフの俺から見ても正直驚いたからな。あれだけの回数をヒールしたら魔力切れするし、疲労から休憩を入れないと無理。しかしトレイルは何度もヒールをするし、パピアナとドワーフの体力を完全回復までしていた。あれは謎だったな」
「アモーレが謎に思うのは無理もないです。トレイルのヒールは特殊なヒールなの。エルフ族も知らない秘密がある」
「エルフが知らない魔法はない。ローズさん悪い冗談です、それは。魔法に関してはエルフは優れた知識を持った種族。使える魔法も多く、生まれながらにして魔力量も多い。魔族にも匹敵するのです」
アンダーロットが少し笑いながら言って、まるでエルフが魔法に関しては最強と言わんばかりだった。
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