48 / 232
『ヒール37』
しおりを挟む
『ヒール37』
マジックメイジの魔石は回収しておきダンジョンのフロアーを探していくと別の部屋が見えた。
「見てローズ、パピアナ、部屋がある」
「本当だ、冒険者が居る部屋かもだし、行ってみましょう」
近くに部屋らしきのを発見したから寄ってみると、中には探していたミヤマの姿が。
「トレイルか、冒険者はみんなこの部屋に閉じ込められていた。全員が無事のようだ」
「良かった無事で。俺の方は片付いた」
「えっ、そう、マジックメイジを倒した。やるわね。冒険者は全員で20人いました」
「なんだって、あのマジックメイジをキミたちが倒したのかい?」
「そうです。祭壇の間で死んでますから安心していいです」
俺が倒したと言うと冒険者はみんな驚いていた。
20人の冒険者が俺を見る。
「俺らはみんな冒険者でダンジョンにはクエストで来ていた。そしたらマジックメイジが現れて奴隷のように働かされたんだ。マジックメイジは魔鉱石を食べる魔物だった。あいつの命令でダンジョンの奥を採掘させられていた。逆らったら殺すと言われた。逆らったのは簡単に殺されてしまったんだ。恐ろしくて逆らえなかった。仕方なく魔鉱石を掘った」
「そうでしたか。犠牲者はいたのですか、でも逆らえなかったのは無理もないです。私達も大苦戦しましたし。もう安心です、地上に帰りましょう」
「ありがとう。パーティーの名を教えてください」
「私達のパーティーは竜の守り。まだ設立間もないパーティーなのよ」
「ありがとう、竜の守り。このご恩は一生忘れません」
冒険者はみんな俺たちにお礼をしてきた。
目的は達成して地上に出て、町に帰った。
20人も引き連れて歩いたので、かなり目立ったと思う。
冒険者ギルドにて。
ギルドに帰ると20人もの冒険者の集まりにみんなから注目される。
受付嬢は会った瞬間に戸惑っていて、
「トレイル、クエストに行って帰ったのかしら?」
「帰りました、この人たちはみんなダンジョンで不明になっていた人達です。彼らはマジックメイジに奴隷として労働させられていたらしく、マジックメイジを討伐しました。これが魔石です」
アイテムボックスからマジックメイジの魔石を取り出し受付嬢に渡すと、受付嬢は鑑定してくれる。
「本当に! 凄いです、間違いなくマジックメイジの魔石です! マジックメイジはCランク魔物で、手強い相手のはず。それを討伐するとはトレイルたち竜の守りパーティーの活躍には助かりました!」
「倒したのはトレイルです。トレイルがマジックメイジを爆発させました」
「ええっ、爆発?」
「まぁ、マジックメイジの方から爆発したのですけど、俺が倒したと言われたら、俺の中と関係しているんですが、話すと長くなるし省略します」
「トレイルの中に? 良くわからないですが、とにかく報酬はお出しました。ギルドでも困っていたダンジョンだったので、今後はクエストも復活するでしょうし、魔鉱石も取れるでしょう」
「そうですか、魔鉱石が取れるのは助かります。私のおじさんが困っていたの。良かった、これでおじさんは魔鉱石が手に入るわね」
「良かったなミヤマ。アリストテレスに報告しておこうか。ミヤマの帰りを待っているだろうよ」
ミヤマは鍛冶のアリストテレスが再び鍛冶が出来るのを喜んでいる。
そんなミヤマを見て、俺も安心する。
1番心配していたのはミヤマだからで、アリストテレスも帰りを待っていることだろうな。
「竜の守りには本当に助かったぜ。ありがとうトレイル!」
「ありがとう竜の守り!」
「どうも。またクエストで会ったらその時はよろしく、私はローズ」
「ローズ、よろしく!」
助けた冒険者からはお礼とクエストでの再開を約束した。
ローズは冒険者と握手している光景は微笑ましく、ギルドを去る。
俺たちのパーティーが多くの人に認められたことになるからで、頑張った結果だ。
「ローズ、頑張ったからみんなに認められたと思う」
「うん、みんな今回は頑張った。マジックメイジがちょっと意外な死に方したけど」
「恐らくは俺の中に魔王竜ゲオルギウスの加護があり、魔力が幾分かあるみたいだな。その魔力を吸い込んだ結果、マジックメイジは耐えきれなくなり、爆発したと思う」
「それだけ魔王竜ゲオルギウスの魔力は強大だと言うことよ。トレイルはそんな魔王竜が中にあるのだから強くなるわな」
「普段は気づかないけどな」
日常生活では支障はないし、特別に魔王竜の存在はなく生活している。
「魔王竜ゲオルギウスがいるパーティーなんて他にない。世界最強のパーティーとも言える。エルフ族の私もいるし!」
「エルフ族と魔王竜を同じレベルで語るな」
「エルフ族だって負けないのよ。たとえ魔王竜だろうと」
「マジックメイジには大苦戦したいたけど」
ローズが痛いところをつく。
「あっ、それはマジックバリアーとか言うインチキ魔法を使い、私のホーリーサークルを防御したからよ。例外だ」
苦し紛れにも思える返答を。
「それ、負けたてことよ」
「アリストテレスの鍛冶店に着いた。おじさん!」
「おお、ミヤマか。ダンジョンの方はどうなった?」
店にはアリストテレスが居てミヤマと挨拶をする。
マジックメイジの魔石は回収しておきダンジョンのフロアーを探していくと別の部屋が見えた。
「見てローズ、パピアナ、部屋がある」
「本当だ、冒険者が居る部屋かもだし、行ってみましょう」
近くに部屋らしきのを発見したから寄ってみると、中には探していたミヤマの姿が。
「トレイルか、冒険者はみんなこの部屋に閉じ込められていた。全員が無事のようだ」
「良かった無事で。俺の方は片付いた」
「えっ、そう、マジックメイジを倒した。やるわね。冒険者は全員で20人いました」
「なんだって、あのマジックメイジをキミたちが倒したのかい?」
「そうです。祭壇の間で死んでますから安心していいです」
俺が倒したと言うと冒険者はみんな驚いていた。
20人の冒険者が俺を見る。
「俺らはみんな冒険者でダンジョンにはクエストで来ていた。そしたらマジックメイジが現れて奴隷のように働かされたんだ。マジックメイジは魔鉱石を食べる魔物だった。あいつの命令でダンジョンの奥を採掘させられていた。逆らったら殺すと言われた。逆らったのは簡単に殺されてしまったんだ。恐ろしくて逆らえなかった。仕方なく魔鉱石を掘った」
「そうでしたか。犠牲者はいたのですか、でも逆らえなかったのは無理もないです。私達も大苦戦しましたし。もう安心です、地上に帰りましょう」
「ありがとう。パーティーの名を教えてください」
「私達のパーティーは竜の守り。まだ設立間もないパーティーなのよ」
「ありがとう、竜の守り。このご恩は一生忘れません」
冒険者はみんな俺たちにお礼をしてきた。
目的は達成して地上に出て、町に帰った。
20人も引き連れて歩いたので、かなり目立ったと思う。
冒険者ギルドにて。
ギルドに帰ると20人もの冒険者の集まりにみんなから注目される。
受付嬢は会った瞬間に戸惑っていて、
「トレイル、クエストに行って帰ったのかしら?」
「帰りました、この人たちはみんなダンジョンで不明になっていた人達です。彼らはマジックメイジに奴隷として労働させられていたらしく、マジックメイジを討伐しました。これが魔石です」
アイテムボックスからマジックメイジの魔石を取り出し受付嬢に渡すと、受付嬢は鑑定してくれる。
「本当に! 凄いです、間違いなくマジックメイジの魔石です! マジックメイジはCランク魔物で、手強い相手のはず。それを討伐するとはトレイルたち竜の守りパーティーの活躍には助かりました!」
「倒したのはトレイルです。トレイルがマジックメイジを爆発させました」
「ええっ、爆発?」
「まぁ、マジックメイジの方から爆発したのですけど、俺が倒したと言われたら、俺の中と関係しているんですが、話すと長くなるし省略します」
「トレイルの中に? 良くわからないですが、とにかく報酬はお出しました。ギルドでも困っていたダンジョンだったので、今後はクエストも復活するでしょうし、魔鉱石も取れるでしょう」
「そうですか、魔鉱石が取れるのは助かります。私のおじさんが困っていたの。良かった、これでおじさんは魔鉱石が手に入るわね」
「良かったなミヤマ。アリストテレスに報告しておこうか。ミヤマの帰りを待っているだろうよ」
ミヤマは鍛冶のアリストテレスが再び鍛冶が出来るのを喜んでいる。
そんなミヤマを見て、俺も安心する。
1番心配していたのはミヤマだからで、アリストテレスも帰りを待っていることだろうな。
「竜の守りには本当に助かったぜ。ありがとうトレイル!」
「ありがとう竜の守り!」
「どうも。またクエストで会ったらその時はよろしく、私はローズ」
「ローズ、よろしく!」
助けた冒険者からはお礼とクエストでの再開を約束した。
ローズは冒険者と握手している光景は微笑ましく、ギルドを去る。
俺たちのパーティーが多くの人に認められたことになるからで、頑張った結果だ。
「ローズ、頑張ったからみんなに認められたと思う」
「うん、みんな今回は頑張った。マジックメイジがちょっと意外な死に方したけど」
「恐らくは俺の中に魔王竜ゲオルギウスの加護があり、魔力が幾分かあるみたいだな。その魔力を吸い込んだ結果、マジックメイジは耐えきれなくなり、爆発したと思う」
「それだけ魔王竜ゲオルギウスの魔力は強大だと言うことよ。トレイルはそんな魔王竜が中にあるのだから強くなるわな」
「普段は気づかないけどな」
日常生活では支障はないし、特別に魔王竜の存在はなく生活している。
「魔王竜ゲオルギウスがいるパーティーなんて他にない。世界最強のパーティーとも言える。エルフ族の私もいるし!」
「エルフ族と魔王竜を同じレベルで語るな」
「エルフ族だって負けないのよ。たとえ魔王竜だろうと」
「マジックメイジには大苦戦したいたけど」
ローズが痛いところをつく。
「あっ、それはマジックバリアーとか言うインチキ魔法を使い、私のホーリーサークルを防御したからよ。例外だ」
苦し紛れにも思える返答を。
「それ、負けたてことよ」
「アリストテレスの鍛冶店に着いた。おじさん!」
「おお、ミヤマか。ダンジョンの方はどうなった?」
店にはアリストテレスが居てミヤマと挨拶をする。
11
お気に入りに追加
752
あなたにおすすめの小説
勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、ひょんなことで死亡した僕、シアンは異世界にいつの間にか転生していた。
とは言え、赤子からではなくある程度成長した肉体だったので、のんびり過ごすために自給自足の生活をしていたのだが、そんな生活の最中で、あるメイドゴーレムを拾った。
…‥‥でもね、なんだろうこのメイド、チートすぎるというか、スペックがヤヴァイ。
「これもご主人様のためなのデス」「いや、やり過ぎだからね!?」
これは、そんな大変な毎日を送る羽目になってしまった後悔の話でもある‥‥‥いやまぁ、別に良いんだけどね(諦め)
小説家になろう様でも投稿しています。感想・ご指摘も受け付けますので、どうぞお楽しみに。
異世界をスキルブックと共に生きていく
大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。
どうぞ二人の愛を貫いてください。悪役令嬢の私は一抜けしますね。
kana
恋愛
私の目の前でブルブルと震えている、愛らく庇護欲をそそる令嬢の名前を呼んだ瞬間、頭の中でパチパチと火花が散ったかと思えば、突然前世の記憶が流れ込んできた。
前世で読んだ小説の登場人物に転生しちゃっていることに気付いたメイジェーン。
やばい!やばい!やばい!
確かに私の婚約者である王太子と親しすぎる男爵令嬢に物申したところで問題にはならないだろう。
だが!小説の中で悪役令嬢である私はここのままで行くと断罪されてしまう。
前世の記憶を思い出したことで冷静になると、私の努力も認めない、見向きもしない、笑顔も見せない、そして不貞を犯す⋯⋯そんな婚約者なら要らないよね!
うんうん!
要らない!要らない!
さっさと婚約解消して2人を応援するよ!
だから私に遠慮なく愛を貫いてくださいね。
※気を付けているのですが誤字脱字が多いです。長い目で見守ってください。
異世界召喚された俺は余分な子でした
KeyBow
ファンタジー
異世界召喚を行うも本来の人数よりも1人多かった。召喚時にエラーが発生し余分な1人とは召喚に巻き込まれたおっさんだ。そして何故か若返った!また、理由が分からぬまま冤罪で捕らえられ、余分な異分子として処刑の為に危険な場所への放逐を実行される。果たしてその流刑された所から生きて出られるか?己の身に起こったエラーに苦しむ事になる。
サブタイトル
〜異世界召喚されたおっさんにはエラーがあり処刑の為放逐された!しかし真の勇者だった〜
もふもふ大好き家族が聖女召喚に巻き込まれる~時空神様からの気まぐれギフト・スキル『ルーム』で家族と愛犬守ります~
鐘ケ江 しのぶ
ファンタジー
第15回ファンタジー大賞、奨励賞頂きました。
投票していただいた皆さん、ありがとうございます。
励みになりましたので、感想欄は受け付けのままにします。基本的には返信しませんので、ご了承ください。
「あんたいいかげんにせんねっ」
異世界にある大国ディレナスの王子が聖女召喚を行った。呼ばれたのは聖女の称号をもつ華憐と、派手な母親と、華憐の弟と妹。テンプレートのように巻き込まれたのは、聖女華憐に散々迷惑をかけられてきた、水澤一家。
ディレナスの大臣の1人が申し訳ないからと、世話をしてくれるが、絶対にあの華憐が何かやらかすに決まっている。一番の被害者である水澤家長女優衣には、新種のスキルが異世界転移特典のようにあった。『ルーム』だ。
一緒に巻き込まれた両親と弟にもそれぞれスキルがあるが、優衣のスキルだけ異質に思えた。だが、当人はこれでどうにかして、家族と溺愛している愛犬花を守れないかと思う。
まずは、聖女となった華憐から逃げることだ。
聖女召喚に巻き込まれた4人家族+愛犬の、のんびりで、もふもふな生活のつもりが……………
ゆるっと設定、方言がちらほら出ますので、読みにくい解釈しにくい箇所があるかと思いますが、ご了承頂けたら幸いです。
【異世界ショップ】無双 ~廃絶直前の貴族からの成り上がり~
クロン
ファンタジー
転生したら貴族の長男だった。
ラッキーと思いきや、未開地の領地で貧乏生活。
下手すれば飢死するレベル……毎日食べることすら危ういほどだ。
幸いにも転生特典で地球の物を手に入れる力を得ているので、何とかするしかない!
「大変です! 魔物が大暴れしています! 兵士では歯が立ちません!」
「兵士の武器の質を向上させる!」
「まだ勝てません!」
「ならば兵士に薬物投与するしか」
「いけません! 他の案を!」
くっ、貴族には制約が多すぎる!
貴族の制約に縛られ悪戦苦闘しつつ、領地を開発していくのだ!
「薬物投与は貴族関係なく、人道的にどうかと思います」
「勝てば正義。死ななきゃ安い」
これは地球の物を駆使して、領内を発展させる物語である。
どうやら異世界ではないらしいが、魔法やレベルがある世界になったようだ
ボケ猫
ファンタジー
日々、異世界などの妄想をする、アラフォーのテツ。
ある日突然、この世界のシステムが、魔法やレベルのある世界へと変化。
夢にまで見たシステムに大喜びのテツ。
そんな中、アラフォーのおっさんがレベルを上げながら家族とともに新しい世界を生きていく。
そして、世界変化の一因であろう異世界人の転移者との出会い。
新しい世界で、新たな出会い、関係を構築していこうとする物語・・・のはず・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる