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天高く陰謀巡る秋

叔父たちと縁が切れました!

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「なんだか、屋台のようにして食べたくなるねぇ」
 東輝さんは屋台も大好きなんだそうです。そして、旦那様もそんな東輝さんに連れられて、色んな屋台で食べたことがおありだとか。初耳ですよ。
「こういうのは多めに作るのが美味しくなるコツ、だっけ」
 誰かが呟きました。分かりますが、一週間同じメニューというのはどんなに美味しくても飽きるものです。
「麻帆佳はそういうことやったんだ」
「煮込み系はよくやってました」
「そっか」
 旦那様にそんなことをきかれるとどうしていいのか焦りますね。

「あそこ、結婚してどれくらい?」
「約半年。思いが通じたのがつい最近だから、もう初々しい上にいじらしいわ」
 東輝さん、明日さん、聞こえてますよ。恥ずかしいです。

 離れようとしても、旦那様がその分つめてくるので意味がありません。
「龍雅君のにやけた顔を見ることが出来るとは、思いもしなかった」
 そんなことをのたまうロードリックさん。東輝さんは旦那様の大学時代の後輩なんだそうな。
 世の中、広いようで狭いです。

 結局、海外で起業するなら、東輝さんの会社と提携しちゃいましょうという話になり、あっという間に契約書を作り(というか、弁護士さんとかここにいないよね!?)、事務所は東輝さんの会社が入っているところを一室借り受けることで決着し、私の卒業と同時に全員が渡米するというところまであっさりと決まるあたり、どうなんでしょう? と思ってしまうわけで。

 あ、私の養子話は流れたようです。よかった。銘家との繋がりは、旦那様だけで充分ですから。

「流れてないわよ、麻帆佳ちゃん」
 うふふ、と笑う明日さん。……え? この状態で流れていないとな!?
「議題にのぼんないってことは、決定したってこと」
「はぃ?」
 普通、議題にのぼんないなら、流れたと思いますよね!!


 なんだかとんとん拍子で養子になることが決まった上に、外にいるガラの悪いお兄さんたち経由で叔父たちとお会いすることが決まりました。

 あ、お会いするのはロードリックさんと恵美香さん。私は部屋で大人しくしていろと言われました。
「今までのことを訴えられたくなかったら、うんと言うような人にしか見えないもの」
 私のことでも訴えられるようなことをしていたようですよ、あの人たち。


 オハナシアイは三日とかからずに終わり、最後にあった叔父たちはこちらをひと睨みして、恵美香さんたちの養子になることを了承しました。
 ちなみに、叔父は私の後見人であって、戸籍は叔父たちと別になっておりましたよ。

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叔父たちは麻帆佳が相続した遺産を全部懐に入れ私物化しておりました。とどのつまりは横領に着服。+虐待。証拠は龍雅が揃えておりました。残念臭漂う男ですが、麻帆佳のことが絡んだ時は優秀だったりします(ヘタレにもなりますが)
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