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久しぶりの舞踏会と言う社交の場にも関わらず、レッキャス様はエスコートをしてくれなかった。
はあ、いくら私が嫌いでも役目位はこなして欲しいわ。父にエスコートされるなんて、婚約者げいないって言ってるようなものじゃない。
まあ、エスコートされた事なんて1度もないけどね。お飾り婚約者めっ!
そんなロクサーヌの耳に噂好きな夫人の言葉が聞こえて来る。
「そういえば聞きまして?クロス公爵家の長男、婚約者の令嬢と婚約破棄するらしいわよ?」
「あら、私も聞きましたわ。なんでもブタみたいな容姿が気に入らないんですって?だから見目麗しい令嬢と婚約し直すって話しですわよ?」
「おっほっほっ。酷いお話ね?でも、クロス公爵家は相手の家にお金を借りる担保で息子と婚約させたのよね、有名な話だわ」
「ええ、そうよね?クロス公爵家はお金を返す当てはあるのかしらね」
「新しい婚約者の家にお願いするのかしら?でも、そんな都合のいい事できるんでしょうかね?」
「あら~、貴方方知らないの?何でも現婚約者を貶めて向こうから最終的な婚約破棄を言わせるらしいわよ?」
「まっ!?代替わりしたらクロス公爵家とのお付き合いは考えた方がいいかもしれませんね。まだ先でしょうけど」
「そんなクズ息子、どんな顔でしたかしら?気にした事無かったけれど、人の姿に文句を付けるくらいなら、本人はすごくイケメンなのかしら?」
「そうでも無いらしいわよ?昔は可愛らしい顔立ちのようでしたけど、本人こそ太ってしまったみたいでね?ブタ公爵ですって」
「「ブタ公爵!?」」
「そうなのよ、太ってて汗かくと臭いらしいわよ?」
「まあ、新しい婚約者はソレでいいのかしら?私ならイヤだわ」
「家名目当てって噂よ?」
「あ、あの方。ほら、今シャンパンを取った太い男性。噂の方よ」
「まぁ!!」
「「「エルストン子爵令嬢可哀想ね」」」
えっ!?
私の事ですかっ!?
はあ、いくら私が嫌いでも役目位はこなして欲しいわ。父にエスコートされるなんて、婚約者げいないって言ってるようなものじゃない。
まあ、エスコートされた事なんて1度もないけどね。お飾り婚約者めっ!
そんなロクサーヌの耳に噂好きな夫人の言葉が聞こえて来る。
「そういえば聞きまして?クロス公爵家の長男、婚約者の令嬢と婚約破棄するらしいわよ?」
「あら、私も聞きましたわ。なんでもブタみたいな容姿が気に入らないんですって?だから見目麗しい令嬢と婚約し直すって話しですわよ?」
「おっほっほっ。酷いお話ね?でも、クロス公爵家は相手の家にお金を借りる担保で息子と婚約させたのよね、有名な話だわ」
「ええ、そうよね?クロス公爵家はお金を返す当てはあるのかしらね」
「新しい婚約者の家にお願いするのかしら?でも、そんな都合のいい事できるんでしょうかね?」
「あら~、貴方方知らないの?何でも現婚約者を貶めて向こうから最終的な婚約破棄を言わせるらしいわよ?」
「まっ!?代替わりしたらクロス公爵家とのお付き合いは考えた方がいいかもしれませんね。まだ先でしょうけど」
「そんなクズ息子、どんな顔でしたかしら?気にした事無かったけれど、人の姿に文句を付けるくらいなら、本人はすごくイケメンなのかしら?」
「そうでも無いらしいわよ?昔は可愛らしい顔立ちのようでしたけど、本人こそ太ってしまったみたいでね?ブタ公爵ですって」
「「ブタ公爵!?」」
「そうなのよ、太ってて汗かくと臭いらしいわよ?」
「まあ、新しい婚約者はソレでいいのかしら?私ならイヤだわ」
「家名目当てって噂よ?」
「あ、あの方。ほら、今シャンパンを取った太い男性。噂の方よ」
「まぁ!!」
「「「エルストン子爵令嬢可哀想ね」」」
えっ!?
私の事ですかっ!?
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