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現代魔法
しおりを挟むファンタジーの魔法は、実は現実がモチーフとなっている説を提示したい。
現実、つまり自然現象
例えば、炎を手から放つ。この炎というのは、全くの幻想ではなく、現実にある炎を操るという人としての特性を表しているのではないか。
他にも雷、水、植物、土、あらゆる自然現象を人の知恵で味方につけていた。
だが、それは、元は人の敵であったのだ。
自然災害、台風、豪雨、飢饉、銛の獣。自然はヒトに牙をむくのが当たり前だった。
だが、それはそれはいつしか味方となっていったのだ。
知恵によって、災害を自らの手で操る。そうすることによって元素魔法として、マイナスの現象をプラスに昇華させたのだ。
このファンタジー的世界では、もはや自然現象は魔法によって操ることのできるもの。災害でなく味方。
ならば、対して現実での災害といえば何だろうか。
それは、人だ。
あるいは社会。
そう俺は異世界に転移して、ファンタジー世界特有の魔法は一切使えなかった。
その代わりに、人にとっての災害である人、それを味方に付ける魔法を使えるようになったのだ。
例えば、人を召喚し、それを使役する魔法、奴隷魔法と似ているが、これは魔力から人を生成し、目的を果たすと消える。その持続時間は込めた魔力にもよるが、道具を作らせたり、あるいはモンスターに特攻させたりといったことが可能だ。
それを大量に召喚すれば、少し疲れるが複雑な機械を作ったり、強大なモンスターを作ることも可能。また諜報などと言ったことも可能だった。
また人に関係するのだけが、現代にとっての災害ではない。
そう、機械。飛行機や車などと行った事故で人がどれだけ犠牲になったことだろう。
おれはそれを操り、強力な兵器として使うことができるのだ。
例えば、飛行機を空から落としたり、車を相手にぶつけたりすることもできる。
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