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巨大
しおりを挟む争いは何も生まないというが、少なくともそれは短期的な意味でである。
長期的に見て種族として負荷を与えた際、進化に方向性を与えることができる。例えば、鳥が互いの色の鮮やかさを競うことでより鮮やかな体毛を持つように方向性を与えることができるのだ。
だがそれは、絶対的なものではない。例えば強さ。強いと一言で言っても、強すぎるがゆえに捕食対象が少なくなるなどという言った弊害も起こるのだ。あらゆる進化の方向性の結果が、多種多様な地球上の種族が生まれたのである。
その方向性として、絶対的なものに位置するのが、高さ、だ。
そう、日光を養分として生きる種族、葉緑素を持っている植物種。それは常に高さを奪い合う歴史に他ならない。
そしてその高さを極め続けた結果が、、空が青でなく『緑色』である理由である。
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