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番外編:ロドリック 侵略中

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 レイがチョロくて心配になった。私だからと思いたいが、快楽に弱いレイは可愛くて可愛くて頭が爆発しそうだった。

 一緒にシャワーに入れるよう丸め込んでから、肌に触れ、擦り合いもして……私の頭の中は多分どこか、爆破されてしまったんだろう。






 レイは決まった時間に、ぱたりと気絶するように寝る。そして朝日が昇るまで、絶対に起きない。

 かといって野営訓練ではちゃんと警戒しながら寝るため、有事にはすぐに起きている。

 私との共同生活では、気を抜いているんだろう。安心してすぅすぅ眠る寝顔は幼く、天使のようだった。


 可愛い。触れたい。


 女など抱けないように、そして私から離れられなくなるように、体に教えこまないと。


 レイが滅多なことでは起きないことを知っているので、するりと服を脱がせる。薄くて小さな乳首は、これからよく育てないとなかなか快感を拾えないだろうから。


 毎晩のようにレイの乳首にしゃぶりつき、愛撫し、秘所を解した。最初は無反応だった身体が、徐々に喘ぎ声を漏らすようになる。

 乳首は桃色に色付き、ぽってりと腫れて。

 後ろの蕾もふっくらと柔らかく、指が四本も咥えられるようになって。

 肌のなめらかさや日焼けをしないのは、彼の水魔術の特異性かららしい。絶対に誰にも知られないうちに、手に入れないといけない。ヘレスティアの加護を持つなんて、第二王子殿下の大好物でしかない。

 ……もう半ば、レイは落ちかかっているが、念には念をいれなければ。


 うにゃうにゃと鳴くレイが、愛しくて仕方ない。このまま突っ込んでやろうかと思うことも多々あったが、根気強く、敏感な身体に育てていこうと楽しみにすらしていた。

……あの、手紙を読むまでは。









 レイは基本的に、休日でも鍛錬を怠らない。

 だから私も鍛錬に精を出す。しかしその日は、なかなかレイが来なかった。
 どこで油を売っているのか。学園内を探してもおらず、最終的に見つけたのは、手紙。



 お見合い。の文字に、時が止まった。



 オミアイ。そういえばレイは、自分は異性愛者と思い込んでいるようだった。

 嘘だろう?あんなに私に、身体を預けて。

 裏付けは他にもある。女性と話している姿をほとんど見ない。たまに見かけても、レイは緊張しているのか仮面のような微笑みを浮かべる。ふにゃふにゃとリラックスした姿は私の前だけ。

 自覚がないのか?私のことが好きに決まっているのに、君は!


 アクア子爵家に乗り込みに行くべきか。否か。


 私はもう何度も婚約の打診を送っているが、けんもほろろに断られている。本人の意思を優先させる、という素晴らしい子爵である。すこしでも公爵家の名にくらんでくれれば良かったのに。


 つい力が入りすぎて、手紙を燃やしてしまった。灰となった元手紙を握りしめたまま固まっていると、呑気なレイが帰ってきたのだ。


 許せなかった。レイの身体はもう開発しきっている。

 乱暴に口付け、圧倒し、このまま奪ってしまおう。


 感情の昂った私は、知らず知らずのうちに思いが込み上げていっぱいいっぱいになり、ついに告白の言葉を口にしていた。


「可愛い、レイ。す……好きだ……っ」


 ぽかんとするレイ。まだ分からないのか?どれだけ君が、私を狂わせているのか。


「何もかもが欲しい。レイを構成する全部を、私のものにしたいんだ」


 レイが混乱している隙を逃さず、私はレイの服を脱がしながら良いところを刺激していく。快楽に弱いレイはすぐに快感を拾い始め、空色の瞳がとろりととけて、抵抗もしない。


 ほうら、君はもう、私なしじゃいられない。


 いつもレイにしていること。潤滑剤となるアローエジェリーは固形だから、口の中に入れて溶かしながら使う。そのままレイの、体格に見合ってはいるが使い込まれていない綺麗な陰茎を含んだ。

 寝ている時とは違い視覚的に興奮しているのか、すぐに固くなり、そして果てる。

 ……男のものを含むなんて、私は想像もしていなかった。けれどレイのものなら飲むことすら厭わない。レイの全ては私のもの。

 夜毎ほぐし続けた後孔は柔らかだ。アローエジェリーを塗るとすぐに準備は整う。

 私の目にはもう、レイのひくつく蕾しか、見えていなかった。

 ぐちっ。

 初めて繋がった。レイと。私のレイ……!



「あ、あ、あ、むりぃ……っ!!」

「レイ、ああ、愛している……っ」



 感極まった私は、レイが意識を落としても尚、揺さぶっていた。その後怒られることになったが、悔いはない。



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