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 会社には恵まれ無かった瑠璃だが、派遣社員として働く中で仲良くなる派遣友達が何人か出来た。彼女らも現状を打破して正社員になろうと、資格を取ったり就職セミナーに参加したりして、瑠璃にも刺激となった。しかし、いざ面接してみると、お祈りメールばかりが届くのだ。

 政府は氷河期世代を支援しますと言っているが、現状を見ていない。

 元々正社員としてのキャリアがある氷河期世代なら救われるが、キャリアなしの氷河期世代なんてどこも拾ってくれないのだ。

 歳だけが、どんどん重なっていく。

 瑠璃は何とかお金貯め、機械CADを勉強した。選んだ理由は、事務職は時給も安いし、手に職を付ければ正社員への道も開きやすいかと考えたのだ。しかし、甘かった。長く続けたい会社で働いている時に、同時多発テロ、業績悪化、コ○ナなどで無期雇用になれる手前で切られてしまうのだ。

 ホント時代を呪いたくなる。

 氷河期世代を救いたいなら、会社の規模に合わせて働いてる非正規雇用の人達を何人以上社員にしなければならないとか、法整備しないとダメだと思うわ。職安なんて行ってる暇ないし、働いて合わない仕事だと続かないよっ!!

 ホント日本沈んでしまえっ!!

 何度思ったか。

 子育て支援?派遣社員なんて正社員の育休で採用されて、復帰で切られまくってるんだよ!!挙句、出産のプレゼントだのでお金を徴収される。

 支援するなら、そうだね。

 氷河期派遣社員支援とかしてよね。派遣で働いた年数によって、年金みたいに毎月支給してよ。散々踏み台にしたんだからさ。

 何なら、ベーシックインカム?なんてやつを氷河期派遣社員から始めればいいじゃん!!例えば、10年以上派遣社員だった人とか。年金記録見ればわかるでしょ?

 いいじゃんっ!!

 名付けて、B氷支援とか!!




「そうよっ!!氷河期派遣社員の為に社員が毎月500円、払えばよっ!!」

 叫びながら目を覚ませば、キョトンとした顔が4つある。

 ん?お父様・お母様・お兄様?

 え?

 え?私?

「私、誰だっけ?」

 瑠璃?セイラ?

「あれ???」

 その後、伯爵家の侍医が慌てて呼ばれた。




~~~
やっと前置き?部分完了です。
明日からは1日1話を目指します。
よろしくお願いします
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