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第20話『さらばだ。諸君』
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アルマが産まれる前、この世界には闇が満ちていた。
その世界において、闇とは人類にとってそこにあるのが当たり前のモノであり、人類を魔物から護る役割をしていたと言える。
何故なら光が無ければ目で敵や餌を見つける魔物も、人類を見つける事が出来なかったからだ。
そんな闇の世界において、人々の願いから生まれたのが闇の魔王だ。
闇の世界に生きる魔力を持った強大な王。
人類を護り、導き、安らぐ世界を作り出してきた偉大な存在だ。
闇の魔王は、人類の願いから生まれたからか、人類を愛していた。
親が子を慈しむ様に、子である人類が生きて行ける様にと、様々な事を人類に教えた。
空腹になった時、魔物を狩る方法を教え、それを調理する術を授けた。
見知らぬ物を調べ、理解し、それを自分たちの生活に活用してゆく術を授けた。
絶え間ない嵐や、火山、地震など、人類では抗えぬ災害から身を護る術を授けた。
世界を知り始めた人類が、目に見える物だけに惑わされぬ様にと、真実を見極める術を授けた。
全ては、人類を護る為。
その為だけに彼は存在し……そして、最後に闇さえも操る力を授けて彼は消えるつもりだった。
闇の化身である自分を乗り越えて、ただ今だけを生きるのではなく、光輝く未来へと人類が歩めるようにと。
ただ、それだけを願って、彼はその身を捧げたのだ。
「それ以上、近づかないでください!!」
だからこそ、彼が最初に望み、最も長き時間を共に過ごしてきた飢えの魔王ペイナは許せなかった。
彼の想いを踏みにじり、世界の果てに追いやって、今まで自分たちが誰に救われていたのかも知らず、考えず、ただエースブの姿に騙されて、その力を奪い、封じてきた人類が、ただ許せなかった。
かの姫が居なければ、きっとあのままエースブは消えていたという事を考えれば、どうやっても許せるわけが無かったのだ。
「……何をしておる。ペイナ」
「エースブ様。私は」
「まったく、お前は昔から変わらんな。最初から決まっていた事だろうに」
「っ! しかし!」
「我は誇らしく思うよ。こうしてここで、倒される事がな」
ペイナはただ、涙を流して首を横に振る。
しかし、エースブはそんな彼女の頭を軽く撫でると、満身創痍のまま立ち上がった。
ルークによって傷つけられた体からは黒い液体が溢れるが、エースブは少しも揺らぎはしない。
何故なら、この瞬間を彼はずっと待ち望んでいたからだ。
「ルークよ」
「……なんだ。魔王」
「貴様は言ったな。人は恐怖を受け入れて勇気と共に希望を手にする事が出来ると。その考えは今も変わらぬか?」
「あぁ」
「そうか。では、我が子らを光の向こうへ導いてくれ。名もなき英雄」
「分かった……!」
そして魔王は討たれた。
最期の一撃を……勇者ではない、ただのルークの希望を受け止めて、地面に倒れた。
「……ふ、ははは。終わりとは清々しい物だな」
力なく笑うエースブに誰も何も言えない。
だが、一人、たった一人だけそんな彼に言葉をかける者が居た。
それはオリヴィアが、ルークが、ソフィアが、レオンが願いを胸に抱いて、光の精霊へ願い、この世に再び姿を現わした存在。
封印されたまま何も出来ずにいたエースブに、最後の願いを叶える機会を渡した光の聖女だった。
『魔王様』
「あぁ、お前か。アメリア。すまんな。結局はこうなってしまった」
『いえ。どうしようもない事もあるのだと、私はちゃんと理解しています』
「そうか……少しは大人になったのだな」
『当然です! あれから何年経ったと思っているんですか?』
「ふ、ははは。そうだな。っ、なぁ、アメリア。あの時の続きだ。我の願いを聞いて貰えるか?」
『えぇ、勿論です。私と魔王様の仲じゃないですか』
「そうか。では、ペイナ達を頼めるか?」
「っ! エースブ様!!? 私は!」
「我はもはや魔王として存在できん。これからは闇の精霊として生まれ変わる事になるだろう。エースブとしての意識は消える。だが、ペイナ達はいずれまた、帰ってくる事が出来る。だからな。頼む。アメリア」
『お任せ下さい!』
「お待ちください! エースブ様! 私は、エースブ様の居ない世界など!!」
「大丈夫だ。ペイナ。我は消えるが、生まれ変われば、再び闇の精霊として世界を、お前たちを見守ろう。夜に、光のない世界に我は居る。恐れる事はない。先の見えぬ未来へ踏み出せば、そこに我は居る。だから、お前は一人じゃない」
ペイナの頬を撫で、エースブはペイナの涙を拭った。
そして、空を仰ぎながら深く息を吐いた。
「闇の恐怖が生み出した魔王は討たれた。これで戦いは終わりだ」
『……』
「アメリア。ルーク。ソフィア。レオン……そして、オリヴィア。お前たちと過ごした時間は、存外悪くなかったぞ。子供たちにもよろしくな」
「っ! 魔王」
「エースブさん……!」
エースブは静かに目を閉じて、その身を世界に委ねる。
闇の魔王が現れてから……いや、この世界に人類が産まれてから存在し続けてきた、人類を導く魔王が消えるのだ。
「さらばだ。諸君」
ただ一言を遺して。
そして、闇の魔王エースブはこの世界から完全に消滅するのだった。
魔王との戦いから約半年。
ペイナは他の魔王が復活するまでの間、教会で子供たちの世話をしながら日々を過ごし、復活してからは誰にも知られぬ間に教会を去った。
あれ以来、魔王の話を聞いた者は居ない。
だが風の噂で、困っている人々を助けている者たちが居るという話を、オリヴィアは耳にした。
旅の途中で不思議な一行に出会ったというその商人は、とても美味しい料理を振る舞う女性に助けられたという話だ。
その中には面白く為になる話をする者たちも居たらしい。
中でも幼い少女の姿をした者は、言葉こそとげとげしい物であったが、その端々から商人を心配する気持ちが伝わり、嵐からも逃げられる様に車輪を整備したとの事だった。
オリヴィアは商人に別れを告げてから、ふと空を見上げた。
風は強く、流れていく雲の足は速い。
「……エースブさん」
『なんだ?』
オリヴィアは風に紛れて聞こえてきた声に、慌てて振り向いた。
しかしそこに、少し前まで居た少年の様なあどけない表情で笑う彼の姿はない。
当然だ。彼は消えたのだから。
まるで初めから存在していなかったかの様に。
オリヴィアは小さく息を吐きながら、教会の中へと一歩踏み出して、今度こそ自分を呼び止める声が確かに聞こえ、振り向いた。
「オリヴィアお姉様! こんにちは!」
「えぇ。イザベラさん。こんにちは」
「本日も、こちらでお勉強をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
「構いませんよ」
「むふー! ありがとうございます!」
「ふふ。イザベラさんは勉強熱心ですね」
「いえいえ! そのような事は! 私、興味がある事しか熱中出来ない性格ですから」
「あらあら。ではイザベラさんは今、どんな事に興味があるのでしょうか?」
「はい! 今はですねー。闇の精霊について興味がありまして! 調べておりますわ!」
「っ! そう、なんですね」
「はい。闇の精霊と言えば、つい最近現れた新しい精霊だという話なのですけれど、調べていくとですね。なんと! アルマ様が生まれる前から、それらしい存在が確認されているのです! それでですね!!」
オリヴィアはイザベラの話を聞きながら微笑み、共に教会の中へと歩んでいった。
これから始まる新しい世界に向けて。
そして物語は終わる。
どんな歴史書にも残らない戦いの物語は、これで終幕だ。
しかしこの先、長く続く歴史の中で、光と闇の精霊はいつまでも存在し続けている。
人類が彼らを求め続ける限り。
『おい! アホリア! 話が違うぞ!』
『はぁ。何のことでしょうか』
『そのアホ面を止めろ!!』
『いひゃい! いひゃい! いひゃいですよ!』
『お前、我が闇の精霊になったら記憶とか全部消えて生まれ変わるって言ってただろ!! 消えてないんだが!? バリバリに残ってるんだが!!?』
『あぇー。そうですねぇ。あっ!! でも私、気づいちゃいましたよ!』
『何がだ』
『だってほら。私も消えてないですし。よくよく考えたら魔王様が消える理由もないですねっ! てへり!』
『コラァ! アホリア!!』
『ひぇー』
『逃げるな!! そのいい加減な精神を叩き直してやる!!』
『いーやーでーすぅー』
その世界において、闇とは人類にとってそこにあるのが当たり前のモノであり、人類を魔物から護る役割をしていたと言える。
何故なら光が無ければ目で敵や餌を見つける魔物も、人類を見つける事が出来なかったからだ。
そんな闇の世界において、人々の願いから生まれたのが闇の魔王だ。
闇の世界に生きる魔力を持った強大な王。
人類を護り、導き、安らぐ世界を作り出してきた偉大な存在だ。
闇の魔王は、人類の願いから生まれたからか、人類を愛していた。
親が子を慈しむ様に、子である人類が生きて行ける様にと、様々な事を人類に教えた。
空腹になった時、魔物を狩る方法を教え、それを調理する術を授けた。
見知らぬ物を調べ、理解し、それを自分たちの生活に活用してゆく術を授けた。
絶え間ない嵐や、火山、地震など、人類では抗えぬ災害から身を護る術を授けた。
世界を知り始めた人類が、目に見える物だけに惑わされぬ様にと、真実を見極める術を授けた。
全ては、人類を護る為。
その為だけに彼は存在し……そして、最後に闇さえも操る力を授けて彼は消えるつもりだった。
闇の化身である自分を乗り越えて、ただ今だけを生きるのではなく、光輝く未来へと人類が歩めるようにと。
ただ、それだけを願って、彼はその身を捧げたのだ。
「それ以上、近づかないでください!!」
だからこそ、彼が最初に望み、最も長き時間を共に過ごしてきた飢えの魔王ペイナは許せなかった。
彼の想いを踏みにじり、世界の果てに追いやって、今まで自分たちが誰に救われていたのかも知らず、考えず、ただエースブの姿に騙されて、その力を奪い、封じてきた人類が、ただ許せなかった。
かの姫が居なければ、きっとあのままエースブは消えていたという事を考えれば、どうやっても許せるわけが無かったのだ。
「……何をしておる。ペイナ」
「エースブ様。私は」
「まったく、お前は昔から変わらんな。最初から決まっていた事だろうに」
「っ! しかし!」
「我は誇らしく思うよ。こうしてここで、倒される事がな」
ペイナはただ、涙を流して首を横に振る。
しかし、エースブはそんな彼女の頭を軽く撫でると、満身創痍のまま立ち上がった。
ルークによって傷つけられた体からは黒い液体が溢れるが、エースブは少しも揺らぎはしない。
何故なら、この瞬間を彼はずっと待ち望んでいたからだ。
「ルークよ」
「……なんだ。魔王」
「貴様は言ったな。人は恐怖を受け入れて勇気と共に希望を手にする事が出来ると。その考えは今も変わらぬか?」
「あぁ」
「そうか。では、我が子らを光の向こうへ導いてくれ。名もなき英雄」
「分かった……!」
そして魔王は討たれた。
最期の一撃を……勇者ではない、ただのルークの希望を受け止めて、地面に倒れた。
「……ふ、ははは。終わりとは清々しい物だな」
力なく笑うエースブに誰も何も言えない。
だが、一人、たった一人だけそんな彼に言葉をかける者が居た。
それはオリヴィアが、ルークが、ソフィアが、レオンが願いを胸に抱いて、光の精霊へ願い、この世に再び姿を現わした存在。
封印されたまま何も出来ずにいたエースブに、最後の願いを叶える機会を渡した光の聖女だった。
『魔王様』
「あぁ、お前か。アメリア。すまんな。結局はこうなってしまった」
『いえ。どうしようもない事もあるのだと、私はちゃんと理解しています』
「そうか……少しは大人になったのだな」
『当然です! あれから何年経ったと思っているんですか?』
「ふ、ははは。そうだな。っ、なぁ、アメリア。あの時の続きだ。我の願いを聞いて貰えるか?」
『えぇ、勿論です。私と魔王様の仲じゃないですか』
「そうか。では、ペイナ達を頼めるか?」
「っ! エースブ様!!? 私は!」
「我はもはや魔王として存在できん。これからは闇の精霊として生まれ変わる事になるだろう。エースブとしての意識は消える。だが、ペイナ達はいずれまた、帰ってくる事が出来る。だからな。頼む。アメリア」
『お任せ下さい!』
「お待ちください! エースブ様! 私は、エースブ様の居ない世界など!!」
「大丈夫だ。ペイナ。我は消えるが、生まれ変われば、再び闇の精霊として世界を、お前たちを見守ろう。夜に、光のない世界に我は居る。恐れる事はない。先の見えぬ未来へ踏み出せば、そこに我は居る。だから、お前は一人じゃない」
ペイナの頬を撫で、エースブはペイナの涙を拭った。
そして、空を仰ぎながら深く息を吐いた。
「闇の恐怖が生み出した魔王は討たれた。これで戦いは終わりだ」
『……』
「アメリア。ルーク。ソフィア。レオン……そして、オリヴィア。お前たちと過ごした時間は、存外悪くなかったぞ。子供たちにもよろしくな」
「っ! 魔王」
「エースブさん……!」
エースブは静かに目を閉じて、その身を世界に委ねる。
闇の魔王が現れてから……いや、この世界に人類が産まれてから存在し続けてきた、人類を導く魔王が消えるのだ。
「さらばだ。諸君」
ただ一言を遺して。
そして、闇の魔王エースブはこの世界から完全に消滅するのだった。
魔王との戦いから約半年。
ペイナは他の魔王が復活するまでの間、教会で子供たちの世話をしながら日々を過ごし、復活してからは誰にも知られぬ間に教会を去った。
あれ以来、魔王の話を聞いた者は居ない。
だが風の噂で、困っている人々を助けている者たちが居るという話を、オリヴィアは耳にした。
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オリヴィアは商人に別れを告げてから、ふと空を見上げた。
風は強く、流れていく雲の足は速い。
「……エースブさん」
『なんだ?』
オリヴィアは風に紛れて聞こえてきた声に、慌てて振り向いた。
しかしそこに、少し前まで居た少年の様なあどけない表情で笑う彼の姿はない。
当然だ。彼は消えたのだから。
まるで初めから存在していなかったかの様に。
オリヴィアは小さく息を吐きながら、教会の中へと一歩踏み出して、今度こそ自分を呼び止める声が確かに聞こえ、振り向いた。
「オリヴィアお姉様! こんにちは!」
「えぇ。イザベラさん。こんにちは」
「本日も、こちらでお勉強をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
「構いませんよ」
「むふー! ありがとうございます!」
「ふふ。イザベラさんは勉強熱心ですね」
「いえいえ! そのような事は! 私、興味がある事しか熱中出来ない性格ですから」
「あらあら。ではイザベラさんは今、どんな事に興味があるのでしょうか?」
「はい! 今はですねー。闇の精霊について興味がありまして! 調べておりますわ!」
「っ! そう、なんですね」
「はい。闇の精霊と言えば、つい最近現れた新しい精霊だという話なのですけれど、調べていくとですね。なんと! アルマ様が生まれる前から、それらしい存在が確認されているのです! それでですね!!」
オリヴィアはイザベラの話を聞きながら微笑み、共に教会の中へと歩んでいった。
これから始まる新しい世界に向けて。
そして物語は終わる。
どんな歴史書にも残らない戦いの物語は、これで終幕だ。
しかしこの先、長く続く歴史の中で、光と闇の精霊はいつまでも存在し続けている。
人類が彼らを求め続ける限り。
『おい! アホリア! 話が違うぞ!』
『はぁ。何のことでしょうか』
『そのアホ面を止めろ!!』
『いひゃい! いひゃい! いひゃいですよ!』
『お前、我が闇の精霊になったら記憶とか全部消えて生まれ変わるって言ってただろ!! 消えてないんだが!? バリバリに残ってるんだが!!?』
『あぇー。そうですねぇ。あっ!! でも私、気づいちゃいましたよ!』
『何がだ』
『だってほら。私も消えてないですし。よくよく考えたら魔王様が消える理由もないですねっ! てへり!』
『コラァ! アホリア!!』
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