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こっちみんな

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 シミュレーション。

 高い処理能力を使って、完全に現実を再現することで、半ばAIのようなものを作ることができた。

 いわば、一つの世界の神になれるのだ。

 だが、処理能力が進化したと言っても、限りがある。到底一つのノートパソコンに入れられるほどまだ技術は進化していない。スーパーコンピューターをいくつかつなげることで実現することだった。

 ゆえに、オンラインで誰でもログインできる、広大な現実をシミュレーションした。

 その世界には、実際に人と同じアルゴリズムで考える人類、生命体がいる。

 その世界を覗き、娯楽にするために、多くの人が使用料を払ってだいぶした。

 と言っても、バグを防ぐために、あくまでも視覚だけでのだいぶだ。介入し、この資源を崩壊するようにすることを防ぐためだ。


 

 紺サービスが開始されて、少し経った頃、ある事件が起こった。

 ログインしたものが、少なからずくるってしまうという問題が起こったのだ。

 それは、ログインした場所に関係があるようだった。

 変哲もないある町の一角。精神病を起こしたユーザーは、全てその付近にログインしていたのである。


 その理由を創作するために、ハッカーや捜査員を投入。徐々に範囲を絞っていったが、ある捜査員がその原因を突き止めた。

「・・この付近に何かがあることは確かなんだが、、彼らは何を見たんだ・??」

 視覚だけで、通りを観察していると、何か視線を感じた。

「・・・?」

 その視線をたどると、そこには人がいた。

 単なるNPCだ。これが原因とは到底思えないのだが、、

「なんだ・・?」

 何か不快だ。

 そう感じた捜査員は場所を移動する。

 だが、、

「っ!??」

 見ている。

 移動すると同時に視線をこちらへとずらした。

 いや、偶然だ。そう思い、もう一度動いたのだが、、

「!????!!!」

 先ほどと同様に、こちらを見ているようだ。

 いや、違う。二度までは偶然で済ませられるが、三度目は確実にこちらが見えている。

「いや、、まさかな。俺は見えない設定になっているはずだ・・!!」

 しかし、違う。いくら移動しようとも、彼は視線から逃れるkもとができなかった。

「っ!!

 言いようのない不安。まるで盗撮していたのが逆に盗撮されていたかのような不安感。

 下に見ていた相手が、、実は自分よりも上だったかのような・・!!

「いや、違う!!見えてない!!見えていないはずだ!!」

 動く。動く。しかし奴は見ている。見ている見ている。

「いや、いやだ・・!!見てていない!!こればバグだ!!そうだこれはバグだ!!あはは、あはははははははっはは!!」

 そして、新しい精神病患者が増えた。





 そのNPCは隣に座っていた友達に疑問に思われて尋ねられる。

「何さっきから見ているの?」

「ほら、あそこに、なんか虫みたいなのいない?」

「え?いないと思うけど、、」

「あ、消えた。なんだろうアレ」

「相変わらずあなたは天然ねー」

 彼らの日常は何事もなく過ぎていった。
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