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第一章
01-10「策」
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第五試合、ムーンライト・ナイツ 0ー3 デスティニーヒル・ライオンズ
第六試合、ブロックタウン・インパルス 0ー3 GCチョップ
第七試合、ムーンライト・ナイツ 2ー0 ブロックタウン・インパルス
第五試合の内容は惨憺たるものであった。
今回、ジュカイ及びダンテは出場せず、レンジャー:マークとブロウラー:ランス、そしてアサシン:ラエタが戦った。
開始早々、ランスが鮮やかな一閃で敵選手を二人まとめて切り捨ててしまい、残った一人をマークが撃ち抜いて試合を制した。
僅か1分45秒のことであった。
DHLはGCカローラとの決戦の前に荒々しい戦略が印象的な強豪GCチョップとの試合を控えているが、運が味方してそこでジュカイやダンテが負傷し欠場したとしても油断ならないということをライバルたちに見せつけた。
第六試合にも注目必須だ。
GCカローラが次に相対するのはまさにGCチョップ。
「GCチョップの要注意選手は彼らだ」
三人の選手がスクリーンに映し出される。
一人目は浅黒い肌と鋭い目、それから首に入れられた威嚇中のコブラスネークの刺青が特徴的な、がっしりした男。
「ディフェンダーでエース格のコブラ、23歳。堅い防御が持ち味で、防御しながら相手の隙を見つけて攻撃するファイトスタイルで、武器には相手のバリアに持続的に損傷を与える通称:『電子毒』が搭載されているよ」
二人目、三人目は容姿が似通っている。
二人共モンゴロイドで肌が雪のように白く、目の下に墨で描いたような隈があり、ほっそり痩せている。
「雪峰、冬宇兄弟だ。二人は18歳の双子でレンジャー。個人の能力はそれほどでもないんだけど、連携がとても強力なんだ」
一頻り話すと、ついに出場メンバーを発表した。
「出場メンバーは、まずトクス。コブラの隙を突くのに君の力が必要だ。…次にパール。君の『解毒』能力でトクスをサポートしてほしい。…そして、最後にミナーヴァ」
その言葉を聞いて、ミナーヴァはまるで感電したかのような素振りを見せた。
「ソウじゃなくてあたしなのね!」
「ああ。今回、ミナーヴァには雪冬兄弟の討伐と全体の指揮を担ってもらう」
「わかったわ! こてんぱんにしてあげましょう!」
ジュピターは「その意気だ」と満足気に頷き、次の段階に移った。
「明日の作戦について伝える」
会議が終了した。
「待ちなさいよ」
ミナーヴァは去りゆくソウを引き止めた。
「どうしたの?」
「今回、あたしは選ばれてあんたは選ばれなかった。パパはあんたよりもあたしをリーダーとして適正だと思ったの。MLK戦では確かにあんたが起点を作ったけれど、総合的に見てあたしの方が上ってことよ」
ここ数日、彼女の心は揺れ動いていた。
試合映像を「反芻」するなかで、ミナーヴァは誤魔化された真実に気づいていたのだった。
今となっては彼女にとってはソウの発言は自らの才能に驕り高ぶった高慢で嫌味なものの他には思えなかった。
ソウを敵として見る大義名分は完成していたのだ。
「まあ、そうかもね」
ソウは泰然とした様子で帰っていった。
明日、GCチョップと相見える。
駐車場に停車したバスのドアが開き、相手選手たちが降りてくる。
彼らは一直線にスタディウムに向かっていく。
控えの面々は物陰からこっそりそれを見ていた。
「見ろよ、コブラだぜ」
実際に見ると、その姿には威力があった。
体格は巌のように頑強で、目つきは刃物のように鋭く、その立ち振舞に一切の隙を感じさせない。
ソウの経験上、このような人間は剛健だ。
もし路上で邂逅したとしたら可能な限り抗争は回避したい。
無垢なトクスらがこんな無頼漢相手に戦えるかと考えたら不安が残った。
装備を身に付けたミナーヴァたちが廊下でストレッチをする。
作戦内容を脳内でループ再生しながら。
「よし」
一言呟いて、ミナーヴァとその仲間たちはその姿を強光のもとに晒した。
敵サイドの出場メンバーはコブラ、雪峰、冬宇という出しうる最高の布陣。
ネオンは黄緑色で統一し、コブラの全身の鎧は緑色で鱗を模した模様が施され、本棚のように分厚い大盾を片手に持ち、もう片方の手にはレイピアに似た(ただし刀身に刃は存在しない)形状の剣を持っている。
盾の中心にはコブラスネークの模様が彫ってあり、兜は威嚇のために首を広げたそれを模したデザインだ。
雪冬兄弟は共に白色のボディスーツを着用し、腰には2丁拳銃をぶら下げている。
(相手は確かに強い。けど、作戦を遂行できればこっちだって勝てるはず)
戦闘が開始した。
パールが後ろに下がり、対照的にトクスは前に出る。
「兄ちゃん、俺たちのコンビネーションでキリキリ舞いにしてやろうぜ」
「ああ、弟よ。俺たちでメタボロにしたやろうぜ」
雪冬兄弟が腰の銃を構え、左右対称に走り出す。
(予想通りね)
作戦では、最初に彼らどちらかを重点的に攻撃して倒し、戦力を大きく削ぐ事になっている。
ミナーヴァは弓を構えた。
「パール、援護して」
「わかりました」
兄弟はミナーヴァを左右から挟んだ。
4つの銃口が同時に一人に向けられる。
その時、ミナーヴァの弓とパールの杖の先端が同時に光り輝いた。
パワーチャージ。
ミナーヴァは迷いなく矢を離した。
彼女の左側に居た冬宇に矢が放射される。
彼は一瞬動きを止めた後、素早く後方に跳んだ。
矢の軌道が僅かに湾曲し、敵の頭を的確に撃ち抜く。
バリアが割れ、矢は消え、双子の片割れは一瞬で退場する。
ヘッドショット。
ーー冬宇、リタイア
「くっ」
雪峰がその白い額に青筋を立てる。
「よくも我が弟を!」
雪峰が銃を出鱈目に乱射する。
「わわっ」
「パール、下がっていなさい」
ミナーヴァが敵と向き合い、銃弾の雨を掻い潜りながら弓を引き絞る。
脛を撃ち抜かれた。
ミナーヴァ、バリア12%損失。
「あいつはあたしがやるから、あんたはトクスを助けてやりなさい」
「わかった」
パールがトクスに近づく。
それを左右に避けつつ見届けてから、ミナーヴァは矢を放つ。
急な攻撃にも雪峰は姿勢を低くして対応する。
「あら、思ったよりしぶといのね。そんな元気なら、あたしと踊りなさい」
「いいぜ、乗ってやろうお姫様」
互いに武器を構え直す。
トクスが高く宙を舞い、コブラの頭に得物を突き立てる。
コブラはその超重量な盾をひょいと頭上に持ち上げ、敵の奇策を簡単に無効化する。
トクスは弾かれた。
「ふーん、俺の相手はお前さんって訳か」
「そうさ、やっと気づいてくれたのかい?」
着地したトクスの表情には、早くも隠しきれない焦燥の色が見えていた。
(おいおい、事前に準備してきた中では一番の戦略だぞ。何をしれっと完封してくれているんだよ!)
「そう、君の相手は僕さ。またいくつも策があるから、油断しないでね」
トクスはいきなり左側から接近した。
するとコブラは後方に二歩下がった。
距離が伸びたことでどうしても接近までに時間がかかってしまう。
(この奇襲も駄目そうだな。なら…)
トクスは今度は右側に走った。
コブラは合わせて身体を回転させる。
だが少し遅れている。
トクスは一瞬だけ、敵の真横に立つことが出来た。
敵の脇腹が見える。
(一撃目、いただき!)
次の瞬間、トクスの顔面に鋭い刺突攻撃が浴びせられる。
トクスは反射的に腕を顔の方に伸ばし、剣で防ぐ。
打ち合った衝撃で武器が手からすり抜け、後方約5mにカランと落ちる。
敵が迅速に腕を引き下げ、切先の向きを変える。
追撃が来る。
トクスは剣が動く瞬間を見計らって後方に宙返りした。
だが一瞬敵に見せた足裏を突き刺される。
トクス、バリア:25%損失
なんとか着地するが、足首に違和感を覚えた。
しかし気にせず、トクスは弾かれたナイフ目掛けて疾走した。
その時、パールが現れてそれを拾い、丁寧に投げ渡す。
「ありがとう」
「待って下さい、『解毒』しますから!」
トクスのバリア残量はいつの間にか43%にまですり減らされていた。
パールが杖を翳し、その先端を光らす。
カース・リムーバー。
「電子毒」の作用が無事消え、バリアの自然減少も食い止められる。
「いやはや、ありがとう」
「どういたしまして」
トクスは息を切らしながらコブラに顔を向けた。
コブラは先程の位置から動かず、馬鹿にしたようにわざと涼しげな顔を演出していた。
「息巻いていた割に貧弱だぞ、トクスちゃん。俺に為す術もないみたいだな」
「まだわからないよ、もしかしたら僕がとんでもない技を持っているかもしれないし」
(今思いついた。即興だけど、他が手詰まりならこれしかないよね…)
トクスは低く構えた。
第六試合、ブロックタウン・インパルス 0ー3 GCチョップ
第七試合、ムーンライト・ナイツ 2ー0 ブロックタウン・インパルス
第五試合の内容は惨憺たるものであった。
今回、ジュカイ及びダンテは出場せず、レンジャー:マークとブロウラー:ランス、そしてアサシン:ラエタが戦った。
開始早々、ランスが鮮やかな一閃で敵選手を二人まとめて切り捨ててしまい、残った一人をマークが撃ち抜いて試合を制した。
僅か1分45秒のことであった。
DHLはGCカローラとの決戦の前に荒々しい戦略が印象的な強豪GCチョップとの試合を控えているが、運が味方してそこでジュカイやダンテが負傷し欠場したとしても油断ならないということをライバルたちに見せつけた。
第六試合にも注目必須だ。
GCカローラが次に相対するのはまさにGCチョップ。
「GCチョップの要注意選手は彼らだ」
三人の選手がスクリーンに映し出される。
一人目は浅黒い肌と鋭い目、それから首に入れられた威嚇中のコブラスネークの刺青が特徴的な、がっしりした男。
「ディフェンダーでエース格のコブラ、23歳。堅い防御が持ち味で、防御しながら相手の隙を見つけて攻撃するファイトスタイルで、武器には相手のバリアに持続的に損傷を与える通称:『電子毒』が搭載されているよ」
二人目、三人目は容姿が似通っている。
二人共モンゴロイドで肌が雪のように白く、目の下に墨で描いたような隈があり、ほっそり痩せている。
「雪峰、冬宇兄弟だ。二人は18歳の双子でレンジャー。個人の能力はそれほどでもないんだけど、連携がとても強力なんだ」
一頻り話すと、ついに出場メンバーを発表した。
「出場メンバーは、まずトクス。コブラの隙を突くのに君の力が必要だ。…次にパール。君の『解毒』能力でトクスをサポートしてほしい。…そして、最後にミナーヴァ」
その言葉を聞いて、ミナーヴァはまるで感電したかのような素振りを見せた。
「ソウじゃなくてあたしなのね!」
「ああ。今回、ミナーヴァには雪冬兄弟の討伐と全体の指揮を担ってもらう」
「わかったわ! こてんぱんにしてあげましょう!」
ジュピターは「その意気だ」と満足気に頷き、次の段階に移った。
「明日の作戦について伝える」
会議が終了した。
「待ちなさいよ」
ミナーヴァは去りゆくソウを引き止めた。
「どうしたの?」
「今回、あたしは選ばれてあんたは選ばれなかった。パパはあんたよりもあたしをリーダーとして適正だと思ったの。MLK戦では確かにあんたが起点を作ったけれど、総合的に見てあたしの方が上ってことよ」
ここ数日、彼女の心は揺れ動いていた。
試合映像を「反芻」するなかで、ミナーヴァは誤魔化された真実に気づいていたのだった。
今となっては彼女にとってはソウの発言は自らの才能に驕り高ぶった高慢で嫌味なものの他には思えなかった。
ソウを敵として見る大義名分は完成していたのだ。
「まあ、そうかもね」
ソウは泰然とした様子で帰っていった。
明日、GCチョップと相見える。
駐車場に停車したバスのドアが開き、相手選手たちが降りてくる。
彼らは一直線にスタディウムに向かっていく。
控えの面々は物陰からこっそりそれを見ていた。
「見ろよ、コブラだぜ」
実際に見ると、その姿には威力があった。
体格は巌のように頑強で、目つきは刃物のように鋭く、その立ち振舞に一切の隙を感じさせない。
ソウの経験上、このような人間は剛健だ。
もし路上で邂逅したとしたら可能な限り抗争は回避したい。
無垢なトクスらがこんな無頼漢相手に戦えるかと考えたら不安が残った。
装備を身に付けたミナーヴァたちが廊下でストレッチをする。
作戦内容を脳内でループ再生しながら。
「よし」
一言呟いて、ミナーヴァとその仲間たちはその姿を強光のもとに晒した。
敵サイドの出場メンバーはコブラ、雪峰、冬宇という出しうる最高の布陣。
ネオンは黄緑色で統一し、コブラの全身の鎧は緑色で鱗を模した模様が施され、本棚のように分厚い大盾を片手に持ち、もう片方の手にはレイピアに似た(ただし刀身に刃は存在しない)形状の剣を持っている。
盾の中心にはコブラスネークの模様が彫ってあり、兜は威嚇のために首を広げたそれを模したデザインだ。
雪冬兄弟は共に白色のボディスーツを着用し、腰には2丁拳銃をぶら下げている。
(相手は確かに強い。けど、作戦を遂行できればこっちだって勝てるはず)
戦闘が開始した。
パールが後ろに下がり、対照的にトクスは前に出る。
「兄ちゃん、俺たちのコンビネーションでキリキリ舞いにしてやろうぜ」
「ああ、弟よ。俺たちでメタボロにしたやろうぜ」
雪冬兄弟が腰の銃を構え、左右対称に走り出す。
(予想通りね)
作戦では、最初に彼らどちらかを重点的に攻撃して倒し、戦力を大きく削ぐ事になっている。
ミナーヴァは弓を構えた。
「パール、援護して」
「わかりました」
兄弟はミナーヴァを左右から挟んだ。
4つの銃口が同時に一人に向けられる。
その時、ミナーヴァの弓とパールの杖の先端が同時に光り輝いた。
パワーチャージ。
ミナーヴァは迷いなく矢を離した。
彼女の左側に居た冬宇に矢が放射される。
彼は一瞬動きを止めた後、素早く後方に跳んだ。
矢の軌道が僅かに湾曲し、敵の頭を的確に撃ち抜く。
バリアが割れ、矢は消え、双子の片割れは一瞬で退場する。
ヘッドショット。
ーー冬宇、リタイア
「くっ」
雪峰がその白い額に青筋を立てる。
「よくも我が弟を!」
雪峰が銃を出鱈目に乱射する。
「わわっ」
「パール、下がっていなさい」
ミナーヴァが敵と向き合い、銃弾の雨を掻い潜りながら弓を引き絞る。
脛を撃ち抜かれた。
ミナーヴァ、バリア12%損失。
「あいつはあたしがやるから、あんたはトクスを助けてやりなさい」
「わかった」
パールがトクスに近づく。
それを左右に避けつつ見届けてから、ミナーヴァは矢を放つ。
急な攻撃にも雪峰は姿勢を低くして対応する。
「あら、思ったよりしぶといのね。そんな元気なら、あたしと踊りなさい」
「いいぜ、乗ってやろうお姫様」
互いに武器を構え直す。
トクスが高く宙を舞い、コブラの頭に得物を突き立てる。
コブラはその超重量な盾をひょいと頭上に持ち上げ、敵の奇策を簡単に無効化する。
トクスは弾かれた。
「ふーん、俺の相手はお前さんって訳か」
「そうさ、やっと気づいてくれたのかい?」
着地したトクスの表情には、早くも隠しきれない焦燥の色が見えていた。
(おいおい、事前に準備してきた中では一番の戦略だぞ。何をしれっと完封してくれているんだよ!)
「そう、君の相手は僕さ。またいくつも策があるから、油断しないでね」
トクスはいきなり左側から接近した。
するとコブラは後方に二歩下がった。
距離が伸びたことでどうしても接近までに時間がかかってしまう。
(この奇襲も駄目そうだな。なら…)
トクスは今度は右側に走った。
コブラは合わせて身体を回転させる。
だが少し遅れている。
トクスは一瞬だけ、敵の真横に立つことが出来た。
敵の脇腹が見える。
(一撃目、いただき!)
次の瞬間、トクスの顔面に鋭い刺突攻撃が浴びせられる。
トクスは反射的に腕を顔の方に伸ばし、剣で防ぐ。
打ち合った衝撃で武器が手からすり抜け、後方約5mにカランと落ちる。
敵が迅速に腕を引き下げ、切先の向きを変える。
追撃が来る。
トクスは剣が動く瞬間を見計らって後方に宙返りした。
だが一瞬敵に見せた足裏を突き刺される。
トクス、バリア:25%損失
なんとか着地するが、足首に違和感を覚えた。
しかし気にせず、トクスは弾かれたナイフ目掛けて疾走した。
その時、パールが現れてそれを拾い、丁寧に投げ渡す。
「ありがとう」
「待って下さい、『解毒』しますから!」
トクスのバリア残量はいつの間にか43%にまですり減らされていた。
パールが杖を翳し、その先端を光らす。
カース・リムーバー。
「電子毒」の作用が無事消え、バリアの自然減少も食い止められる。
「いやはや、ありがとう」
「どういたしまして」
トクスは息を切らしながらコブラに顔を向けた。
コブラは先程の位置から動かず、馬鹿にしたようにわざと涼しげな顔を演出していた。
「息巻いていた割に貧弱だぞ、トクスちゃん。俺に為す術もないみたいだな」
「まだわからないよ、もしかしたら僕がとんでもない技を持っているかもしれないし」
(今思いついた。即興だけど、他が手詰まりならこれしかないよね…)
トクスは低く構えた。
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