55 / 65
連載
第90話
しおりを挟む
次の目的地は湖に囲まれた国であり、黒狐が頑張って走ってくれている。
「黒狐、休憩しなくても大丈夫? ずっと走りっぱなしだけど……」
『儂は幻獣じゃぞ? なんのこれしき。……それより、お主も大丈夫か? 鍵の侵食が激しいように見えるんじゃが……』
「え?」
黒狐から紫色の炎で作られた鏡を渡されて顔を見てみると、いつも腕だけで収まっている金色の模様が右頬まで伸びていた。
通常なら呼び出した後すぐに模様は消えるのだが、未だに消える気配がない。
「な、なにこれ!?」
『儂が渡した〝鍵〟じゃが、おそらくそれは生きておる。生きているということはサクたんの味方じゃと思うが、詳細はわからぬ。兎にも角にも、現実での乱用は避けることじゃぞ』
「わ、わかった! 気をつける……」
こういう効果がこの仮想現実内で再現されてるということは、WDOは鍵のことを知っている可能性がある。試験が終わったら聞いてみるのもアリだ。
そんなことを考えながら風を切って走り続けていると、次の国が見えてきた。
情報通りに湖に囲まれている国だが、大砲が積まれている大きな船などが待ち構えている。
:流石に対策されてるかw
:あんだけ暴れ回ってたらねぇ……
:あんな泥舟で勝てると思ってるんかな?
:ユーたちはサクたんに勝てまセーン
:てかサクたんの模様カッケェ!
:厨二心がくすぐられるなぁ……†
:水上戦なら彼も苦戦するはず……(英語)
:↑ノーノー。サクタンなら陸海空全てを支配可能だよ(英語)
僕が黒狐から降ると、湖に浮かんでいる船が大砲をこちらに向けて発射し始めていた。
急いで湖の水に手を突っ込んで鍵を使おうとすると、パキパキと音を立てて侵食が進む。湖に反射する自分が見えるが、目元までソレが迫ってきていた。
「っ……! 海淵に巣食うもの――〝クラーケン・タコヤキング〟。海哭き幽霊――〝海坊主・カイト〟。霞水獣《かすみじゅう》――〝水猫・シズク〟!!」
――バシッ!! ボゴンッ!!
赤く巨大なクラーケンの触手が大砲を掴み、撃ってきた船に投げつけて穴を開ける。
ちなみにクラーケンと海坊主は、見つけてくれた涼牙が名付け親だ。カイトはいいと思うが、タコヤキングという名前は若干渋って了承した。
タコヤキングは船の下まで移動し、みるみる船を破壊して湖の底に沈め始める。
『あれ……海に私の家内がいるピマ……』
『美味しそうなジュースの海ピマね……!』
『なんで船にいるピマ?』
『みんななにしてるピマ? 早く海に飛び込むピマ~!』
カイトはどうやら船員たちに幻覚を見せているらしく、次々と船から身投げをしているピーマンが多数いた。
そして最後に水猫のシズクはというと、湖の水分を吸収して超肥大化しており、湖に囲まれた国を襲っている。
:シズクちゃそ!?!?
:でかいし可愛い!!(尚やってることには目を背ける)
あまみやch:思い切り抱きついて溺れたい……
:海坊主怖すぎねぇか?w
:船に乗ってるやつらを自由自在に操れたり、幻覚を見せたりできる能力だった気がする
:ってかクラーケンの名前草
:タwコwヤwキwンwグw
:食う気満々ですやん
:日本人はアレも食べているのか……(英語)
:末恐ろしいなんてものじゃないね(英語)
鍵の侵食は目まで進んでおり、右目が金色に輝き始めていた。疼いたり激しい激痛がしたりなんてことはないが、少し不気味だ。
黒狐は大きい狐から人間の女の子の姿に戻り、僕の頰を優しく撫で始める。
「ふむ……。みるみる上に侵食してるのう」
「ん、そうだね。もし生きてるって仮説があってるなら、どんどんと侵食し続けていずれ脳みそに……ってこともあるかもね~」
「……じ、十分ありえる話じゃな……」
ブツブツと何かを呟きながら考え込み始まる黒狐。そんな時、遠くの方で何かがキラッと光って見えた。
なんの光だろうと呑気に思っていたのだが、次の瞬間、僕の右腕が勝手に動く。
――パシッ!
「えっ? えっ!?」
何かをキャッチし、手のひらからは摩擦で煙が上がっていた。よく見てみるとそれは弾丸だったのだが、貧弱な僕が掴めるはずがない。
理解が追いつかないまま僕の右腕は勝手に動き続け、狙撃手がいるであろう方向に向かって弾丸を思い切り投げる。
――ビュンッ!!!
弾丸は音速を超えていそうな速度で放たれた。そして数秒後、遠くの方から『ピマァァ……』という叫び声が聞こえてくる。
:ふぁっ!?
:サクたん鬼強ぇえええ!?!?
:もやし体質はどうしたんやww
:弾丸掴んでぶん投げて返しやがった……
:どうなってやがんだ
:もしかしてその模様の影響か?
僕がこんな芸当できるはずがないので、リスナーさんの言う通り鍵の影響だろう。
守ってくれた、ということでいいのだろうか……。
『サクたん、同じところにとどまっておると危険じゃ!!』
「う、うん、そうだね。もう移動しよっか!」
狐の姿になった黒狐にそう言われ、背中に乗って再び移動を始める。
『それにしてもすごかったのう。あんな力を発揮できるとは……』
「鍵って実はものすごいものだったのかもね……。鍵君、さっきは守ってくれてありがとう!」
僕が右腕に対してそう言うと、再び勝手に動いてサムズアップした。この仮想現実内では〝生きている〟ということが確定した瞬間だろう。
移動中に鍵君との対話を試みようとしたのだが、どうやら簡単な質疑応答しか答えられなさそうだった。
謎は深まるばかりだが、まぁ心強い仲間そうだし大丈夫だろうと楽観的に考えている。
そしていつのまにか、最後の国である魔道具生産が盛んな国が見えてきた。
「すごい発展してておっきいね!」
『うむ。じゃが、強固な結界が張られておるらしいのう。一筋縄では入らなさそうじゃが……』
高層ビル群が立ち並ぶ国で、全体を包み込むように半透明な膜が張られている。
「よし、じゃあそろそろ試験も終わらせよっか。星屑の終点――〝リュウセイジンベエザメ・アストラ〟!」
紺色の鮫肌に背中で光る斑点模様のジンベエザメの幻獣、もといアストラ。この子に少し耳打ちをすると、空に向かって泳ぎ始めて準備をし始めた。
空で警備してくれているピー助を呼び、僕と黒狐は乗って避難する。
「時に皆さん。月って巨大衝突説で生まれたって言われてるんですよ。火星くらい大きな天体が衝突して、破片が集まって月が形成されたって感じで」
:はぇーそうなんや
:いきなりやなぁw
:サクたんは物知りだねぇ
:でもなんでその話が出たんだ?
:いや、まさかな
:リュウセイジンベエザメの能力って……
僕がその話をした直後、空が明るくなり始めた。夜明けまではまだまだ時間がある。なのでこれは太陽の光ではない。
「あまみやさんに結界について聞いたことがあるんですが、圧倒的質量には苦戦するとのことで――圧倒的質量の超巨大隕石を降らせます!!」
――ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
上を見上げると、空を埋め尽くすほど巨大な塊が赤く輝きながらこちらに落下していた。
:ファーーww
:えぐすぎ……
:やべぇぇえええええ!!
:これは魔王。言い逃れ出来んぞサクたんw
:もうやめましょうよぉおお!!
あまみやch:こんな脳筋な対策されるなんて思ってなかったわ……
:圧 倒 的 オ ー バ ー キ ル
:絶滅した恐竜たちの気分だぜ~
:ジンベエザメ君強すぎじゃんね……
:宇宙にも逃げ場はないのか(英語)
:試験を受けた意味がわからない。受けるまでもなく最強だろう?(英語)
:このレベルが他に五人いるのか……(英語)
その巨大隕石はゆっくりと落下してゆき、張られている結界を容易く破って止まることを知らない。
そして、とうとうそれは衝突をした。
――ドッゴォオオオオオオオオオオオンッッ!!!!
耳を穿つほどの轟音が響き渡り、衝撃波で地に根をはる木々でさえ抜けて吹き飛ぶ。
国は言わずもがな、何もかもが隕石の下敷きとなって滅亡しただろう。
《――……あ゛ー。大陸全部の国の滅亡が確認された。ログアウトして戻ってきていいぞー》
頭の中で駆動さんの声が響くとともに緊張の糸が切れ、安堵のため息が漏れ出る。
ピー助に地面に降ろしてもらい、そろそろ現実世界に戻ることにした。
「ふぅ、中々面白かったのう。では先に戻っておるぞ、サクたん」
「うん! それじゃ、配信見てるみなさんもバイバーイ!!」
:乙!
:お腹いっぱいッス……
:Xランク確定だろうなw
:次の配信も楽しみや
:彼のSNSはないのか……(英語)
:チャンネル登録して座して待つしかないよ(英語)
配信も切り終わり、半透明のプレートからログアウトボタンを押してこの仮想現実から去ろうとする。
こうして、僕のXランク探索者試験は無事に終わりを告げる……ことはなかった。
「あれっ、なんで……――ログアウトできない」
そう、ログアウトボタンが消失していたのだ。
「黒狐、休憩しなくても大丈夫? ずっと走りっぱなしだけど……」
『儂は幻獣じゃぞ? なんのこれしき。……それより、お主も大丈夫か? 鍵の侵食が激しいように見えるんじゃが……』
「え?」
黒狐から紫色の炎で作られた鏡を渡されて顔を見てみると、いつも腕だけで収まっている金色の模様が右頬まで伸びていた。
通常なら呼び出した後すぐに模様は消えるのだが、未だに消える気配がない。
「な、なにこれ!?」
『儂が渡した〝鍵〟じゃが、おそらくそれは生きておる。生きているということはサクたんの味方じゃと思うが、詳細はわからぬ。兎にも角にも、現実での乱用は避けることじゃぞ』
「わ、わかった! 気をつける……」
こういう効果がこの仮想現実内で再現されてるということは、WDOは鍵のことを知っている可能性がある。試験が終わったら聞いてみるのもアリだ。
そんなことを考えながら風を切って走り続けていると、次の国が見えてきた。
情報通りに湖に囲まれている国だが、大砲が積まれている大きな船などが待ち構えている。
:流石に対策されてるかw
:あんだけ暴れ回ってたらねぇ……
:あんな泥舟で勝てると思ってるんかな?
:ユーたちはサクたんに勝てまセーン
:てかサクたんの模様カッケェ!
:厨二心がくすぐられるなぁ……†
:水上戦なら彼も苦戦するはず……(英語)
:↑ノーノー。サクタンなら陸海空全てを支配可能だよ(英語)
僕が黒狐から降ると、湖に浮かんでいる船が大砲をこちらに向けて発射し始めていた。
急いで湖の水に手を突っ込んで鍵を使おうとすると、パキパキと音を立てて侵食が進む。湖に反射する自分が見えるが、目元までソレが迫ってきていた。
「っ……! 海淵に巣食うもの――〝クラーケン・タコヤキング〟。海哭き幽霊――〝海坊主・カイト〟。霞水獣《かすみじゅう》――〝水猫・シズク〟!!」
――バシッ!! ボゴンッ!!
赤く巨大なクラーケンの触手が大砲を掴み、撃ってきた船に投げつけて穴を開ける。
ちなみにクラーケンと海坊主は、見つけてくれた涼牙が名付け親だ。カイトはいいと思うが、タコヤキングという名前は若干渋って了承した。
タコヤキングは船の下まで移動し、みるみる船を破壊して湖の底に沈め始める。
『あれ……海に私の家内がいるピマ……』
『美味しそうなジュースの海ピマね……!』
『なんで船にいるピマ?』
『みんななにしてるピマ? 早く海に飛び込むピマ~!』
カイトはどうやら船員たちに幻覚を見せているらしく、次々と船から身投げをしているピーマンが多数いた。
そして最後に水猫のシズクはというと、湖の水分を吸収して超肥大化しており、湖に囲まれた国を襲っている。
:シズクちゃそ!?!?
:でかいし可愛い!!(尚やってることには目を背ける)
あまみやch:思い切り抱きついて溺れたい……
:海坊主怖すぎねぇか?w
:船に乗ってるやつらを自由自在に操れたり、幻覚を見せたりできる能力だった気がする
:ってかクラーケンの名前草
:タwコwヤwキwンwグw
:食う気満々ですやん
:日本人はアレも食べているのか……(英語)
:末恐ろしいなんてものじゃないね(英語)
鍵の侵食は目まで進んでおり、右目が金色に輝き始めていた。疼いたり激しい激痛がしたりなんてことはないが、少し不気味だ。
黒狐は大きい狐から人間の女の子の姿に戻り、僕の頰を優しく撫で始める。
「ふむ……。みるみる上に侵食してるのう」
「ん、そうだね。もし生きてるって仮説があってるなら、どんどんと侵食し続けていずれ脳みそに……ってこともあるかもね~」
「……じ、十分ありえる話じゃな……」
ブツブツと何かを呟きながら考え込み始まる黒狐。そんな時、遠くの方で何かがキラッと光って見えた。
なんの光だろうと呑気に思っていたのだが、次の瞬間、僕の右腕が勝手に動く。
――パシッ!
「えっ? えっ!?」
何かをキャッチし、手のひらからは摩擦で煙が上がっていた。よく見てみるとそれは弾丸だったのだが、貧弱な僕が掴めるはずがない。
理解が追いつかないまま僕の右腕は勝手に動き続け、狙撃手がいるであろう方向に向かって弾丸を思い切り投げる。
――ビュンッ!!!
弾丸は音速を超えていそうな速度で放たれた。そして数秒後、遠くの方から『ピマァァ……』という叫び声が聞こえてくる。
:ふぁっ!?
:サクたん鬼強ぇえええ!?!?
:もやし体質はどうしたんやww
:弾丸掴んでぶん投げて返しやがった……
:どうなってやがんだ
:もしかしてその模様の影響か?
僕がこんな芸当できるはずがないので、リスナーさんの言う通り鍵の影響だろう。
守ってくれた、ということでいいのだろうか……。
『サクたん、同じところにとどまっておると危険じゃ!!』
「う、うん、そうだね。もう移動しよっか!」
狐の姿になった黒狐にそう言われ、背中に乗って再び移動を始める。
『それにしてもすごかったのう。あんな力を発揮できるとは……』
「鍵って実はものすごいものだったのかもね……。鍵君、さっきは守ってくれてありがとう!」
僕が右腕に対してそう言うと、再び勝手に動いてサムズアップした。この仮想現実内では〝生きている〟ということが確定した瞬間だろう。
移動中に鍵君との対話を試みようとしたのだが、どうやら簡単な質疑応答しか答えられなさそうだった。
謎は深まるばかりだが、まぁ心強い仲間そうだし大丈夫だろうと楽観的に考えている。
そしていつのまにか、最後の国である魔道具生産が盛んな国が見えてきた。
「すごい発展してておっきいね!」
『うむ。じゃが、強固な結界が張られておるらしいのう。一筋縄では入らなさそうじゃが……』
高層ビル群が立ち並ぶ国で、全体を包み込むように半透明な膜が張られている。
「よし、じゃあそろそろ試験も終わらせよっか。星屑の終点――〝リュウセイジンベエザメ・アストラ〟!」
紺色の鮫肌に背中で光る斑点模様のジンベエザメの幻獣、もといアストラ。この子に少し耳打ちをすると、空に向かって泳ぎ始めて準備をし始めた。
空で警備してくれているピー助を呼び、僕と黒狐は乗って避難する。
「時に皆さん。月って巨大衝突説で生まれたって言われてるんですよ。火星くらい大きな天体が衝突して、破片が集まって月が形成されたって感じで」
:はぇーそうなんや
:いきなりやなぁw
:サクたんは物知りだねぇ
:でもなんでその話が出たんだ?
:いや、まさかな
:リュウセイジンベエザメの能力って……
僕がその話をした直後、空が明るくなり始めた。夜明けまではまだまだ時間がある。なのでこれは太陽の光ではない。
「あまみやさんに結界について聞いたことがあるんですが、圧倒的質量には苦戦するとのことで――圧倒的質量の超巨大隕石を降らせます!!」
――ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
上を見上げると、空を埋め尽くすほど巨大な塊が赤く輝きながらこちらに落下していた。
:ファーーww
:えぐすぎ……
:やべぇぇえええええ!!
:これは魔王。言い逃れ出来んぞサクたんw
:もうやめましょうよぉおお!!
あまみやch:こんな脳筋な対策されるなんて思ってなかったわ……
:圧 倒 的 オ ー バ ー キ ル
:絶滅した恐竜たちの気分だぜ~
:ジンベエザメ君強すぎじゃんね……
:宇宙にも逃げ場はないのか(英語)
:試験を受けた意味がわからない。受けるまでもなく最強だろう?(英語)
:このレベルが他に五人いるのか……(英語)
その巨大隕石はゆっくりと落下してゆき、張られている結界を容易く破って止まることを知らない。
そして、とうとうそれは衝突をした。
――ドッゴォオオオオオオオオオオオンッッ!!!!
耳を穿つほどの轟音が響き渡り、衝撃波で地に根をはる木々でさえ抜けて吹き飛ぶ。
国は言わずもがな、何もかもが隕石の下敷きとなって滅亡しただろう。
《――……あ゛ー。大陸全部の国の滅亡が確認された。ログアウトして戻ってきていいぞー》
頭の中で駆動さんの声が響くとともに緊張の糸が切れ、安堵のため息が漏れ出る。
ピー助に地面に降ろしてもらい、そろそろ現実世界に戻ることにした。
「ふぅ、中々面白かったのう。では先に戻っておるぞ、サクたん」
「うん! それじゃ、配信見てるみなさんもバイバーイ!!」
:乙!
:お腹いっぱいッス……
:Xランク確定だろうなw
:次の配信も楽しみや
:彼のSNSはないのか……(英語)
:チャンネル登録して座して待つしかないよ(英語)
配信も切り終わり、半透明のプレートからログアウトボタンを押してこの仮想現実から去ろうとする。
こうして、僕のXランク探索者試験は無事に終わりを告げる……ことはなかった。
「あれっ、なんで……――ログアウトできない」
そう、ログアウトボタンが消失していたのだ。
354
お気に入りに追加
3,309
あなたにおすすめの小説
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
学園長からのお話です
ラララキヲ
ファンタジー
学園長の声が学園に響く。
『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』
昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。
学園長の話はまだまだ続く……
◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない)
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ダンマス(異端者)
AN@RCHY
ファンタジー
幼女女神に召喚で呼び出されたシュウ。
元の世界に戻れないことを知って自由気ままに過ごすことを決めた。
人の作ったレールなんかのってやらねえぞ!
地球での痕跡をすべて消されて、幼女女神に召喚された風間修。そこで突然、ダンジョンマスターになって他のダンジョンマスターたちと競えと言われた。
戻りたくても戻る事の出来ない現実を受け入れ、異世界へ旅立つ。
始めこそ異世界だとワクワクしていたが、すぐに碇石からズレおかしなことを始めた。
小説になろうで『AN@CHY』名義で投稿している、同タイトルをアルファポリスにも投稿させていただきます。
向こうの小説を多少修正して投稿しています。
修正をかけながらなので更新ペースは不明です。
辻ダンジョン掃除が趣味の底辺社畜、迷惑配信者が汚したダンジョンを掃除していたらうっかり美少女アイドルの配信に映り込み神バズりしてしまう
なっくる
ファンタジー
ダンジョン攻略配信が定着した日本、迷惑配信者が世間を騒がせていた。主人公タクミはダンジョン配信視聴とダンジョン掃除が趣味の社畜。
だが美少女アイドルダンジョン配信者の生配信に映り込んだことで、彼の運命は大きく変わる。実はレアだったお掃除スキルと人間性をダンジョン庁に評価され、美少女アイドルと共にダンジョンのイメージキャラクターに抜擢される。自身を慕ってくれる美少女JKとの楽しい毎日。そして超進化したお掃除スキルで迷惑配信者を懲らしめたことで、彼女と共にダンジョン界屈指の人気者になっていく。
バラ色人生を送るタクミだが……迷惑配信者の背後に潜む陰謀がタクミたちに襲い掛かるのだった。
※他サイトでも掲載しています
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
むらくも航
ファンタジー
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
☆10/25からは、毎日18時に更新予定!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。