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『ヒール58』
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『ヒール58』
「私も忘れては困るな領主。ドワーフだって、いい女はいることを」
「ドワーフか。いらん。ドワーフはダンジョンに潜ったりしている種族だ。汚いから要らない。殺せ」
あっさりと否定されるミヤマ。
その言い方はミヤマに失礼だろう。
怒りそうな気もした。
「汚い!」
「ミヤマ、汚いと思われているらしいよ」
「むむ、トレイルよ、領主は絶対に生かしておけぬ。ハンマーで叩いてやろう」
「領主の前に、殺し屋を倒さないとな」
「ミヤマの体よりも私が好まれたのよ」
「うるさいパピアナ!」
「領主に好まれたいの」
「好まれたくはないが、好まれないのもふにおちない。パピアナやローズにも体では勝っている」
「性格に問題ありか」
「ローズ、今の発言を取り消しなさい!」
「もうよせ!」
「あいたっ!」
ミヤマの頭を軽く叩いた。
「無駄な話をしている暇はない。問題はファイアドラゴンをどうするかだ」
「トレイル、それならもう解決しているわよ。見なさいファイアドラゴンを」
ミヤマがファイアドラゴンを指した。
「あれ、ファイアドラゴンが消えていくぞ」
「ミュートエアーが言っていた召喚時間が切れたのだ。トレイルの言う無駄な時間だはない。私は計算して話していたの」
「つまりはミヤマは会話を引き伸ばしてファイアドラゴンの時間が来るのを待っていたわけだ。頭がいい」
「そうだとも、ドワーフは要らないと言わせておいて、時間稼ぎしていたとは。ミヤマは計算高い」
「そんなに褒めていいのかわからないが、ファイアドラゴンは消えた。今のうちに攻撃をしよう!」
「はい!」
今が最大のチャンスであろうから、俺も剣でシャークウォーニンへと向かう。
「魔物が消えたぞ、大丈夫か!」
「慌てなくてよろしいです領主。時間切れは計算済み。また召喚したらいいのです」
「なるほど、頼むぞ!」
「いでよ、魔物よ、マンイーターよ!」
シャークウォーニンが再び召喚する詠唱を開始。
次の魔物も同じくらいの強さと考えられる。
「来るわ、魔物が!」
「植物みたいな魔物だ」
「あれはマンイーター。Cランク魔物。Cランクでも危険な魔物です。確か、魔法で素早さを吸収すると聞いた」
クールキャットから大切な情報を得る。
マンイーター
レベル399
体力9170
魔力9840
魔法
素早さを吸い取る
「本当かい、吸収されたらどうなる?」
「動き、速度は遅くなる。最後には亀のようになる」
「まさか亀なんて嫌です」
「実際に亀になるわけでないから」
「ローズは猫人だから亀人にはなりたくないのでしょう」
「猫人のままでいたい」
「見ろ、マンイーターが攻撃してくるぞ!」
マンイーターの大きさは大木のように大きかった。
俺たちを逃さないとばかりに。
「マンイーターよ、好きにしろ、全員を殺せ、ただし猫人は生かせ」
マンイーターに命令したら、さっそくに魔法を開始してくる。
「あっ、魔法で素早さが取られたかも!」
「確かに動きが遅くなってますトレイル」
「俺も実感出来る。確実に遅いな」
魔法を受けたみんなは速度が遅くなっていた。
クールキャットの情報通りだ。
「クールキャットの知っていた通りだ。どんどんと素早さを吸収される。早く対応しないといけません」
「その前に攻撃しましょう。倒せばいいのだ」
雷鳴の悪魔のメンバー達が一気にマンイーターへと接近。
マンイーターは枝が手足みたいに伸びている魔物だった。
しかも枝はムチのようにしなやかでもあって、攻撃力もありそうだ。
枝に叩かれたくはないし、痛そうだ。
「ああっ、枝がからまった!」
「レッドペルーシュが捕まったわ、他にも枝に触れるとからめられてしまう」
「接近すると枝が四方から来て捕まる」
「私が魔法で枝を切る、ホーリーサークル!」
パピアナが捕まった雷鳴の枝に向けてホーリーサークルを放った。
ホーリーサークルが枝に衝突し、枝を切断した。
「パピアナさん、ありがとうです」
「どうもです」
「いいえ、エルフの魔法はマンイーターごときに負けません」
枝から落ちた雷鳴達は、今度は枝に注意する。
「あっまた魔法されてる」
「動きがさらに遅くなったみたい」
「まずい、雷鳴の人達、早く避難して危ないです!」
「そうします。ここまで遅くなったら、もう攻撃するのも難しい」
雷鳴のクールキャットはマンイーターに接近したが、戻って来る。
その速度も遅く感じた。
「早く倒さないと、本当に亀になる」
「俺が行く。接近するまで、パピアナは枝が俺に来るのを防いで欲しい」
「わかった、けどトレイルに危険が及ぶ」
「俺の剣で切ってくる!」
マンイーター自体は強くないと思える。
ただ魔法によって速度が遅くなるのが怖い。
時間をかけたら負けだ。
短期間勝負で行くしかない。
雷鳴のメンバーはみんな戻る。
マンイーターには近づけないからだ。
攻撃はうけるので体力は減る。
体力を1450回復しました。
経験値を1450獲得しました。
レベルが604にアップしました。
レベルが605にアップしました。
レベルが606にアップしました。
レベルが607にアップしました。
レベルが608にアップしました。
レベルが609にアップしました。
レベルが610にアップしました。
レベルが611にアップしました。
レベルが612にアップしました。
レベルが613にアップしました。
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「私も忘れては困るな領主。ドワーフだって、いい女はいることを」
「ドワーフか。いらん。ドワーフはダンジョンに潜ったりしている種族だ。汚いから要らない。殺せ」
あっさりと否定されるミヤマ。
その言い方はミヤマに失礼だろう。
怒りそうな気もした。
「汚い!」
「ミヤマ、汚いと思われているらしいよ」
「むむ、トレイルよ、領主は絶対に生かしておけぬ。ハンマーで叩いてやろう」
「領主の前に、殺し屋を倒さないとな」
「ミヤマの体よりも私が好まれたのよ」
「うるさいパピアナ!」
「領主に好まれたいの」
「好まれたくはないが、好まれないのもふにおちない。パピアナやローズにも体では勝っている」
「性格に問題ありか」
「ローズ、今の発言を取り消しなさい!」
「もうよせ!」
「あいたっ!」
ミヤマの頭を軽く叩いた。
「無駄な話をしている暇はない。問題はファイアドラゴンをどうするかだ」
「トレイル、それならもう解決しているわよ。見なさいファイアドラゴンを」
ミヤマがファイアドラゴンを指した。
「あれ、ファイアドラゴンが消えていくぞ」
「ミュートエアーが言っていた召喚時間が切れたのだ。トレイルの言う無駄な時間だはない。私は計算して話していたの」
「つまりはミヤマは会話を引き伸ばしてファイアドラゴンの時間が来るのを待っていたわけだ。頭がいい」
「そうだとも、ドワーフは要らないと言わせておいて、時間稼ぎしていたとは。ミヤマは計算高い」
「そんなに褒めていいのかわからないが、ファイアドラゴンは消えた。今のうちに攻撃をしよう!」
「はい!」
今が最大のチャンスであろうから、俺も剣でシャークウォーニンへと向かう。
「魔物が消えたぞ、大丈夫か!」
「慌てなくてよろしいです領主。時間切れは計算済み。また召喚したらいいのです」
「なるほど、頼むぞ!」
「いでよ、魔物よ、マンイーターよ!」
シャークウォーニンが再び召喚する詠唱を開始。
次の魔物も同じくらいの強さと考えられる。
「来るわ、魔物が!」
「植物みたいな魔物だ」
「あれはマンイーター。Cランク魔物。Cランクでも危険な魔物です。確か、魔法で素早さを吸収すると聞いた」
クールキャットから大切な情報を得る。
マンイーター
レベル399
体力9170
魔力9840
魔法
素早さを吸い取る
「本当かい、吸収されたらどうなる?」
「動き、速度は遅くなる。最後には亀のようになる」
「まさか亀なんて嫌です」
「実際に亀になるわけでないから」
「ローズは猫人だから亀人にはなりたくないのでしょう」
「猫人のままでいたい」
「見ろ、マンイーターが攻撃してくるぞ!」
マンイーターの大きさは大木のように大きかった。
俺たちを逃さないとばかりに。
「マンイーターよ、好きにしろ、全員を殺せ、ただし猫人は生かせ」
マンイーターに命令したら、さっそくに魔法を開始してくる。
「あっ、魔法で素早さが取られたかも!」
「確かに動きが遅くなってますトレイル」
「俺も実感出来る。確実に遅いな」
魔法を受けたみんなは速度が遅くなっていた。
クールキャットの情報通りだ。
「クールキャットの知っていた通りだ。どんどんと素早さを吸収される。早く対応しないといけません」
「その前に攻撃しましょう。倒せばいいのだ」
雷鳴の悪魔のメンバー達が一気にマンイーターへと接近。
マンイーターは枝が手足みたいに伸びている魔物だった。
しかも枝はムチのようにしなやかでもあって、攻撃力もありそうだ。
枝に叩かれたくはないし、痛そうだ。
「ああっ、枝がからまった!」
「レッドペルーシュが捕まったわ、他にも枝に触れるとからめられてしまう」
「接近すると枝が四方から来て捕まる」
「私が魔法で枝を切る、ホーリーサークル!」
パピアナが捕まった雷鳴の枝に向けてホーリーサークルを放った。
ホーリーサークルが枝に衝突し、枝を切断した。
「パピアナさん、ありがとうです」
「どうもです」
「いいえ、エルフの魔法はマンイーターごときに負けません」
枝から落ちた雷鳴達は、今度は枝に注意する。
「あっまた魔法されてる」
「動きがさらに遅くなったみたい」
「まずい、雷鳴の人達、早く避難して危ないです!」
「そうします。ここまで遅くなったら、もう攻撃するのも難しい」
雷鳴のクールキャットはマンイーターに接近したが、戻って来る。
その速度も遅く感じた。
「早く倒さないと、本当に亀になる」
「俺が行く。接近するまで、パピアナは枝が俺に来るのを防いで欲しい」
「わかった、けどトレイルに危険が及ぶ」
「俺の剣で切ってくる!」
マンイーター自体は強くないと思える。
ただ魔法によって速度が遅くなるのが怖い。
時間をかけたら負けだ。
短期間勝負で行くしかない。
雷鳴のメンバーはみんな戻る。
マンイーターには近づけないからだ。
攻撃はうけるので体力は減る。
体力を1450回復しました。
経験値を1450獲得しました。
レベルが604にアップしました。
レベルが605にアップしました。
レベルが606にアップしました。
レベルが607にアップしました。
レベルが608にアップしました。
レベルが609にアップしました。
レベルが610にアップしました。
レベルが611にアップしました。
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レベルが613にアップしました。
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