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う~ん、いい匂いがする。
そう、さっきのアヤトの匂いだぁ~。
夢の中で匂いまで想像するなんて、凄いぞ私~っ。微睡みながらゆっくり目を開けると見知らぬ天井。
私の部屋じゃない。
しかも、ベッド柔らかい。
ん?
ベッド?
なんで?
ワタワタしながら隣に誰か寝ているのに気がついた。
誰?
ん?
アヤト~っ!!
何で?
よ~く考えよ~♪アヒルが踊りながらダンスってそんな場合じゃない。しばしフリーズして考えていると
「彩音起きたんだ、おはよ」
少しかすれ気味の低い声で言い、アヤト寝返りをうつ。ダブルより広そうなキングサイズ?のベッドにアヤトと彩音は寝ていた。昨日と言うか今朝までの出来事を思い出した彩音だけど何でこのベッドで寝ているのかがわからない。確かソファーで寝てたはず。
「朝、そのまま寝ちゃったんだね。リビングに着替え用意してあるから、シャワーして着替えておいで。用意出来たらメシ食べに行くから」
アヤトの『メシ』と言う単語を聞いた途端に『ぐぐ~っ』と可愛くないお腹の鳴る音が響く。
恥ずかしいっ、取り敢えず逃げる。
「シャワー借りますっ」
慌ててベッドから降りる扉に向かう後ろで『くくくっ』とおかしそうに笑う声が聞こえたけど振り向けない。
リビングにあるいつくかの紙袋を覗くと彩音用の服が入っている、しかも下着までっ。着替える分の一式を持ってバスルームに向かう。何で下着のサイズ知ってるのよ~。
バスルーム内で彩音は、あっアヤトと同じ匂いだっ♪ここでアヤトがシャワーを・・・と妄想を膨らませてのぼせたのだった。
彩音が用意をしてリビングに行くと既にアヤトは用意が出来ていた。
「下に食堂があるからメシはそこで」
2人揃って部屋を出て食堂に向かう。どうやら会社の社内食堂の様だ。時間は14時なのにお昼ご飯を食べている人はまだかなりいる。
「Aセットでいいか?いいよな、ふたつ」
と勝手に頼まれてしまった。メインのチキンソテー以外は自分で盛り付けるようだ。ごはん、サラダ、スープ、飲み物、デザート。るんるんっ、おいしそう。最後に熱々のチキンソテーを受け取りカードでアヤトが支払う。そもそも彩音はお財布を持ってきてない。
2人が並んで昼食のトレーを持ち席に座るのを社員達は遠巻きにジーっと見ていた。
「いただきまぁす」
言うが早いか彩音はガツガツと食べ始める。だってお腹空いてるんだもんっ。
「メイン以外はお代わり自由だからな」
な、なんですと。
デザートも飲み物もお代わり自由?
天国?
目がキラキラ(ギラギラ)してたのか
「食い過ぎると声出なくなるから気をつけろよ」
しょぼーん、お代わり無し決定。
食べ終わったとこでアヤトからこの状況になった説明をしてもらう。
新しい化粧品のCMにアヤトの曲を使う事が決まったがスポンサーが女性の歌声の方がいいとわがままを言いはじめた事がきっかけで女性のボーカルを探していたけど納得の行く子が見つからなかった。そんな時に美緒子に『彩音はどお?』と最新の音源を渡されたらしい。で、まずは実際に声を聞いてみようと思ったら何故か撮影から~の流れになっていたようだ。
なんだか本人が知らない所で色々動いてる?
「CMはちなみにどなたが出るの?」
「は?出るのっていうか、彩音が出た。美緒子さんがもう編集中」
・・・・・・・、はい?
そう、さっきのアヤトの匂いだぁ~。
夢の中で匂いまで想像するなんて、凄いぞ私~っ。微睡みながらゆっくり目を開けると見知らぬ天井。
私の部屋じゃない。
しかも、ベッド柔らかい。
ん?
ベッド?
なんで?
ワタワタしながら隣に誰か寝ているのに気がついた。
誰?
ん?
アヤト~っ!!
何で?
よ~く考えよ~♪アヒルが踊りながらダンスってそんな場合じゃない。しばしフリーズして考えていると
「彩音起きたんだ、おはよ」
少しかすれ気味の低い声で言い、アヤト寝返りをうつ。ダブルより広そうなキングサイズ?のベッドにアヤトと彩音は寝ていた。昨日と言うか今朝までの出来事を思い出した彩音だけど何でこのベッドで寝ているのかがわからない。確かソファーで寝てたはず。
「朝、そのまま寝ちゃったんだね。リビングに着替え用意してあるから、シャワーして着替えておいで。用意出来たらメシ食べに行くから」
アヤトの『メシ』と言う単語を聞いた途端に『ぐぐ~っ』と可愛くないお腹の鳴る音が響く。
恥ずかしいっ、取り敢えず逃げる。
「シャワー借りますっ」
慌ててベッドから降りる扉に向かう後ろで『くくくっ』とおかしそうに笑う声が聞こえたけど振り向けない。
リビングにあるいつくかの紙袋を覗くと彩音用の服が入っている、しかも下着までっ。着替える分の一式を持ってバスルームに向かう。何で下着のサイズ知ってるのよ~。
バスルーム内で彩音は、あっアヤトと同じ匂いだっ♪ここでアヤトがシャワーを・・・と妄想を膨らませてのぼせたのだった。
彩音が用意をしてリビングに行くと既にアヤトは用意が出来ていた。
「下に食堂があるからメシはそこで」
2人揃って部屋を出て食堂に向かう。どうやら会社の社内食堂の様だ。時間は14時なのにお昼ご飯を食べている人はまだかなりいる。
「Aセットでいいか?いいよな、ふたつ」
と勝手に頼まれてしまった。メインのチキンソテー以外は自分で盛り付けるようだ。ごはん、サラダ、スープ、飲み物、デザート。るんるんっ、おいしそう。最後に熱々のチキンソテーを受け取りカードでアヤトが支払う。そもそも彩音はお財布を持ってきてない。
2人が並んで昼食のトレーを持ち席に座るのを社員達は遠巻きにジーっと見ていた。
「いただきまぁす」
言うが早いか彩音はガツガツと食べ始める。だってお腹空いてるんだもんっ。
「メイン以外はお代わり自由だからな」
な、なんですと。
デザートも飲み物もお代わり自由?
天国?
目がキラキラ(ギラギラ)してたのか
「食い過ぎると声出なくなるから気をつけろよ」
しょぼーん、お代わり無し決定。
食べ終わったとこでアヤトからこの状況になった説明をしてもらう。
新しい化粧品のCMにアヤトの曲を使う事が決まったがスポンサーが女性の歌声の方がいいとわがままを言いはじめた事がきっかけで女性のボーカルを探していたけど納得の行く子が見つからなかった。そんな時に美緒子に『彩音はどお?』と最新の音源を渡されたらしい。で、まずは実際に声を聞いてみようと思ったら何故か撮影から~の流れになっていたようだ。
なんだか本人が知らない所で色々動いてる?
「CMはちなみにどなたが出るの?」
「は?出るのっていうか、彩音が出た。美緒子さんがもう編集中」
・・・・・・・、はい?
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