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早乙女舞編
7話 「だって本当は”crazy”」
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あの日を境に早乙女さんとは昼休みの少しの時間話すことが増えた。
「見てください先輩、これ私のコレクションなんですけど」
「これってwolf期のカーディガンだよね!凄い、俺も欲しいけどサイズがなくてなぁー早乙女さんはスタイル良いから絶対似合うな!」
あ、やばい、つい話が盛り上がりすぎてセクハラ紛いの事を言ってしまった‥
「あ、違う!今のはそういう意味じゃなくて‥」
目の前には頬を赤く染めた早乙女さんが居た。
「いや、その、いきなりそんなこと言わないでくださいよ‥恥ずかしい‥」
「ごめんね、そういうつもりじゃなかったんだけどさ!」
「気にしないでください!て、てかカーディガン以外にもこのシャツとか、このパーカーとかも持ってて~」
「やっほー優希君!」
「朝比奈先輩!!」
「最近全然会わないと思ったらね、ふーん、まあいいけど」
「すいません先輩!でも俺、来週遊び行く約束忘れてませんからね?」
「はいはい、わかりましたよ~じゃっまたね~」
朝比奈先輩は本当突然現れては消える台風のような人だ‥
「先輩今のってか、彼女さんとか、ですか???」
「いや、違うよ!最近仲良くしてる朝比奈先輩だよ!あの人もすごい面白い人でさ!」
「そうなんですね‥てっきり彼女さんかと思っちゃいました‥」
「大丈夫だよ俺になんて彼女なんかまだまだ先の先の先って感じだし‥」
「そうなんですね‥良かったです!あ、てか私そろそろ部活行かなくては‥」
何が良かったんだろうか?
「部活頑張ってね!てか、早乙女さんが嫌じゃなかったらFINE交換しない?」
「え、私なんかで良いんですか?」
「いや別に減るもんじゃないしね‥」
「あ、あの私友達居なくて、家族ぐらいにしか連絡した事なくて‥」
「別に気が向いたら連絡してくれれば良いから!」
「わかりました‥」
そう言って彼女とFINEで連絡する事になったら
.
.
.
それからはどうやら服だけではなく音楽の趣味も合う事がわかった
(私もそのアルバム持ってます!90’s emoの中でも名盤ですよね)
(早乙女さんはそっちもいけるか!俺はこれとこれのアルバムが未だにずっと好きで)
まあ一つ言える事は確かにこんな趣味が独特なら学校で浮いたりサブカルと言われてしまう気がするな‥
(あの、新川先輩って普段どこで服やCD買われてるのですか?)
(俺は直接見たい派だからネットとよりも駅前の古着屋とかレコードショップに行く事が多いかな!!)
(凄いですね!私人見知りな事もあって怖くてそういう店入った事ないんですよね‥)
(そうなんだ!まあ確かにあの手の店って1人で入るのってなんか怖いよね!)
(先輩が嫌でなければ、もしよろしければで良いんですが、一緒に行っていただけませんか?)
意外な返信が来た。人見知りなのに積極的という文面上だからこそ出来る技術、まあ確かに分からなくもない。
(全然良いよ!今週は今日話してた先輩と遊びに行くから来週とかどうかな?)
(大丈夫です。来週楽しみにしております。)
(あと、これからも昼休み話しかけても良いですか?)
(全然大丈夫だよ!むしろ部活とか大丈夫なの?)
(はい!部活も頑張りつつ先輩ともお話ししたいので!)
部活にも入ってないから後輩というものが居なかった俺だが、妹のようなもんだなと思わされた自分がいた。
.
.
.
早乙女さんと出かける日までは昼休みに会ったりFINEでなんだかんだ毎日のように連絡を取り合っていた。
そんなこんなで出かける日の当日がやってきた。
「お、おはようございます。先輩」
普段の制服姿とは全く異なる早乙女さんが俺の前に現れた!
「おはよう!早乙女さん、良かった起きれたんだね」
どうやら夜行性らしく朝が苦手だったのらしいがなんとか起きれたらしい。
「すいませんちょっと遅れましたかね、って先輩今日の格好ヤバいっすね、TOPCOVERだけじゃなくcountry Hunter《カントリーハンター》にボトムスは当時物のジーパンですね!!」
流石だ、きっと彼女は俺より詳しいんだろう‥
「俺の周りもこの手の服好きな人いないからこうやって今日一緒に回れるの嬉しいよ、ありがとう」
「いやいやいや、私こそですよ。普段好きで浮いてる訳じゃないのにクラスの女子からは目の敵にされるんですよね‥」
「まあここまでマニアックだと無理はないかもね‥」
「私だって分かってもらおうと思ってないんで良いんですけどね!」
「今日はそんな事も気にしないで楽しんじゃおっか!」
「はい!本当に1人で入る勇気なかったので助かります。」
今日は古着屋数店舗回ってお昼ご飯からの行きつけのレコードショップに行く事になった。
「いやでも本当先輩と舞さんってタイプ違いますよね~」
「俺も昔は舞にこういう服着たらどうだとか、色々勧めたな~その度に良さが分からないってめちゃくちゃ言われてさ、早乙女さんみたいなのが妹だったら服の話とか音楽の話とかでも盛り上がって楽しいんだろうなって思っちゃうよ!」
「私が妹だったらどんな感じだったんでしょうね?」
「きっと萌って呼んでるんだろうし、でも早乙女さんはお兄さん、兄貴、それとも名前で呼ん出たんだろうね!」
「私だったら‥多分」
「おい、萌!その男誰だ?」
怒声にも近いような声が後ろから聞こえた
「え?」
金髪で筋肉質、ピアスバチバチ、や、やべぇ怖すぎる‥
なんなんだこの人もしかして早乙女さんの彼氏か何かか‥
続く
「見てください先輩、これ私のコレクションなんですけど」
「これってwolf期のカーディガンだよね!凄い、俺も欲しいけどサイズがなくてなぁー早乙女さんはスタイル良いから絶対似合うな!」
あ、やばい、つい話が盛り上がりすぎてセクハラ紛いの事を言ってしまった‥
「あ、違う!今のはそういう意味じゃなくて‥」
目の前には頬を赤く染めた早乙女さんが居た。
「いや、その、いきなりそんなこと言わないでくださいよ‥恥ずかしい‥」
「ごめんね、そういうつもりじゃなかったんだけどさ!」
「気にしないでください!て、てかカーディガン以外にもこのシャツとか、このパーカーとかも持ってて~」
「やっほー優希君!」
「朝比奈先輩!!」
「最近全然会わないと思ったらね、ふーん、まあいいけど」
「すいません先輩!でも俺、来週遊び行く約束忘れてませんからね?」
「はいはい、わかりましたよ~じゃっまたね~」
朝比奈先輩は本当突然現れては消える台風のような人だ‥
「先輩今のってか、彼女さんとか、ですか???」
「いや、違うよ!最近仲良くしてる朝比奈先輩だよ!あの人もすごい面白い人でさ!」
「そうなんですね‥てっきり彼女さんかと思っちゃいました‥」
「大丈夫だよ俺になんて彼女なんかまだまだ先の先の先って感じだし‥」
「そうなんですね‥良かったです!あ、てか私そろそろ部活行かなくては‥」
何が良かったんだろうか?
「部活頑張ってね!てか、早乙女さんが嫌じゃなかったらFINE交換しない?」
「え、私なんかで良いんですか?」
「いや別に減るもんじゃないしね‥」
「あ、あの私友達居なくて、家族ぐらいにしか連絡した事なくて‥」
「別に気が向いたら連絡してくれれば良いから!」
「わかりました‥」
そう言って彼女とFINEで連絡する事になったら
.
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それからはどうやら服だけではなく音楽の趣味も合う事がわかった
(私もそのアルバム持ってます!90’s emoの中でも名盤ですよね)
(早乙女さんはそっちもいけるか!俺はこれとこれのアルバムが未だにずっと好きで)
まあ一つ言える事は確かにこんな趣味が独特なら学校で浮いたりサブカルと言われてしまう気がするな‥
(あの、新川先輩って普段どこで服やCD買われてるのですか?)
(俺は直接見たい派だからネットとよりも駅前の古着屋とかレコードショップに行く事が多いかな!!)
(凄いですね!私人見知りな事もあって怖くてそういう店入った事ないんですよね‥)
(そうなんだ!まあ確かにあの手の店って1人で入るのってなんか怖いよね!)
(先輩が嫌でなければ、もしよろしければで良いんですが、一緒に行っていただけませんか?)
意外な返信が来た。人見知りなのに積極的という文面上だからこそ出来る技術、まあ確かに分からなくもない。
(全然良いよ!今週は今日話してた先輩と遊びに行くから来週とかどうかな?)
(大丈夫です。来週楽しみにしております。)
(あと、これからも昼休み話しかけても良いですか?)
(全然大丈夫だよ!むしろ部活とか大丈夫なの?)
(はい!部活も頑張りつつ先輩ともお話ししたいので!)
部活にも入ってないから後輩というものが居なかった俺だが、妹のようなもんだなと思わされた自分がいた。
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早乙女さんと出かける日までは昼休みに会ったりFINEでなんだかんだ毎日のように連絡を取り合っていた。
そんなこんなで出かける日の当日がやってきた。
「お、おはようございます。先輩」
普段の制服姿とは全く異なる早乙女さんが俺の前に現れた!
「おはよう!早乙女さん、良かった起きれたんだね」
どうやら夜行性らしく朝が苦手だったのらしいがなんとか起きれたらしい。
「すいませんちょっと遅れましたかね、って先輩今日の格好ヤバいっすね、TOPCOVERだけじゃなくcountry Hunter《カントリーハンター》にボトムスは当時物のジーパンですね!!」
流石だ、きっと彼女は俺より詳しいんだろう‥
「俺の周りもこの手の服好きな人いないからこうやって今日一緒に回れるの嬉しいよ、ありがとう」
「いやいやいや、私こそですよ。普段好きで浮いてる訳じゃないのにクラスの女子からは目の敵にされるんですよね‥」
「まあここまでマニアックだと無理はないかもね‥」
「私だって分かってもらおうと思ってないんで良いんですけどね!」
「今日はそんな事も気にしないで楽しんじゃおっか!」
「はい!本当に1人で入る勇気なかったので助かります。」
今日は古着屋数店舗回ってお昼ご飯からの行きつけのレコードショップに行く事になった。
「いやでも本当先輩と舞さんってタイプ違いますよね~」
「俺も昔は舞にこういう服着たらどうだとか、色々勧めたな~その度に良さが分からないってめちゃくちゃ言われてさ、早乙女さんみたいなのが妹だったら服の話とか音楽の話とかでも盛り上がって楽しいんだろうなって思っちゃうよ!」
「私が妹だったらどんな感じだったんでしょうね?」
「きっと萌って呼んでるんだろうし、でも早乙女さんはお兄さん、兄貴、それとも名前で呼ん出たんだろうね!」
「私だったら‥多分」
「おい、萌!その男誰だ?」
怒声にも近いような声が後ろから聞こえた
「え?」
金髪で筋肉質、ピアスバチバチ、や、やべぇ怖すぎる‥
なんなんだこの人もしかして早乙女さんの彼氏か何かか‥
続く
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