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遺伝子を操る
しおりを挟む雑草。
それは、なんてことはない、樽に足らない身近な植物だ。
だが、話によれば、それは日々、互いに太陽、日照権を奪い合って生きているらしい。
普通に考えれば、高ければ高いほど植物として日光に当たれるので生存的に有利だ。
だが、高い植物は、成長するまでに時間がかかる。
だから、背の低いかわりに成長が早い、雑多な植物が陣地を先手を取れる余地があるという。
環境にあった強さというものがある。
それは植物に限らずあらゆる生命に対して言えるものだろう。
だが、その中でも最も強いのはやはり人だろうか。
人が試行して行動するという一連の取り組みは、動物が成長し進化するよりもはるかに速い。
進化の方向性として、こうなろうと数百年単位で変化しても、人ならば長くても数十年単位で達成できる。集団ならばもっと早いだろう。
つまり、ヒト以外の生命は、環境への適用という形で、自由自在であるが、人は自分の意思で、それよりもはるかに速いスピードで自由なのだ。
しかし、人のそればスキルを獲得し、脳のネットワークを変化させて達成するのに対し、
人以外の生命は、その細胞の遺伝子そのものを変化させていく。
後者のほうが強度的に強いだろう。変化が遅い代わりに強い。
ならば・・遺伝子を意図的に操作できる生物が居たらどうだろうか。
人が、自らの指先を動かして世界を改変するのと同じように、自らの遺伝子を改変していく。
もし、そんな生物がいるのならば、それはこれまでの生命の営みをある意味冒涜する、チート的進化に違いない。
文字通り、遺伝子というプログラムを組み替えるという、本来の意味のチート好意。
だが、遺伝子の改変は、失敗すれば自らの死を意味する。
なので、その予防として、細胞一つをサンプルとして別々の改変していき、チェックしていくのだ。
そして、強いものを増殖させ、また進化させていく。
その生物の体内では、チェック用の細胞、つまり細胞の耐久テスト用の細胞があり、より強い細胞の遺伝子の組み合わせを調べている・・という妄想。
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