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・第11集【冷戦終結~世界が見たヒーロー・正義の味方・未来~】
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ベトナム戦争と第二次内戦の終結後、アメリカ・ヒーロー界の混乱は収まるところを知りませんでした。
(当時の新聞。ゴーストクルセイダーの自殺とナイアルラトホテップの死亡記事が一面を飾っている)
組織欧米支部北米方面支部長エクセルシオールが作り出したマーベラスマンのクローン兵武隊・サーガと彼の元に仕える幹部グリムとグリッティにより、長年砂粒のようにバラバラだったアメリカのヴィラン社会は、大物ヴィランであったナイアルラトホテップが好敵手としていたヒーロー・ゴーストクルセイダーの自殺を知り狂死した事を切っ掛けに統一され、既に市民から信頼を失っていた旧世代のヒーロー達は悉く討ち取られていきました。【残酷に荒れた冷鉄の現代】と呼ばれる時代です。
(当時撮影された、スーパーヒーローの死体が街灯に吊るされている映像。スーパーヒーローの死体にはモザイクをかけています)
政府に情報を登録していた者は政府の情報を盗まれ、民間にいた者はあくまで民間人であったが故の隙を狙われ、グリムとグリッティがグリーンオークらナイアルラトホテップには及ばぬものの一際兇悪で邪悪だったスーパーヴィラン達を集めて編成した死の部隊・自殺追込請負業者が暗躍。『大いなる責任の行使には大いなる犠牲が伴う』と称してヒーローの身内という身内を殺し回り、犠牲者多数自殺者多数引退者被暗殺者多数、ヒーロー達は次々と惨たらしく狩られていきました。
旧世代ヒーローの内生き残ったのは四島事変でミスターUSAが横須賀で爆発四散した事もあり活動を継続できたのはソルジャーステイツとメタルプレジデントのみ。
(グリーンオークと戦う当時のソルジャーステイツの映像。良く見るとコスチュームの一部が損傷したままとなっており、当時のアメリカンヒーローの疲弊が窺える)
マーベラスマンは絶望し組織に囚われの身となり、組織はマーベラスマンのクローンである超人兵器・サーガを量産。北米支局は強大な戦力を得手、更にサーガの一体を偽マーベラスマンとして活動させ、アメリカ市民とヒーロー達を欺き操っていきました。
(とある事件の映像。敵味方合わせて十人のマーベラスマンが殴り合っているが、当時本物と思われていたマーベラスマンも実はクローン超人サーガであった事が明らかになっている)
加えて、ディ・シィ・コデックスもマーベラス・コミュニティも事実上崩壊した事により超人を制御する組織が存在しなくなり、己が独善を正義と掲げ、アメリカン・スーパーヒーローの美徳であった非殺の精神を放擲し、容赦ない殺戮で覇を唱える殺し屋エグゼキューショナー、かつてのアメイジングマンに匹敵する力を突然変異で得たが故に己を裁きの神と狂い微罪に対し殺戮を重ねたアメイジング・ハイパー・デラックスマンこと中国系アメリカ人シャオ・チータン等、暴走する超人達が出現。
(麺のように縮れた髪をした眼鏡をかけた超人が、道路交通法に僅かに違反した車を運転手ごと容赦なくぺしゃんこにしている当時のアメイジング・ハイパー・デラックスマンの暴虐を記録した映像)
この【残酷に荒れた冷鉄の現代】から【伯林誤報事件】を経て【“第三次世界大戦”事件】に至るまでの時代を、アメリカでは【黙示録顕現】と包括的に呼称します。
最後に残った若い世代のヒーローは【蛇の魔術師】マイケル・アランが見出した【アメリカ1問題のあるヒーロー】ミスターUSAの一番弟子である白黒つける妥協無き男ツートンカラーに同じくマイケル・アランが見出した万能超人カエサルと核超人Drロスアラモスによるヒーローチーム・ライトハウス、ベトナム戦争とカンプチア派兵の生き残りファストブラッドと彼に影響を受け戦いに加わった剣の戦士バーバリアンと武術超人サイレンスと蘇った古の超人ポールバニヤンと超生命力刑事ハードラックのヒーローチーム・スターズ、ディ・シィ・コデックスでもマーベラス・コミュニティでもない新進気鋭の第三のヒーロー集団【コミットメント・オブ・イメージ】のヘルズエッグ、ビッチブレイブ、アンブレイカブル、オールマン。
(ライトハウス、スターズ、コミットメント・オブ・イメージが勢揃いした当時の映像。アメリカ国民に希望を与える為に集まった彼等でしたが、直後にライトハウスはツートンカラーのみが活動を続ける形で解散、スターズからはサイレンスが、コミットメント・オブ・イメージからはオールマンが脱退。一瞬の儚い光景でした)
それでも尚十人を超えると言うべきでしょうか、かつて二百を遙かに超えた者達の末裔としてはあまりに少ないと言うべきでしょうか。
更にサイレンスとオールマンとカエサルとDrロスアラモスの組織への寝返りと【蛇の魔術師】マイケル・アラン自身の自身が集めたヒーロー達への絶望から来る地球破壊計画が彼等を襲います。
米国は荒廃しヴィラン国家となり組織が支配するのか。
冷戦は東側が勝利するのか。
そして組織の意図通り、西側の企業支配と東側の統制社会が融合した、強大な資金と暴力と技術と支配を併せ持つ暗黒管理社会が訪れるのか。
(中東、アフリカで始まった戦争の映像。ソ連の超人兵士【氷の戦士】の冷凍半魚人じみた特徴的な姿があり、ソ連とそれに寄生する組織が各地に介入している事が示されている)
西側世界は絶望し、加えて組織中近東支部無明鋼殲隊がユダヤ人上位の格差社会化が固定化したイスラエル・パレスチナ連合共和国において扇動したイスラエル内戦が中近東諸国の社会不安に飛び火し中東内戦に拡大し当初石油危機と言われた価格混乱が供給ルート破綻という石油破局に至り、更に故国へと帰還したダークライオンがそれまで何とか押さえ込んでいた組織アフリカ支部汎アフリカ帝国が大ソマリ主義やフツ・ツチ対立を煽り立ててアフリカ民族大戦を勃発させ、更にソ連は新型量産型超人兵士【氷の戦士】の完成を発表、それにより周辺諸国への圧力を強めます。
そしてこの時代の大混乱を更に決定的にしたのは、国際協調の低下と石油破局により、人類防衛軍の活動が低質化、にもかかわらず打ち続く改獣災害は最高潮となり、更に粗製巨大超人だけでなく改獣にまで生存権を侵された怪獣達の凶暴化した最後の生き残り達の猛然たる反撃とそれを守るべく人類を攻撃するハイパーマン・ネガにより、人類は第三次世界大戦と人類滅亡の瀬戸際に立っていました。
(ボロボロのシタデルZを取り囲む七体の改獣・械獣軍団。助けに入るチームファイブが操縦するエレクトロV)
(ハイパーマン対ハイパーマン・ネガの戦い。宇宙恒線同士の激突)
(粗製巨大超人ゴッドアームの特殊能力・ファイトフィールドで兵装と装甲を弱体化させられ、鎖鉄球で顔半分を叩き割られるビッグメガ)
(棘竜改獣キマイロンの喉笛に、体を切り裂かれながらも嘴で食らいついて離さない革命怪獣ゲバラー)
(改獣を巻き込んで行った核実験という名目での核攻撃に誤算により巻き込まれてしまった事で、かつて核の影響で怪獣化したあと核を運搬した空母を追って襲撃した日本ではなくアメリカこそが己を怪獣化した存在であった事に気づき“核実験”に使った核弾頭を運搬した原潜を追い上陸した北米大陸を蹂躙する破壊怪獣ガグラ。それに破壊されながら必死に押しとどめる巨大人型兵器ライオンヘッド)
当初第二次怪獣頻出期と呼ばれ、最終的には怪獣世界大戦争と呼ばれた、最大最後の怪獣災害時代。
……冷戦終結後に明らかになった組織に関する資料から、改獣と械獣による破壊が組織本部に君臨する組織首領……異次元人ブウイヌムルと呼ばれる存在が引き起こしていた事が明らかになりました。
改獣。紅血党の粗製巨大超人や同じ組織本部が用いる兵器である械獣とは別の、作り物めいている癖に存在原理の片鱗すら掴ませぬ次元の歪みめいた何か。
それにより世界は破壊されていきました。文字通りの意味で。改獣は改造された獣であると同時に世界を改造する獣であり、様々な大規模超常現象を引き起こす存在でした。
(当時改獣が起こした物理現象を無視した大災害の記録映像と、現在も残る異常を撮影した映像の比較)
空が割れ、全く別の空間が繋がる。重力が逆転し何もかもが宇宙に消える。正気を失った人間が暴動を起こす。人間が改獣になる。多数の霊が舞い踊る。星の運行が光の速度を無視して乱れる。昼と夜とが逆転する。赤い雨が降り黒い雪が降り全く異なる生物の生態系が生まれる。社会不安が改獣の形を取って実体化する。
チェルノブイリ、バホス・デ・ハイナ、カブウェ、ラ・オローヤ、臨汾、ラニペット、スリーマイル島。今も、改獣による物理法則汚染で立ち入れない地域は多数あります。
暗黒時代とすら呼ばれ、H・P・ラブクラフトの著作やミシェル・ノストラダムスの予言が引用され、世界は西暦1999年までには確実に滅びると言われました。
その中を組織の尖兵は暗躍し、世界を自在に塗り替え、有力者達に頸木を嵌めていった事が当時の記録や後日の発言に生々しい痕跡として残されています。
組織首領・異次元人ブウイヌムルは正体不明のまま、改獣を己の手駒として世界を弄んでいました。あたかも、その力でヒーローや正義の味方の物語と人類の歴史を終わらせようとしているかのように。
「“お前達”はどう考えている? 組織首領の目的は何だ? 我々の世界を、奴はどうしようとしているのだ?」
「……“我々”の十の頭脳と電子頭脳でも、組織首領の影すら踏む事は出来ん。我々は我々の世界征服を粛々と進めるしかない」
(組織欧州支局長ヘルバート・ギルシュタインと中露支部長【拾面機】との後世発見された通話記録)
それは組織を暗躍させましたが、少なからぬ数の組織支部長達は、首領は自分達も使い捨てにして、世界征服でも世界の改善でも無い何らかの取り返しのつかない事をしようとしているのではないかと疑っていました。
ヒーロー、正義の味方、巨大超人、巨大人型機動兵器のパイロット達は、そんな状況に立ち向かっていったのです。
ですが、窮地に陥っているのは西側世界だけではありませんでした。
……そんな中、抗う事が出来る人々がいたのです。
それは、組織日本支部矛の会の壊滅により自由に動くことが出来るようになった日本の正義の味方達。
(伯林に姿を現したキジンダー、天安門で学生を蹂躙しようとする戦車と超人兵士をなぎ倒すマスクドラグーンと必殺ザ・バッド、ニューヨークでスーパーヴィランと戦うジュエルセブンの映像。彼はこの後マーベラスマンが囚われた組織基地に潜入し脱出させる事に成功する)
そして、粗製巨大超人を製造していた組織東南支部・紅血党が余りにも極端な暴走ぶりから様々な勢力の綱渡りの上で滅ぼされた事から改獣対策に動く事が出来るようになったハイパーマンら巨大超人達と人類防衛軍の巨大人型機動兵器とそのパイロット達。
(並んで飛行し二手に分れザンビアとドミニカに向かう巨大人型兵器部隊)
そして、組織が生み出した戦乱に翻弄された全く無銘の人々でした。良くも悪くも、彼等彼女らは、組織の想定以上の混乱を起こしたのでした。
(怒号飛び交う中東の都市におけるデモ隊と鎮圧部隊の激突、アフリカの地で民兵部隊に魔法をかける魔女と彼女を守るダークライオン、ソ連超人兵士にしがみついて自爆するアフガン人ムジャヒディンの映像)
社会不安の醸成の為の組織の陰謀により解き放たれた中近東ムスリムの怒りは組織の制御を離れて暴走し、組織が想定した石油危機を超える石油破局による経済混乱は西側だけで無く西側に寄生する組織支部まで衰弱させ、更に戦火の飛び火したアフガニスタン紛争に、超人兵士まで投入しておきながら命を惜しまぬアフガニスタン人の抵抗によりソ連軍が損害多数で事実上敗北した事から組織の一大根拠地であったソ連に致命傷を与える結果となってしまいます。
更にアフリカでは政情不安定化による再度の国際資本による植民地的支配を目指した組織の陰謀は予想以上の崩壊をもたらし、最早支配どころではない状態となりつつありました。
これら混乱には原因と結果の両方にヒーローや正義の味方の存在がありました。
巨大超人と巨大人型機動兵器達が改獣達を辛うじて押さえ込んだ事もあり、自由に活動出来るようになった正義の味方達とそれと共闘したヒーロー達が各地で組織の幹部達を多く打倒し、組織の統率力が落ちた事によって混乱が始まり、そしてツチ族とフツ族の対立を乗り換えようとする【ルワンダの魔女】カラバ・カルヒムビ等有志と共にダークライオンが戦ったように、混乱の収束もまた結果的に組織のコントロールを離れた状態で行われました。
加えて組織に支配された東側では超人開発に注力しすぎて経済が疎かになってた事も……組織としては将来的に欧米支部を通じて西側の経済を手に入れる事だったとはいえ……足を引っ張りました。それに対して西側やキジンダーやマスクドラグーンのような組織からの脱走者や民間・宇宙人などで超人を賄っていた日本を除けばヨーロッパは小数の自国超人以外はアメリカ頼り、そのアメリカは先天変異超人などの自然発生者以外はアメイジングマンの超人輸血で生み出された超人を薬物強化で再現した言わば複製の複製とでも言うべき形で数を増やす事で……それで満足していた結果ベトナムで散々に打ち破られる事にはなりましたが……対応していたアメリカはそこまで超人に纏わる経済負担が大きくなかった事が明暗を分けました。
(自爆する組織中近東支部無明鋼殲隊アジト・空中要塞竜空城)
(組織アフリカ支部汎アフリカ帝国支部長バッカサ大帝と幹部ダダフィ大佐とイル・ガミンとラタクセルクセス大王を相手に激しく戦うダークライオン、ンジンガ二世、ババル一世。汎アフリカ帝国建国宣言式典にて)
その結果、一時は殆ど世界を支配していたに等しい組織の支部は次々連鎖的に壊滅していきます。
日本支部と東南支部の壊滅から中近東支部、アフリカ支部が崩壊。そしてその後、大西洋支部の欧州支局、北米支局という順番で組織は滅亡していきました。
(北米支局のアジトであったアメリカン・エンパイア・タワーの天辺で星条旗を掲げる、皆互いに支え合わねばならないほど傷ついているが誇らしげなヒーロー達)
最後に残った中露支部も【伯林誤報事件】を切っ掛けに1991年、【“第三次世界大戦”事件】と呼ばれるソ連におけるクーデターと核戦争開始計画のヒーロー・正義の味方達による阻止によってソ連共々崩壊する事となりました。
この時、実際に発射されそうになった核ミサイルを基地諸共破壊したり発射された核ミサイルを空中で処分する際に、数多くのヒーロー・正義の味方の命が失われ、また幾つもの巨大人型兵器が失われました。怪獣達もマハロア、ガグラ、ダドラといった最後まで残った者達が、この最後の戦いに於いて核ミサイル迎撃に協力しました。核から生まれた怒れるガグラからすればそれは憎むべき敵であり、自然と繋がるマハリアからすれば破滅は挑むべき事であり、そして人を守る為に生み出されたダドラも……これら人と異なる者達までもが地球を守る為に戦い犠牲となった事には、様々な思いを感じずにはおれません。
また最終局面において万能戦艦高天原等の組織日本支部残党が、ヒーローや正義の味方や怪獣や巨大超人・巨大人型機動兵器と共に核弾頭やそれを護衛するソ連の秘密兵器達と戦った記録も残されています。
そしてその後大気圏外において、ハイパーマンとそれに追随出来る最精鋭の正義の味方とヒーロー達、巨大人型兵器、巨大超人、怪獣達が組織首領・異次元人ブウイヌムルと戦い、これを打倒しました。
レナード・ローガン米大統領が整備した戦闘衛星艦隊・JEDI(Justice by Energy-weapons Defense in the Interstellarの頭字語)が介入・記録できた範囲での映像しか残されていませんが……その戦いは正に神話的かつ壮絶な、一歩間違えば地球が滅ぶ程のものだったと推測されています。
(JEDIの観測映像。JEDIによる【トリニティ】レーザー砲や【ゴスペル】レールガンによる砲撃も映り込んでいる)
(ハイパーマンとハイパーマン・ネガの力によって全員巨大化したスーパーヒーロー・正義の味方たちが改獣軍団と激しく殴り合う)
(破壊怪獣ガグラの爆熱光が改獣達の群れを纏めて吹き飛ばしてブウイヌムルに突き刺さる。ガグラの爆熱光が太陽の如く赤く輝き、爆熱光を翼として飛行するガグラの体も赤熱して徐々に溶けて行くが、ガグラは爆熱光を止めない)
(巨大人型兵器達が必殺技を一斉射撃する。その前衛として守護怪獣ダドラが立ち、重力操作能力で必殺技を一点に集中し、逆に相手の攻撃をねじ曲げて防ぐ)
(亡妖霊神を艦首衝角に串刺しにして突っ込んできた万能戦艦高天原と精霊怪獣マハロアがブウイヌムルに体当たりし自爆する)
(地球に向かうブウイヌムルの攻撃を受け止めた悪魔別星人フェイストが消滅する)
(全ヒーロー・正義の味方が突撃)
(ハイパーマンとハイパーマン・ネガがダブル宇宙恒線をブウイヌムルに放つ)
それでも、最終的に発射態勢に入った全ての核ミサイルが阻止され、異次元人ブイウイヌムルが打倒され、無事に冷戦が終結し、人類が無傷で生存出来たのは正に奇跡的な出来事であり、ヒーローや正義の味方の存在意義の証明でした。
こうして、ヒーロー・正義の味方・ヴィラン・怪人といった超人英雄達の数も大幅に減少し、波乱に満ちた二十世紀、英雄の世紀は終わりを告げていく事になります。
ユーゴスラビアやクウェートでの戦争、神戸に出現した震災怪獣マガツジザラ、富士裾野に本部を構えカルト宗教国家を建国せんとしたα教団。数少ない残ったヒーロー・正義の味方・巨大超人・巨大人型兵器により、それら冷戦終結後に起こった事件の被害は低減され、解決されましたが、英雄の世紀は終わりつつあります。多くの超人達が去って行きました。それらの中でこれらの事件は、超人が人々を率いるのではなく、人々の活動が超人を助けるという形で解決が為されました事もまた、時代の移り変わりを象徴しているようでした。
それが超人の時代が終わっても人類自身が平和を守りよりよくしていくのだというこれからの未来を示していることを、【平和な21世紀】の道標である事を私達は願っています。
(BGM:伯林は燃えているかと共にスタッフロールが流れ番組が終わる)
(当時の新聞。ゴーストクルセイダーの自殺とナイアルラトホテップの死亡記事が一面を飾っている)
組織欧米支部北米方面支部長エクセルシオールが作り出したマーベラスマンのクローン兵武隊・サーガと彼の元に仕える幹部グリムとグリッティにより、長年砂粒のようにバラバラだったアメリカのヴィラン社会は、大物ヴィランであったナイアルラトホテップが好敵手としていたヒーロー・ゴーストクルセイダーの自殺を知り狂死した事を切っ掛けに統一され、既に市民から信頼を失っていた旧世代のヒーロー達は悉く討ち取られていきました。【残酷に荒れた冷鉄の現代】と呼ばれる時代です。
(当時撮影された、スーパーヒーローの死体が街灯に吊るされている映像。スーパーヒーローの死体にはモザイクをかけています)
政府に情報を登録していた者は政府の情報を盗まれ、民間にいた者はあくまで民間人であったが故の隙を狙われ、グリムとグリッティがグリーンオークらナイアルラトホテップには及ばぬものの一際兇悪で邪悪だったスーパーヴィラン達を集めて編成した死の部隊・自殺追込請負業者が暗躍。『大いなる責任の行使には大いなる犠牲が伴う』と称してヒーローの身内という身内を殺し回り、犠牲者多数自殺者多数引退者被暗殺者多数、ヒーロー達は次々と惨たらしく狩られていきました。
旧世代ヒーローの内生き残ったのは四島事変でミスターUSAが横須賀で爆発四散した事もあり活動を継続できたのはソルジャーステイツとメタルプレジデントのみ。
(グリーンオークと戦う当時のソルジャーステイツの映像。良く見るとコスチュームの一部が損傷したままとなっており、当時のアメリカンヒーローの疲弊が窺える)
マーベラスマンは絶望し組織に囚われの身となり、組織はマーベラスマンのクローンである超人兵器・サーガを量産。北米支局は強大な戦力を得手、更にサーガの一体を偽マーベラスマンとして活動させ、アメリカ市民とヒーロー達を欺き操っていきました。
(とある事件の映像。敵味方合わせて十人のマーベラスマンが殴り合っているが、当時本物と思われていたマーベラスマンも実はクローン超人サーガであった事が明らかになっている)
加えて、ディ・シィ・コデックスもマーベラス・コミュニティも事実上崩壊した事により超人を制御する組織が存在しなくなり、己が独善を正義と掲げ、アメリカン・スーパーヒーローの美徳であった非殺の精神を放擲し、容赦ない殺戮で覇を唱える殺し屋エグゼキューショナー、かつてのアメイジングマンに匹敵する力を突然変異で得たが故に己を裁きの神と狂い微罪に対し殺戮を重ねたアメイジング・ハイパー・デラックスマンこと中国系アメリカ人シャオ・チータン等、暴走する超人達が出現。
(麺のように縮れた髪をした眼鏡をかけた超人が、道路交通法に僅かに違反した車を運転手ごと容赦なくぺしゃんこにしている当時のアメイジング・ハイパー・デラックスマンの暴虐を記録した映像)
この【残酷に荒れた冷鉄の現代】から【伯林誤報事件】を経て【“第三次世界大戦”事件】に至るまでの時代を、アメリカでは【黙示録顕現】と包括的に呼称します。
最後に残った若い世代のヒーローは【蛇の魔術師】マイケル・アランが見出した【アメリカ1問題のあるヒーロー】ミスターUSAの一番弟子である白黒つける妥協無き男ツートンカラーに同じくマイケル・アランが見出した万能超人カエサルと核超人Drロスアラモスによるヒーローチーム・ライトハウス、ベトナム戦争とカンプチア派兵の生き残りファストブラッドと彼に影響を受け戦いに加わった剣の戦士バーバリアンと武術超人サイレンスと蘇った古の超人ポールバニヤンと超生命力刑事ハードラックのヒーローチーム・スターズ、ディ・シィ・コデックスでもマーベラス・コミュニティでもない新進気鋭の第三のヒーロー集団【コミットメント・オブ・イメージ】のヘルズエッグ、ビッチブレイブ、アンブレイカブル、オールマン。
(ライトハウス、スターズ、コミットメント・オブ・イメージが勢揃いした当時の映像。アメリカ国民に希望を与える為に集まった彼等でしたが、直後にライトハウスはツートンカラーのみが活動を続ける形で解散、スターズからはサイレンスが、コミットメント・オブ・イメージからはオールマンが脱退。一瞬の儚い光景でした)
それでも尚十人を超えると言うべきでしょうか、かつて二百を遙かに超えた者達の末裔としてはあまりに少ないと言うべきでしょうか。
更にサイレンスとオールマンとカエサルとDrロスアラモスの組織への寝返りと【蛇の魔術師】マイケル・アラン自身の自身が集めたヒーロー達への絶望から来る地球破壊計画が彼等を襲います。
米国は荒廃しヴィラン国家となり組織が支配するのか。
冷戦は東側が勝利するのか。
そして組織の意図通り、西側の企業支配と東側の統制社会が融合した、強大な資金と暴力と技術と支配を併せ持つ暗黒管理社会が訪れるのか。
(中東、アフリカで始まった戦争の映像。ソ連の超人兵士【氷の戦士】の冷凍半魚人じみた特徴的な姿があり、ソ連とそれに寄生する組織が各地に介入している事が示されている)
西側世界は絶望し、加えて組織中近東支部無明鋼殲隊がユダヤ人上位の格差社会化が固定化したイスラエル・パレスチナ連合共和国において扇動したイスラエル内戦が中近東諸国の社会不安に飛び火し中東内戦に拡大し当初石油危機と言われた価格混乱が供給ルート破綻という石油破局に至り、更に故国へと帰還したダークライオンがそれまで何とか押さえ込んでいた組織アフリカ支部汎アフリカ帝国が大ソマリ主義やフツ・ツチ対立を煽り立ててアフリカ民族大戦を勃発させ、更にソ連は新型量産型超人兵士【氷の戦士】の完成を発表、それにより周辺諸国への圧力を強めます。
そしてこの時代の大混乱を更に決定的にしたのは、国際協調の低下と石油破局により、人類防衛軍の活動が低質化、にもかかわらず打ち続く改獣災害は最高潮となり、更に粗製巨大超人だけでなく改獣にまで生存権を侵された怪獣達の凶暴化した最後の生き残り達の猛然たる反撃とそれを守るべく人類を攻撃するハイパーマン・ネガにより、人類は第三次世界大戦と人類滅亡の瀬戸際に立っていました。
(ボロボロのシタデルZを取り囲む七体の改獣・械獣軍団。助けに入るチームファイブが操縦するエレクトロV)
(ハイパーマン対ハイパーマン・ネガの戦い。宇宙恒線同士の激突)
(粗製巨大超人ゴッドアームの特殊能力・ファイトフィールドで兵装と装甲を弱体化させられ、鎖鉄球で顔半分を叩き割られるビッグメガ)
(棘竜改獣キマイロンの喉笛に、体を切り裂かれながらも嘴で食らいついて離さない革命怪獣ゲバラー)
(改獣を巻き込んで行った核実験という名目での核攻撃に誤算により巻き込まれてしまった事で、かつて核の影響で怪獣化したあと核を運搬した空母を追って襲撃した日本ではなくアメリカこそが己を怪獣化した存在であった事に気づき“核実験”に使った核弾頭を運搬した原潜を追い上陸した北米大陸を蹂躙する破壊怪獣ガグラ。それに破壊されながら必死に押しとどめる巨大人型兵器ライオンヘッド)
当初第二次怪獣頻出期と呼ばれ、最終的には怪獣世界大戦争と呼ばれた、最大最後の怪獣災害時代。
……冷戦終結後に明らかになった組織に関する資料から、改獣と械獣による破壊が組織本部に君臨する組織首領……異次元人ブウイヌムルと呼ばれる存在が引き起こしていた事が明らかになりました。
改獣。紅血党の粗製巨大超人や同じ組織本部が用いる兵器である械獣とは別の、作り物めいている癖に存在原理の片鱗すら掴ませぬ次元の歪みめいた何か。
それにより世界は破壊されていきました。文字通りの意味で。改獣は改造された獣であると同時に世界を改造する獣であり、様々な大規模超常現象を引き起こす存在でした。
(当時改獣が起こした物理現象を無視した大災害の記録映像と、現在も残る異常を撮影した映像の比較)
空が割れ、全く別の空間が繋がる。重力が逆転し何もかもが宇宙に消える。正気を失った人間が暴動を起こす。人間が改獣になる。多数の霊が舞い踊る。星の運行が光の速度を無視して乱れる。昼と夜とが逆転する。赤い雨が降り黒い雪が降り全く異なる生物の生態系が生まれる。社会不安が改獣の形を取って実体化する。
チェルノブイリ、バホス・デ・ハイナ、カブウェ、ラ・オローヤ、臨汾、ラニペット、スリーマイル島。今も、改獣による物理法則汚染で立ち入れない地域は多数あります。
暗黒時代とすら呼ばれ、H・P・ラブクラフトの著作やミシェル・ノストラダムスの予言が引用され、世界は西暦1999年までには確実に滅びると言われました。
その中を組織の尖兵は暗躍し、世界を自在に塗り替え、有力者達に頸木を嵌めていった事が当時の記録や後日の発言に生々しい痕跡として残されています。
組織首領・異次元人ブウイヌムルは正体不明のまま、改獣を己の手駒として世界を弄んでいました。あたかも、その力でヒーローや正義の味方の物語と人類の歴史を終わらせようとしているかのように。
「“お前達”はどう考えている? 組織首領の目的は何だ? 我々の世界を、奴はどうしようとしているのだ?」
「……“我々”の十の頭脳と電子頭脳でも、組織首領の影すら踏む事は出来ん。我々は我々の世界征服を粛々と進めるしかない」
(組織欧州支局長ヘルバート・ギルシュタインと中露支部長【拾面機】との後世発見された通話記録)
それは組織を暗躍させましたが、少なからぬ数の組織支部長達は、首領は自分達も使い捨てにして、世界征服でも世界の改善でも無い何らかの取り返しのつかない事をしようとしているのではないかと疑っていました。
ヒーロー、正義の味方、巨大超人、巨大人型機動兵器のパイロット達は、そんな状況に立ち向かっていったのです。
ですが、窮地に陥っているのは西側世界だけではありませんでした。
……そんな中、抗う事が出来る人々がいたのです。
それは、組織日本支部矛の会の壊滅により自由に動くことが出来るようになった日本の正義の味方達。
(伯林に姿を現したキジンダー、天安門で学生を蹂躙しようとする戦車と超人兵士をなぎ倒すマスクドラグーンと必殺ザ・バッド、ニューヨークでスーパーヴィランと戦うジュエルセブンの映像。彼はこの後マーベラスマンが囚われた組織基地に潜入し脱出させる事に成功する)
そして、粗製巨大超人を製造していた組織東南支部・紅血党が余りにも極端な暴走ぶりから様々な勢力の綱渡りの上で滅ぼされた事から改獣対策に動く事が出来るようになったハイパーマンら巨大超人達と人類防衛軍の巨大人型機動兵器とそのパイロット達。
(並んで飛行し二手に分れザンビアとドミニカに向かう巨大人型兵器部隊)
そして、組織が生み出した戦乱に翻弄された全く無銘の人々でした。良くも悪くも、彼等彼女らは、組織の想定以上の混乱を起こしたのでした。
(怒号飛び交う中東の都市におけるデモ隊と鎮圧部隊の激突、アフリカの地で民兵部隊に魔法をかける魔女と彼女を守るダークライオン、ソ連超人兵士にしがみついて自爆するアフガン人ムジャヒディンの映像)
社会不安の醸成の為の組織の陰謀により解き放たれた中近東ムスリムの怒りは組織の制御を離れて暴走し、組織が想定した石油危機を超える石油破局による経済混乱は西側だけで無く西側に寄生する組織支部まで衰弱させ、更に戦火の飛び火したアフガニスタン紛争に、超人兵士まで投入しておきながら命を惜しまぬアフガニスタン人の抵抗によりソ連軍が損害多数で事実上敗北した事から組織の一大根拠地であったソ連に致命傷を与える結果となってしまいます。
更にアフリカでは政情不安定化による再度の国際資本による植民地的支配を目指した組織の陰謀は予想以上の崩壊をもたらし、最早支配どころではない状態となりつつありました。
これら混乱には原因と結果の両方にヒーローや正義の味方の存在がありました。
巨大超人と巨大人型機動兵器達が改獣達を辛うじて押さえ込んだ事もあり、自由に活動出来るようになった正義の味方達とそれと共闘したヒーロー達が各地で組織の幹部達を多く打倒し、組織の統率力が落ちた事によって混乱が始まり、そしてツチ族とフツ族の対立を乗り換えようとする【ルワンダの魔女】カラバ・カルヒムビ等有志と共にダークライオンが戦ったように、混乱の収束もまた結果的に組織のコントロールを離れた状態で行われました。
加えて組織に支配された東側では超人開発に注力しすぎて経済が疎かになってた事も……組織としては将来的に欧米支部を通じて西側の経済を手に入れる事だったとはいえ……足を引っ張りました。それに対して西側やキジンダーやマスクドラグーンのような組織からの脱走者や民間・宇宙人などで超人を賄っていた日本を除けばヨーロッパは小数の自国超人以外はアメリカ頼り、そのアメリカは先天変異超人などの自然発生者以外はアメイジングマンの超人輸血で生み出された超人を薬物強化で再現した言わば複製の複製とでも言うべき形で数を増やす事で……それで満足していた結果ベトナムで散々に打ち破られる事にはなりましたが……対応していたアメリカはそこまで超人に纏わる経済負担が大きくなかった事が明暗を分けました。
(自爆する組織中近東支部無明鋼殲隊アジト・空中要塞竜空城)
(組織アフリカ支部汎アフリカ帝国支部長バッカサ大帝と幹部ダダフィ大佐とイル・ガミンとラタクセルクセス大王を相手に激しく戦うダークライオン、ンジンガ二世、ババル一世。汎アフリカ帝国建国宣言式典にて)
その結果、一時は殆ど世界を支配していたに等しい組織の支部は次々連鎖的に壊滅していきます。
日本支部と東南支部の壊滅から中近東支部、アフリカ支部が崩壊。そしてその後、大西洋支部の欧州支局、北米支局という順番で組織は滅亡していきました。
(北米支局のアジトであったアメリカン・エンパイア・タワーの天辺で星条旗を掲げる、皆互いに支え合わねばならないほど傷ついているが誇らしげなヒーロー達)
最後に残った中露支部も【伯林誤報事件】を切っ掛けに1991年、【“第三次世界大戦”事件】と呼ばれるソ連におけるクーデターと核戦争開始計画のヒーロー・正義の味方達による阻止によってソ連共々崩壊する事となりました。
この時、実際に発射されそうになった核ミサイルを基地諸共破壊したり発射された核ミサイルを空中で処分する際に、数多くのヒーロー・正義の味方の命が失われ、また幾つもの巨大人型兵器が失われました。怪獣達もマハロア、ガグラ、ダドラといった最後まで残った者達が、この最後の戦いに於いて核ミサイル迎撃に協力しました。核から生まれた怒れるガグラからすればそれは憎むべき敵であり、自然と繋がるマハリアからすれば破滅は挑むべき事であり、そして人を守る為に生み出されたダドラも……これら人と異なる者達までもが地球を守る為に戦い犠牲となった事には、様々な思いを感じずにはおれません。
また最終局面において万能戦艦高天原等の組織日本支部残党が、ヒーローや正義の味方や怪獣や巨大超人・巨大人型機動兵器と共に核弾頭やそれを護衛するソ連の秘密兵器達と戦った記録も残されています。
そしてその後大気圏外において、ハイパーマンとそれに追随出来る最精鋭の正義の味方とヒーロー達、巨大人型兵器、巨大超人、怪獣達が組織首領・異次元人ブウイヌムルと戦い、これを打倒しました。
レナード・ローガン米大統領が整備した戦闘衛星艦隊・JEDI(Justice by Energy-weapons Defense in the Interstellarの頭字語)が介入・記録できた範囲での映像しか残されていませんが……その戦いは正に神話的かつ壮絶な、一歩間違えば地球が滅ぶ程のものだったと推測されています。
(JEDIの観測映像。JEDIによる【トリニティ】レーザー砲や【ゴスペル】レールガンによる砲撃も映り込んでいる)
(ハイパーマンとハイパーマン・ネガの力によって全員巨大化したスーパーヒーロー・正義の味方たちが改獣軍団と激しく殴り合う)
(破壊怪獣ガグラの爆熱光が改獣達の群れを纏めて吹き飛ばしてブウイヌムルに突き刺さる。ガグラの爆熱光が太陽の如く赤く輝き、爆熱光を翼として飛行するガグラの体も赤熱して徐々に溶けて行くが、ガグラは爆熱光を止めない)
(巨大人型兵器達が必殺技を一斉射撃する。その前衛として守護怪獣ダドラが立ち、重力操作能力で必殺技を一点に集中し、逆に相手の攻撃をねじ曲げて防ぐ)
(亡妖霊神を艦首衝角に串刺しにして突っ込んできた万能戦艦高天原と精霊怪獣マハロアがブウイヌムルに体当たりし自爆する)
(地球に向かうブウイヌムルの攻撃を受け止めた悪魔別星人フェイストが消滅する)
(全ヒーロー・正義の味方が突撃)
(ハイパーマンとハイパーマン・ネガがダブル宇宙恒線をブウイヌムルに放つ)
それでも、最終的に発射態勢に入った全ての核ミサイルが阻止され、異次元人ブイウイヌムルが打倒され、無事に冷戦が終結し、人類が無傷で生存出来たのは正に奇跡的な出来事であり、ヒーローや正義の味方の存在意義の証明でした。
こうして、ヒーロー・正義の味方・ヴィラン・怪人といった超人英雄達の数も大幅に減少し、波乱に満ちた二十世紀、英雄の世紀は終わりを告げていく事になります。
ユーゴスラビアやクウェートでの戦争、神戸に出現した震災怪獣マガツジザラ、富士裾野に本部を構えカルト宗教国家を建国せんとしたα教団。数少ない残ったヒーロー・正義の味方・巨大超人・巨大人型兵器により、それら冷戦終結後に起こった事件の被害は低減され、解決されましたが、英雄の世紀は終わりつつあります。多くの超人達が去って行きました。それらの中でこれらの事件は、超人が人々を率いるのではなく、人々の活動が超人を助けるという形で解決が為されました事もまた、時代の移り変わりを象徴しているようでした。
それが超人の時代が終わっても人類自身が平和を守りよりよくしていくのだというこれからの未来を示していることを、【平和な21世紀】の道標である事を私達は願っています。
(BGM:伯林は燃えているかと共にスタッフロールが流れ番組が終わる)
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