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正人の話 其の弐拾
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「どうして俺たちを試すような真似をした」小りんの様子が落ち着くと、俺は鈴鹿御前に尋ねた。
「気付いておいででしたか」
「まあな。あんな戦い方してりゃあ、誰でもわかるぜ。俺たちに頼みたいことでもあるんだろう」
「はい」鈴鹿御前はそう言ったまま黙り込んでしまった。よほど言いにくい頼みなのだろうか。
「なあに? 言ってみて?」芹那がそう言って促した。
「あの関所の向こうに大嶽丸と呼ばれる鬼神が住んでおります。新月の夜になりますと、一夜の契りを交わそうとわたくしの元を訪れます。ですがそれを断り続けるわたくしに気を悪くした大嶽丸は、娘の小りんに呪いをかけてしまいました」
「それがあの力の正体ってわけかい」
「はい。この呪いを解くには、わたくしが大嶽丸と契りを交わすか、大嶽丸を倒すしか方法がございません。ですがわたくし一人の力では、大嶽丸には遠く及ばず」
「なるほどな。それでこうやって関所を通る者に腕の立つ奴がいないか探していたってわけかい」
「そう言うことでございます」
「おい、ヤエ。やれるかい?」
「よかろう。手を貸そう」
「ちょっと正人、ヤエさん一人にやらせる気!?」
「ああ。なんか問題あるか?」
「問題あるかじゃないでしょ! どうしていつも……」
「私はかまわん。大丈夫だ。化け物を殺すのが私の生業ゆえ。それに私はいちど正人殿に負けている。私を生かすも殺すも好きにすればよい」
「そう言うことらしいぜ。それに何度も言うが、ヤエは平城京に乗り込む気だ。そんな簡単にやられるようじゃ、どのみち死ぬ。死に場所が変わるだけの話さ」
「わたしはそなたを殺そうとした。なのにともに戦ってくださいますのか?」鈴鹿御前は尋ねた。
「ああ。いま話した通りだ。力を貸そう。それにお前は私を殺そうなどとはしていなかった」
「なんと情け深いお言葉、心より感謝いたします」
「小りんと言ったな、その子は芹那が預かろう。俺は嫌われちまってるみたいだからな」
「またそうやって勝手に決めて」
「駄目か?」
「いいけど……」
「よしっ! じゃあ戦いは明日の夜だ。ヤエもこの様子だしな。少し休もうぜ。それと芹那、明日の夜には月を隠してくれよ。あんな巨大な月が昇ってたんじゃ、一生大嶽丸は現れないぜ」俺は冗談で言ったつもりだったが、それを聞いた芹那は後ろに控える満月に、少し寂しそうな顔をした。
鈴鹿御前に案内され、山の中にある館を訪れた。昼になると、芹那と鈴鹿御前は目を覚ました和也とともにどこかに行った。小りんは明るいところが苦手らしく、空に太陽のあるうちは暗く光を遮った館の中で過ごすのだと、鈴鹿御前は悲しそうに話した。俺としてもどちらかと言うと明るいところが苦手だし、毒が抜けきらず眠りこけるヤエとともに館の中に残った。
館の中は、夜と変わらぬ静けさで、空気までもが夜の冷たさを残しているようだった。
「正人殿」闇の中、ヤエの声がした。
「なんだい、起きてたのかい」俺はその声に目を開け、言った。
「ああ」
「体はもう大丈夫なのか?」
しばらくヤエの返事はなかった。
俺がもう一度目を閉じた頃、またヤエの声がした。
「なぜそなたは私をいたわる」
「別にいたわっちゃいねえよ」
「そなたは本当に、私とともに平城京へと行くつもりなのか?」
「そう言ったろ」
「なぜだ」
「前に言ったろ。そうしなきゃ、芹那と和也が行くと言い出す。だがあいつらには、他にやってもらわなきゃいけないことがあるのさ。それにはあんまり時間がなくてな。それにどのみち、俺たちにとっても天逆毎は倒しておかなけりゃいけねえ相手なんだ」
「なにやら複雑な事情があるのだな」
「まあな」
「そなたたちが前に話した、私によく似た者とは、どんな娘だ?」
「どんな娘? ああ、お前にそっくりだよ。見た目も性格もな」
「そんな娘がいるのなら、いちど会ってみたいものだ」
「そりゃ無理だな。なんせ遠い未来の人間だからな」
「その未来と言うのはどこの国だ? お前たちはそこから来たのだろう?」
「ああ、どう説明したらいいのかな。国じゃねえ、これから訪れる時間のことだ」
「よくわからんな」
「んーーー、そうだな。お前にも母親や父親がいたんだろう?」
「もちろんだ」
「その母親や父親にも、さらにその母親や父親がいたってことだろ?」
「むろんだ」
「じゃあ、そいつらが生きていた世界から見た今の世界が、未来ってわけだ」
ヤエはその意味を頭の中で吟味するよう、しばらく口を開かなかった。
「後の世に生まれる人の子たちの世界と言うことか」
「んーーー、まあ、そんなとこだな」今度は逆に、俺がヤエの言葉に頭を悩ました。
「ならばお前たちは、まだ生まれてもおらぬ人の姿を知っているのか。その私に似た娘のように」
「ああ、そう言うことだ。ありゃきっと、お前さんの遠い子供だな」
「私の子供?」
「まあ、そうだな。お前さんの子供の、子供の、子供の、ずっとさきの子供になると思うがな」
「私には子供などおらぬ」
「この先生まれるんじゃねえか?」
「私に……、子供が生まれるというのか」
「ああ、そうだな。それは間違いないと思うぜ」
「私は、死ぬつもりでいた」
「そうかい」
「私は幼い頃、鬼に村を焼かれ、たった独り生き残った。親や八人いた兄妹を、全員目の前で鬼に食われた」
「だから剣士になって、化け物を殺すことにしたってわけかい」
「復讐が目的ではない」
「じゃあなんだい」
「私と同じ目に遭う者を、二度と出すまいと思った」
「じゃあなぜ死のうと思う」
「守りたい者を失い、この身ばかりが生き残る。それが耐えられないのだ」
「お前には覚悟が足りねえよ」
「覚悟だと? どう言うことだ」
「気に障ったかい? だがな、お前は常に、目の前にいる化け物に殺されたいと願いながら戦っている。それが気の迷いとなり体に傷を作る。お前はもっと強いはずだ。少なくとも、俺の知っているお前の遠い子供はそうだった。死をも恐れず、目の前の化け物に必ず勝つのだと言う覚悟を持って戦っていた」
「なるほどな、お前の言う通りかもしれない」ヤエの声が、心なしか震えていた。
「泣いているのか?」
「泣いてなどおらぬ!」
だがヤエが声を押し殺しているのは明らかだった。
目をきつく閉じ、唇を噛む様子が暗闇の中でもわかる。
「もし願いが叶うなら、その子に会ってみたかった。私の子が、それほどまでに強くなるのであれば、私は……、私は……、その姿が見てみたかった……」
「それは叶わねえが、これから生まれる子供の顔を見てやるんだな」
「私は平城京で、生きて帰れるなどとは思ってはいない」
「俺が守るさ」
「そんな必要などない!」
「お前は生かすも殺すも俺の好きにさせるんじゃなかったのか?」
「その通りだ」
「じゃあ俺が決めたんだ。お前を生かす。これはお前のためじゃねえ」
「では誰のためだと言うのだ?」
「お前の遠い子供のためだ。そしてお前の戦いは平城京で最後だ」
「どう言うことだ?」
「平城京で天逆毎を倒した後は、剣士としての自分を捨てろ。そしてお前は親として、女として、子供を育てろ」
「お前は剣士としての、私を殺すと言うのだな」
「まあ、そう受け取ってもらってもかまわねえ」
「私に……、私にそんな生き方があると言うのか」
「鈴鹿御前が、その答えには見えねえか?」
ヤエは何かを考えるように黙り込み、そして言った。「見て……、みたい」
「ん?」
「見てみたいと言ったんだ」
「何をだ」
「私の、子の顔を」
「いいと思うぜ」
「ならば……」
「ならばなんだ?」
「そのあとに生まれる母親としての私に、責任を取って欲しい」
「はあ? どう言うこった?」
「私はお前にこの命をあずけた。お前以外にこの身をゆだねる気はない」
「なにが言いたい」
「お前が……、今この場で私の体に子を宿せ」
「気付いておいででしたか」
「まあな。あんな戦い方してりゃあ、誰でもわかるぜ。俺たちに頼みたいことでもあるんだろう」
「はい」鈴鹿御前はそう言ったまま黙り込んでしまった。よほど言いにくい頼みなのだろうか。
「なあに? 言ってみて?」芹那がそう言って促した。
「あの関所の向こうに大嶽丸と呼ばれる鬼神が住んでおります。新月の夜になりますと、一夜の契りを交わそうとわたくしの元を訪れます。ですがそれを断り続けるわたくしに気を悪くした大嶽丸は、娘の小りんに呪いをかけてしまいました」
「それがあの力の正体ってわけかい」
「はい。この呪いを解くには、わたくしが大嶽丸と契りを交わすか、大嶽丸を倒すしか方法がございません。ですがわたくし一人の力では、大嶽丸には遠く及ばず」
「なるほどな。それでこうやって関所を通る者に腕の立つ奴がいないか探していたってわけかい」
「そう言うことでございます」
「おい、ヤエ。やれるかい?」
「よかろう。手を貸そう」
「ちょっと正人、ヤエさん一人にやらせる気!?」
「ああ。なんか問題あるか?」
「問題あるかじゃないでしょ! どうしていつも……」
「私はかまわん。大丈夫だ。化け物を殺すのが私の生業ゆえ。それに私はいちど正人殿に負けている。私を生かすも殺すも好きにすればよい」
「そう言うことらしいぜ。それに何度も言うが、ヤエは平城京に乗り込む気だ。そんな簡単にやられるようじゃ、どのみち死ぬ。死に場所が変わるだけの話さ」
「わたしはそなたを殺そうとした。なのにともに戦ってくださいますのか?」鈴鹿御前は尋ねた。
「ああ。いま話した通りだ。力を貸そう。それにお前は私を殺そうなどとはしていなかった」
「なんと情け深いお言葉、心より感謝いたします」
「小りんと言ったな、その子は芹那が預かろう。俺は嫌われちまってるみたいだからな」
「またそうやって勝手に決めて」
「駄目か?」
「いいけど……」
「よしっ! じゃあ戦いは明日の夜だ。ヤエもこの様子だしな。少し休もうぜ。それと芹那、明日の夜には月を隠してくれよ。あんな巨大な月が昇ってたんじゃ、一生大嶽丸は現れないぜ」俺は冗談で言ったつもりだったが、それを聞いた芹那は後ろに控える満月に、少し寂しそうな顔をした。
鈴鹿御前に案内され、山の中にある館を訪れた。昼になると、芹那と鈴鹿御前は目を覚ました和也とともにどこかに行った。小りんは明るいところが苦手らしく、空に太陽のあるうちは暗く光を遮った館の中で過ごすのだと、鈴鹿御前は悲しそうに話した。俺としてもどちらかと言うと明るいところが苦手だし、毒が抜けきらず眠りこけるヤエとともに館の中に残った。
館の中は、夜と変わらぬ静けさで、空気までもが夜の冷たさを残しているようだった。
「正人殿」闇の中、ヤエの声がした。
「なんだい、起きてたのかい」俺はその声に目を開け、言った。
「ああ」
「体はもう大丈夫なのか?」
しばらくヤエの返事はなかった。
俺がもう一度目を閉じた頃、またヤエの声がした。
「なぜそなたは私をいたわる」
「別にいたわっちゃいねえよ」
「そなたは本当に、私とともに平城京へと行くつもりなのか?」
「そう言ったろ」
「なぜだ」
「前に言ったろ。そうしなきゃ、芹那と和也が行くと言い出す。だがあいつらには、他にやってもらわなきゃいけないことがあるのさ。それにはあんまり時間がなくてな。それにどのみち、俺たちにとっても天逆毎は倒しておかなけりゃいけねえ相手なんだ」
「なにやら複雑な事情があるのだな」
「まあな」
「そなたたちが前に話した、私によく似た者とは、どんな娘だ?」
「どんな娘? ああ、お前にそっくりだよ。見た目も性格もな」
「そんな娘がいるのなら、いちど会ってみたいものだ」
「そりゃ無理だな。なんせ遠い未来の人間だからな」
「その未来と言うのはどこの国だ? お前たちはそこから来たのだろう?」
「ああ、どう説明したらいいのかな。国じゃねえ、これから訪れる時間のことだ」
「よくわからんな」
「んーーー、そうだな。お前にも母親や父親がいたんだろう?」
「もちろんだ」
「その母親や父親にも、さらにその母親や父親がいたってことだろ?」
「むろんだ」
「じゃあ、そいつらが生きていた世界から見た今の世界が、未来ってわけだ」
ヤエはその意味を頭の中で吟味するよう、しばらく口を開かなかった。
「後の世に生まれる人の子たちの世界と言うことか」
「んーーー、まあ、そんなとこだな」今度は逆に、俺がヤエの言葉に頭を悩ました。
「ならばお前たちは、まだ生まれてもおらぬ人の姿を知っているのか。その私に似た娘のように」
「ああ、そう言うことだ。ありゃきっと、お前さんの遠い子供だな」
「私の子供?」
「まあ、そうだな。お前さんの子供の、子供の、子供の、ずっとさきの子供になると思うがな」
「私には子供などおらぬ」
「この先生まれるんじゃねえか?」
「私に……、子供が生まれるというのか」
「ああ、そうだな。それは間違いないと思うぜ」
「私は、死ぬつもりでいた」
「そうかい」
「私は幼い頃、鬼に村を焼かれ、たった独り生き残った。親や八人いた兄妹を、全員目の前で鬼に食われた」
「だから剣士になって、化け物を殺すことにしたってわけかい」
「復讐が目的ではない」
「じゃあなんだい」
「私と同じ目に遭う者を、二度と出すまいと思った」
「じゃあなぜ死のうと思う」
「守りたい者を失い、この身ばかりが生き残る。それが耐えられないのだ」
「お前には覚悟が足りねえよ」
「覚悟だと? どう言うことだ」
「気に障ったかい? だがな、お前は常に、目の前にいる化け物に殺されたいと願いながら戦っている。それが気の迷いとなり体に傷を作る。お前はもっと強いはずだ。少なくとも、俺の知っているお前の遠い子供はそうだった。死をも恐れず、目の前の化け物に必ず勝つのだと言う覚悟を持って戦っていた」
「なるほどな、お前の言う通りかもしれない」ヤエの声が、心なしか震えていた。
「泣いているのか?」
「泣いてなどおらぬ!」
だがヤエが声を押し殺しているのは明らかだった。
目をきつく閉じ、唇を噛む様子が暗闇の中でもわかる。
「もし願いが叶うなら、その子に会ってみたかった。私の子が、それほどまでに強くなるのであれば、私は……、私は……、その姿が見てみたかった……」
「それは叶わねえが、これから生まれる子供の顔を見てやるんだな」
「私は平城京で、生きて帰れるなどとは思ってはいない」
「俺が守るさ」
「そんな必要などない!」
「お前は生かすも殺すも俺の好きにさせるんじゃなかったのか?」
「その通りだ」
「じゃあ俺が決めたんだ。お前を生かす。これはお前のためじゃねえ」
「では誰のためだと言うのだ?」
「お前の遠い子供のためだ。そしてお前の戦いは平城京で最後だ」
「どう言うことだ?」
「平城京で天逆毎を倒した後は、剣士としての自分を捨てろ。そしてお前は親として、女として、子供を育てろ」
「お前は剣士としての、私を殺すと言うのだな」
「まあ、そう受け取ってもらってもかまわねえ」
「私に……、私にそんな生き方があると言うのか」
「鈴鹿御前が、その答えには見えねえか?」
ヤエは何かを考えるように黙り込み、そして言った。「見て……、みたい」
「ん?」
「見てみたいと言ったんだ」
「何をだ」
「私の、子の顔を」
「いいと思うぜ」
「ならば……」
「ならばなんだ?」
「そのあとに生まれる母親としての私に、責任を取って欲しい」
「はあ? どう言うこった?」
「私はお前にこの命をあずけた。お前以外にこの身をゆだねる気はない」
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