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第57話『恐怖! 闇ショタ襲来!』②
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「シーラサマ」
「ん? はい。どうかしましたか?」
「……シーラサマは五年前の事を何か覚えていますか?」
「五年前……?」
いきなり微妙に昔の事を問われ、私は足を止めた。
しかし、ちょうどルイ君を寮へと案内している最中だったので、話すならまた後でにして欲しい。
と、私は伝えようとしたのだが……。
「あー。お話は寮に着いてからでも」
「何か覚えてますか?」
駄目だこりゃ。
RPGの村人よろしく、回答するまで同じことを聞き続けるタイプの奴である。
しょうがない。先に進める為にも何か答えるか。
「特別な事は何も。申し訳ございません」
「……そうですか」
何? いきなりしょんぼりするじゃん。
そういう可愛いアピールしたって、全部演技なの私は知ってるからね!
……でも、本当に演技なのだろうか。
違ったら可哀想だし。私はとりあえず近づいて、空中に浮きながらルイ君の頭を撫でて笑う。
「何か、ルイ君には大切な思い出がありましたか?」
「はい。とても大切な思い出が」
「そうですか。それに私も関わっている?」
「はい」
真っすぐに私を射抜きながらハッキリと言った言葉に、私はふむと考える。
五年前。五年前? 何かあったかな。
あー。もしかしてアレかな。レナちゃんの家の近くで、子供を兵器に改造する組織の建物を見つけて、全部吹っ飛ばした奴かな。
でも、あの時助けた子は女の子ばっかりだったから、ルイ君は居なかったし。
というか、今まで助けて来た子の中でルイ君みたいな子は見た事が無いんだよな。
いや、凄く似てる子は居たけど、女の子だったし。
違うよね。
あっ! もしかして、姉か妹とか!?
「一つルイ君が関わっていそうな事件を思い出したのですが……」
「っ! それは!?」
「えとですね。ある悪い組織がおりまして」
「はい!」
「それを潰した時に」
「っ!!」
「ルイ君によく似た子を助けたんですね」
ルイ君は激しく首を縦に振る。
なるほど。これが正解だったか。
「その子がきっとルイ君のお姉さんか妹さんだったと思うのですが……」
どうでしょうかと聞く前に、ルイ君は酷くがっかりした様な顔で私を見据えた。
違うのか!!
え!? あれ? でも途中までは合ってたんだよね?
じゃあ何が違う?
実はあの中にルイ君が居た……?
いやでもそんな訳無いよ! だってあの時助けた子全員女の子だったもん!
全員裸だったんだよ!? 間違える訳がないよ!
「ん? はい。どうかしましたか?」
「……シーラサマは五年前の事を何か覚えていますか?」
「五年前……?」
いきなり微妙に昔の事を問われ、私は足を止めた。
しかし、ちょうどルイ君を寮へと案内している最中だったので、話すならまた後でにして欲しい。
と、私は伝えようとしたのだが……。
「あー。お話は寮に着いてからでも」
「何か覚えてますか?」
駄目だこりゃ。
RPGの村人よろしく、回答するまで同じことを聞き続けるタイプの奴である。
しょうがない。先に進める為にも何か答えるか。
「特別な事は何も。申し訳ございません」
「……そうですか」
何? いきなりしょんぼりするじゃん。
そういう可愛いアピールしたって、全部演技なの私は知ってるからね!
……でも、本当に演技なのだろうか。
違ったら可哀想だし。私はとりあえず近づいて、空中に浮きながらルイ君の頭を撫でて笑う。
「何か、ルイ君には大切な思い出がありましたか?」
「はい。とても大切な思い出が」
「そうですか。それに私も関わっている?」
「はい」
真っすぐに私を射抜きながらハッキリと言った言葉に、私はふむと考える。
五年前。五年前? 何かあったかな。
あー。もしかしてアレかな。レナちゃんの家の近くで、子供を兵器に改造する組織の建物を見つけて、全部吹っ飛ばした奴かな。
でも、あの時助けた子は女の子ばっかりだったから、ルイ君は居なかったし。
というか、今まで助けて来た子の中でルイ君みたいな子は見た事が無いんだよな。
いや、凄く似てる子は居たけど、女の子だったし。
違うよね。
あっ! もしかして、姉か妹とか!?
「一つルイ君が関わっていそうな事件を思い出したのですが……」
「っ! それは!?」
「えとですね。ある悪い組織がおりまして」
「はい!」
「それを潰した時に」
「っ!!」
「ルイ君によく似た子を助けたんですね」
ルイ君は激しく首を縦に振る。
なるほど。これが正解だったか。
「その子がきっとルイ君のお姉さんか妹さんだったと思うのですが……」
どうでしょうかと聞く前に、ルイ君は酷くがっかりした様な顔で私を見据えた。
違うのか!!
え!? あれ? でも途中までは合ってたんだよね?
じゃあ何が違う?
実はあの中にルイ君が居た……?
いやでもそんな訳無いよ! だってあの時助けた子全員女の子だったもん!
全員裸だったんだよ!? 間違える訳がないよ!
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