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オーロラの実力
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「で、では……。後攻のオーロラ。好きなタイミングで、始めてくれ」
「わかりました!」
とは言っても……。
私、加減をして魔法を使ったことって、あんまりないんだよね……。
とりあえず、直撃してもダメージの少なそうな、光魔法を使うことにしよう。
眩しさで、二時間くらいは、目が見えなくなるかもしれないけど。
模擬戦とはいえ、一応戦いだから、多少は仕方ないよね……。
「オーロラ! 怖気づいたのかしら! 早く魔法を打ちなさい!」
「あ、うん! ごめんね!」
観客の生徒たちから、笑いが起こった。
なんか……。昨日も同じことが、あったような。
私、やっぱり、田舎者だから、都会の人とは、感覚がズレているのかもしれない。
……さて。
どのくらいの出力でやればいいのか、わからないけど。
とりあえず、軽くやってみよう。
「えいっ」
光魔法を、ディアナに向けて放った。
一筋の光線がディアナにめがけて発射される。
けれど、少し横に逸れてしまって……。
後ろの木に、直撃してしまった。
「えっ……」
その木が……。
倒れてしまった。
や、やっちゃったかも。これ。
怒られるよね……。
「は、はひっ……」
ディアナが、その場に座り込んだ。
あれ。どうしたんだろう。
「ディアナ。どうかしたの?」
「近づかないで! 化け物!」
「えぇ……」
何やら、危機迫った表情のディアナが、私に向かって、手を伸ばした。
あっ……。もしかして。
林檎にかけた魔法を、発動させるのかな。
今それをやると、ディアナのお腹の中の林檎が、暴れて……。
「あぐうううう!???」
あぁ……。
発動しちゃったんだ。
目の前で、ディアナがお腹を押さえて、悶え苦しみ始めた。
「す、ストップストップ! オーロラ! 模擬戦は終了だ!」
学園長が、慌ててこちらに駆け寄ってきた。
「はい! ありがとうございます!」
「んぎぃいいいい!!!」
「だから早く、ディアナにかけた魔法を解いてやってくれ!」
「え? いや、私は何も……」
「うおおおおぅううう!!!」
まるで、獣のように、ディアナが泣きながら、じたばたとしている。
私の白魔法で、癒してあげてもいいんだけど……。
なんか、それはそれで、怒られそうな気がしたから、見守ることにした。
「大丈夫か! ディアナ!」
ナイザー王子が、慌てて駆け寄ってきた。
「いや、いやですぅ!!! 来ないでぇ!」
「錯乱しているのか……? オ、オーロラ。君の魔法じゃないのか?」
「ち、違いますよ!」
「うひぃいいい!!!!」
突然、異臭がした。
異臭というか……。
……。
「……ディアナ。嘘だろう?」
さっきまで、遠くで見守っていた生徒たちも、今は、私たちを取り囲むようにして、その様子を見てしまっている。
ディアナが……。
糞尿を、垂れ流す姿を。
私は見ていられなくて、その輪から抜け出した。
「わかりました!」
とは言っても……。
私、加減をして魔法を使ったことって、あんまりないんだよね……。
とりあえず、直撃してもダメージの少なそうな、光魔法を使うことにしよう。
眩しさで、二時間くらいは、目が見えなくなるかもしれないけど。
模擬戦とはいえ、一応戦いだから、多少は仕方ないよね……。
「オーロラ! 怖気づいたのかしら! 早く魔法を打ちなさい!」
「あ、うん! ごめんね!」
観客の生徒たちから、笑いが起こった。
なんか……。昨日も同じことが、あったような。
私、やっぱり、田舎者だから、都会の人とは、感覚がズレているのかもしれない。
……さて。
どのくらいの出力でやればいいのか、わからないけど。
とりあえず、軽くやってみよう。
「えいっ」
光魔法を、ディアナに向けて放った。
一筋の光線がディアナにめがけて発射される。
けれど、少し横に逸れてしまって……。
後ろの木に、直撃してしまった。
「えっ……」
その木が……。
倒れてしまった。
や、やっちゃったかも。これ。
怒られるよね……。
「は、はひっ……」
ディアナが、その場に座り込んだ。
あれ。どうしたんだろう。
「ディアナ。どうかしたの?」
「近づかないで! 化け物!」
「えぇ……」
何やら、危機迫った表情のディアナが、私に向かって、手を伸ばした。
あっ……。もしかして。
林檎にかけた魔法を、発動させるのかな。
今それをやると、ディアナのお腹の中の林檎が、暴れて……。
「あぐうううう!???」
あぁ……。
発動しちゃったんだ。
目の前で、ディアナがお腹を押さえて、悶え苦しみ始めた。
「す、ストップストップ! オーロラ! 模擬戦は終了だ!」
学園長が、慌ててこちらに駆け寄ってきた。
「はい! ありがとうございます!」
「んぎぃいいいい!!!」
「だから早く、ディアナにかけた魔法を解いてやってくれ!」
「え? いや、私は何も……」
「うおおおおぅううう!!!」
まるで、獣のように、ディアナが泣きながら、じたばたとしている。
私の白魔法で、癒してあげてもいいんだけど……。
なんか、それはそれで、怒られそうな気がしたから、見守ることにした。
「大丈夫か! ディアナ!」
ナイザー王子が、慌てて駆け寄ってきた。
「いや、いやですぅ!!! 来ないでぇ!」
「錯乱しているのか……? オ、オーロラ。君の魔法じゃないのか?」
「ち、違いますよ!」
「うひぃいいい!!!!」
突然、異臭がした。
異臭というか……。
……。
「……ディアナ。嘘だろう?」
さっきまで、遠くで見守っていた生徒たちも、今は、私たちを取り囲むようにして、その様子を見てしまっている。
ディアナが……。
糞尿を、垂れ流す姿を。
私は見ていられなくて、その輪から抜け出した。
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